アドベントカレンダーでエンジニアの情報発信力を高める!会社でやってみたらこんなに良かった
はじめに
こんにちは、iOS エンジニアの長(ちょう)です。
ウェルスナビでは、2023 年 12 月に初めてアドベントカレンダーを社外に公開しました。
本記事では、アドベントカレンダーを初めて開催するにあたり取り組んだこと、およびアドベントカレンダーを通じて得られた効果について紹介します。
アドベントカレンダーとは
アドベントカレンダーは、12/1 から 12/25 クリスマスまでの期間に日付ごとに開封できるカレンダーのことです。
IT 業界では、特定のテーマに関連する記事や情報を発信する企画として実施されることが多いです。
アドベントカレンダーを開催した背景
当社では、毎月 1 本のテックブログ記事を出すことを目標に活動しています。また、開発組織も拡大してエンジニアの数も増えました。
そのため、エンジニアの情報発信力を高めることが重要でした。
加えて、ウェルスナビは「ものづくりする金融機関」として「ものづくり」と「金融機関」をどう両立させているのかをイメージしていただきたくて、アドベントカレンダーを実施することにしました。
アドベントカレンダー開催に向けた取り組み
以下に、アドベントカレンダー開催に向けた取り組みを紹介します。
- 執筆者募集
- レビューフローの整備
- レビューシステムの整備
- 執筆者のサポート
- 記事レビュー
- 記事公開/広報活動
1. 執筆者募集
初めてのアドベントカレンダーということもあり、25 名の執筆者を集めることに不安がありました。
そのため、組織のマネージャーと協力して開発組織に属するメンバーに対して呼びかけた結果、全 25 本の記事執筆者を集めることができました。
さらに、ソフトウェアエンジニアやインフラエンジニアだけでなく、QA エンジニア、HRBP、デザイナーなど開発組織の多様なメンバーが参加し、結果としてバラエティに富んだ記事を公開できました。
2. レビューフローの整備
レビューフロー
アドベントカレンダーの記事レビューを円滑に進めるために、レビューフローを整備しました。
具体的には、各レビューでのチェック項目を明確化し、複数の担当者で分担してレビューしてもレビューの質を維持できるようにしました。
以下に各レビューでのチェック項目を紹介します。
- 自動チェック
- 技術用語が統一されているか、読みやすい文書になっているか、有効なメールアドレスが記載されていないかなど、機械的にチェックできる項目を自動でチェックします
- 内部レビュー
- 記事の技術的な正確性を担保するため、執筆者以外のエンジニアやマネージャーがレビューします
- 外部レビュー
- 記事の内容が社外に公開可能かどうか情報管理を統括する責任者がレビューします
- また、記事の内容が法的に問題ないかどうかコンプライアンス部門にもレビューしてもらいます
3. レビューシステムの整備
1 人でブログ運用を担当しているため、レビューの負担を軽減するためにレビューシステムを整備しました。
具体的には、機械的にチェックできる項目は自動化し、レビューフローで洗い出した項目のうち、自動化できそうなものは自動化しました。
記事の下書きが Bitbucket で管理されており、Bitbucket の CI/CD 機能を利用して自動チェックを実現しました。
項目は前述の通りです。
4. 執筆者のフォロー
初めて記事を書くメンバーもいましたので、ツールの使い方のサポートや
業務量増加に応じて記事の公開日程を調整しました。
皆さん多忙な中で執筆してくれていたので、事前に決定していたスケジュールを調整するなどして、
無理なく記事執筆してもらえるよう柔軟に対応しました。
5. 記事レビュー
事前に整備したレビューシステムのおかげで、レビューの負担は軽減されました。
ただし、自動化できない項目もあり、一部のレビュー作業は手作業で行う必要がありました。
今後の課題として認識しています。
6. 記事公開/広報活動
執筆者やレビュアーの協力を得て、全 25 本の記事を公開できました。
また、記事の公開に合わせて社内 Slack での周知や、SNS を利用した外部への広報活動も行いました。
まとめ
アドベントカレンダーを通じて、社外への PR だけでなく、普段業務で関わる機会の少ない社員の活動を知ることができました。
いくつかの記事をピックアップし、より詳しく紹介する社内イベントも実施し好評でした。
ブログ記事を見てウェルスナビに応募したという方もおり、採用活動にも効果があったことも嬉しい成果でした。
これからアドベントカレンダーを実施したいという方に参考となる内容であれば幸いです。
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著者プロフィール
長 俊貴 (ちょう としき)
通信会社でモバイルアプリ開発や位置測位の新規技術開発に従事した後、2023 年 06 月に iOS アプリエンジニアとしてウェルスナビに入社。
iOS アプリ開発の側、ウェルスナビ開発者ブログの運営や執筆環境の整備にも取り組んでいます。
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