一休.comのデザインチームとの交流会レポート 〜新たな気づきを得た一日〜
UXデザインチームの匂坂です。2024年5月23日(木)に一休.comを運営している株式会社一休(以下一休)のデザイナーと交流会を行いました。交流会までの準備や当日の様子をレポートします。
交流会のきっかけ
ウェルスナビのデザインチームは、他社の効果的な実践事例を取り入れ、チームの成長と強化に役立てたいと考えています。
特に、一休のデザインチームはデザインガイドラインを公開していたり、デザインに関する取り組みをnoteで積極的に発信しているのを目にする機会があったことから、より具体的な取り組みの事例や効果について学ばせていただこうと思い、お声がけしました。
また、一休は私の古巣であるため、コミュニケーションが取りやすい関係であることも今回の交流会開催の大きな要因でした。
準備
準備のざっくりスケジュール
3月 一休とオンラインミーティング
4月 両チームから質問したいこと、チームで課題に思っていることを共有
5月 発表資料の作成
前日 両社発表資料の展開・確認
3月、一休のデザインチームとの顔合わせ
オンラインで交流会を実施することの合意、開催日時、発表テーマ、交流会までのざっくりタスク&スケジュール、交流会当日のスケジュールを決定。
4月、具体的な発表テーマを設定
お互いが相手チームに対して質問したいこと、自チームでの課題を共有し、どんな内容であればお互いのニーズに合った発表ができるか、一休側とディスカッションしながら具体的な発表内容を詰めていきました。
結果として、ウェルスナビ側は下記について発表することにしました。
- Figmaのライブラリの整理、ガイドラインの整理
- マスターデザインの管理とアップデートフローについて
5月、両社で交流会で発表する資料を作成し、交流会前日に共有しました。
交流会のスケジュール
オープニング ・・・ 5分
ウェルスナビの発表 ・・・ 30分
・会社紹介
・最新版デザインの管理
・質疑応答
・デザインシステムをつくろう
・質疑応答
一休の発表 ・・・ 30分
・会社紹介
・デザイン組織の取り組み
・質疑応答
・5段階モデルの前の階層への食い込み方
・質疑応答
全体の質疑応答 ・・・ 20分
写真撮影
ウェルスナビ → 一休の順に各社2名ずつ発表を行い、発表ごとに質疑応答を設け、記憶に新しい状態で質問できるように会を設計しました。全体の質疑応答では発表内容と関係ないことも質問してよいことにしました。
ウェルスナビの発表内容
交流会での発表内容の一部をご紹介します。
[発表1] 最新版デザインの管理
デザインのマスターデータの管理方法、アップデート等の運用方法について発表しました。
補足
ローラー作戦・・・
マスターデータの管理を行っていくために、ウェブ、モバイルアプリそれぞれのデザインを洗い出し、サービスの各機能ごとにFigmaファイルを分けました。
デザインマップ・・・
目的のFigmaファイルにアクセスしやすくするためにスプレッドシートでFigmaファイルのリンク一覧を確認できるようにしました。
[発表2] デザインシステムをつくろう
デザインシステムを構築するために、コンポーネントの整理・作成、ガイドラインの策定などを行った経緯やプロセスについて発表しました。
振り返り
今回の交流会を通して、両社のノウハウを共有し、デザイナー同士が対話する中で多くの発見がありました。技術面の学びだけでなく、現状の良い点や改善すべき点も見え、チーム強化に向けた具体的な行動を考えるきっかけとなりました。
一休の発表内容から得られた気づき
プロジェクトの上流からデザイナーが積極的に関わるためには、デザイン以外の分野にも関心・知識を持ち、プロダクト全体に対して責任感と主体性を示すことが重要だという点です。具体的には、違和感や課題を積極的に発見し、それに対し遠慮なく意見を述べ、プロダクトの成果にオーナーシップを持つ姿勢が、要件設計への関与を深める上での鍵になると思いました。
ブランドの世界観を言語化したガイドラインを設定することで、組織内外でデザインの一貫性とクオリティを保ちやすくなる点です。ガイドラインは、デザインレビューの際にも基準として活用でき、デザインチームの質のコントロールが体系的に行われます。これにより、ブランドの世界観を共有しながら、クオリティの高いデザイン運営が可能になるということでした。
おわりに
交流会を通じて他社の取り組みを知ることで、自社のデザインチームの強み・弱み、うまくいっていること・いっていないことなど、多くの視野と視座を獲得できたと思います。今後もこのような機会を積極的に作り、チームのデザイン力の向上を目指していきたいと考えています。
もしウェルスナビのデザインチームと交流会したいという方いらっしゃいましたらご連絡ください。
一休のnoteにも今回の交流会の様子が公開されているので是非ご覧ください。
一休のデザイナーの皆様、ありがとうございました!!
Discussion