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金融未経験からウェルスナビバックエンドエンジニアへ

2024/12/08に公開

はじめに

皆さん、こんにちは!ロボアド開発グループ サービス機能開発チームのユダです。現在、ウェルスナビでサービスサイトとAPIの開発に携わるバックエンドエンジニアとして働いています。ウェルスナビは私にとって3社目の職場ですが、金融業界で働くのはこれが初めてです。

今回は、金融未経験だった私がどのようにしてウェルスナビに転職し、エンジニアとして成長してきたかをお話ししたいと思います。これまでの経歴や、入社後に感じた変化や挑戦についても共有しますので、ぜひ最後までお付き合いください。

今までの経歴

ウェルスナビに入社するまでは色々ありましたので、少し経歴の話をさせてください!

新卒で来日してITインフラ会社へ

私はインドネシア出身で、大学を卒業した後、2017年に日本に来ました。東京に住み始めてから今年で8年目になります。来日当初は、ITインフラ・人材派遣会社でバイリンガル(日英)ヘルプデスクとして働いていました。メンバーから社内請負案件の取りまとめる役までレベルアップ出来ましたが、元々やりたかったこととは違うし、技術に触れる仕事があまりなかったのでエンジニアとしての成長の道筋が見えなくなってしまいました。そのため、ある程度の経験を積んだ後に転職を決意しました。

初転職:開発事業会社のSESでSIerのクライアントで長期常駐

第二新卒枠でシステム開発会社に転職しました。ゼロからのキャリアスタートとなりましたが、勉強してきたことを実践したいという思いと、ものづくりが好きという気持ちから飛び込みました。

請負案件でシステム開発をしている会社ですが、私は半年ぐらい請負案件を対応し、残りの在籍期間は大手SIerのお客様先にアサインされました。システムエンジニアとしてポイントカードシステムのバックエンド開発を担当してバッチとAPIを設計フェーズから開発、テストまでやっていました。言語はずっとJava(8)で、フレームワークはSpring BatchとSpringboot(1系)を使っていました。あと、お店の決済端末や銀行の外部APIなどのポイントシステムに関わる外部的なことも触っていました。

ウェルスナビへ転職

色々理由があり、転職を考えるようになりました。その時の転職軸は3つありました。

  1. ソフトウェアエンジニアとしてキャリアを続けたい。
  2. 自分が作ったものに対してオーナーシップを持ち、それが多くの人に使われて役立つこと。
  3. 開発において最新技術や手法を取り入れて行いたい。

エージェントの人にそれを相談して、提案してもらった企業の中からウェルスナビが出てきました。

ウェルスナビに興味を持ったきっかけ

個人ではつみたてNISAと暗号資産(仮想通貨)で資産運用をしていましたが、ロボアドのサービスは一度も使ったことがなく、ウェルスナビの存在すら知りませんでした。テレビも基本的に見ないので、CMが流れていても気づきませんでした。
調べていくうちに、以下の理由で興味を持つようになりました。

  • 転職軸を満たした。
  • 日本の資産構成はヨーロッパや米国に比べて現金と預金の割合が高いため、成長の余地がある。
    https://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjhiq.pdf
  • ロボアドだけではなくこれからも他の事業を立ち上げるので、さらに成長の余地が大きくなる。
  • MVVが理解しやすく、共感がある。
    • 私も働いている世代で、豊かになりたいので"働く世代に豊かさを"が響く。
    • 自分はものづくりが好きでエンジニアになったので”「ものづくり」する金融機関”が響く。
  • 経験したことない業界なので、色々挑戦できそう。

ウェルスナビへの選考プロセス

興味を持ったので、応募してみました。
面接はこんな感じでした。回数は少し多かったですが、楽しかったので全く負担には感じませんでした。

書類選考 → カジュアル面談 → 1次面接 → 2次面接 → 3次面接 → 人事面接 → オファー面談 → 第2オファー面談

途中で家族の行事があったため、帰省中に面接を受けました。2次面接から人事面接までは海外からリモートで行いました。
また、色々あって、オファー面談は2回することになりました。

2回目のオファー面談では、配属予定の部門のチーム責任者、グループ責任者、そしてCTOが出席してくださいました。

役職などの上下関係を一切感じさせないくらい、非常に丁寧に接していただきました。その対応に感動し、ウェルスナビに入社することを決めました。

ウェルスナビへ入社

初日はオンボーディングとチームウェルカムランチで終わりまして、2日目は毎週金曜日に行われているHappyHourで全社員の前で自己紹介。緊張しました。

そして翌週の月曜日が訪れ、環境構築しながらバックエンドエンジニアとしての仕事が始まりました。変化した環境に刺激を受けました。。

環境の変化とその感想

SIerで仕事をしていた時とウェルスナビに入った時の開発環境がほとんど全て変わりました。面接の時は開発環境についての話はありましたが、業務上使っていなかったので結構チャレンジングな経験でした。それについていくつか話します。

  • IDE
    EclipseからIntelliJに変わりました。
    IDE変わることによって今までやってきたやり方を変えないといけない。設定やコードの追うときのショートカットとか、使ってるPluginとか。IntelliJは課金しないとSpringbootを実行するのに複雑なので、個人でもEclipseかVsCodeを使っていました。なので、ウェルスナビに入って初めてIntelliJ触りました。「この設定ってどこでしたっけ」、「リポジトリクローンするってどうすればいいんでしたっけ」みたいな質問は多かったです。
  • Version Control
    SVNからGitに変わる。
    これは嬉しいことです。Git自体は勉強と個人で使ったことあるが、実務で使ってたのはずっとSVNでした。SVNは学習コストが低い代わりに、色々デメリットがありますが、並行開発や品質管理に苦労していました。レビューの時に指摘をExcelに書いてたりしていました。
    多少慣れるまで時間と努力が必要だったが、Git、しかもBitBucketみたいなツールを使って作業効率が上がった感じです。
  • 開発モデル:
    ウェーターフォールからアジャイルに変わる。
    前職ではクライアントからプロジェクトベースで開発を実行するので、サイクルは少なくとも年単位でした。要件定義→設計→開発→テスト(単体、結合、UAT、等)→リリースの各フェーズが月単位が多かったです。
    ウェルスナビでは大きいプロジェクトではない限り、2週間サイクルで開発を行なっている。”Rx"という命名で、R1、R2、R3みたいな感じになります。

    Rx開発サイクルスケジュールイメージ
    コンプライアンスレビューや要件見直しやリソース不足等で予定していたRxサイクルが進められない場合もありますが、ビジネス側と開発側がコミュニケーションを取り、スケジュールを調整することで柔軟に対応しています。
    各サイクルで機能を追加・改善ができるので、お客様のフィードバックやビジネス観点からの要件を迅速に対応できるのが良いポイントかと思います。
  • 仕様書、ナレッジベース:
    MsOfficeからウェブベースサービスに変わる。
    業務上の仕様書とナレッジベースはExcelかWordに書くことが基本でしたが、Notion、Confluence、Figma等を使うようになりました。
    ウェルスナビのNotionは個人ページもありますので、調査結果とか、次の実装についてのメモ、設定のやり方とかはここで載せたりしています。

バックエンジニアとしての今までと今後の挑戦や成長

ウェルスナビに入社してまだ半年ぐらいしか経っていないですが、金融未経験エンジニアの私には多くの学びや挑戦を経験できたと感じました。

今まで

初めてはシンプルな不具合の調査やシンプルな画面を対応しましたが、それでもいろんなことを学んできました。例えば以下の出金画面の修正です。

出金入力画面のbefore

出金入力画面のafter
ユーザーが完全に手入力するのを補助するためにボタンを追加する修正は、一見シンプルに見えますが、その裏には多くのチームメンバーとの協力がありました。実績データやフィードバックに基づいて仕様やUIデザインを決定し、最終的に完成した修正です。その協力で金融、デザイン、マーケティングなど多様なバックグラウンドの方々に話すことができて新しい知識を吸収できました。

そこで、開発エンジニアとして、金融機関の考え方や、やっていいこととやってはいけないことを学んできました。もちろん、コードレビューでは、自分が書いたコードを知識や経験豊富な先輩メンバーにレビューしてもらうことで、より効率的な書き方や手法を学び、成長を実感しています。

今後

これからも小さな画面修正から業務ロジックの改修まで、ウェルスナビのロボアド機能拡充に引き続き取り組んでいきます。ウェルスナビに入社してから、オーナーシップを持ってものづくりに取り組むモチベーションを強く感じており、その波に乗ってより良いエンジニアに成長していきたいと思います。

変わり続ける要件の中で長期的に生き続けられる効率的なソフトウェアを作るために、日々知識を深めています。特に、柔軟性と拡張性を持った設計や最新の技術トレンドを取り入れることで、将来の変更にも対応できるソフトウェアを目指しています。

また、新NISA関連のいくつかの開発プロジェクトを担当することで、NISAの仕組みやETF取引についての理解を深めています。これにより、金融商品の特性や市場の動向を踏まえた開発ができるようになり、より実践的な知識を身につけます。

さらに、年2回(上半期と下半期)に達成したい目標を設定していますが、現在の自分のレベルより少し上の目標を設定しています。これにより、エンジニアとしてさらに成長できると考えています。

このブログを書くことも、エンジニアとして初めての挑戦です。今後も自分が経験し、学んできたことを少しでも発信していきたいと思います。

まとめ

ウェルスナビでの経験は、私にとって大きな成長の機会となりました。金融業界での初めての挑戦は、技術的なスキルだけでなく、業界特有の知識や考え方を学ぶ貴重な時間です。新しい環境での開発は常に刺激的で、日々新しい発見があります。

これからも、ウェルスナビの一員として、ユーザーの皆様に価値あるサービスを提供できるよう努めていきます。技術の進化とともに、自分自身も成長し続け、より良いエンジニアを目指していきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。今後もこのブログを通じて、私の経験や学びを共有していきますので、どうぞよろしくお願いします。

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