技術発信を1.6倍に増やした一年間の記録
こんにちは、今年の3月に入社して技術広報をしている安田です。
ウェルスナビでは所属エンジニアのスキルアップと開発組織の認知拡大を目的として、技術広報活動に力を入れています。
私が技術広報として入社してから感じたのは、 「技術力が高いのに、その発信が追いついていない」 という状況でした。そのため社外のエンジニアに興味を持ってもらうためには、ウェルスナビの開発組織をもっと多くの人に知ってもらう機会を作る必要があると考えました。
入社して9ヶ月、イベントやブログなど、さまざまな方法で情報発信をしてきましたが、果たして結果はどうなったのでしょうか?今日は、この一年間の成果と、活動を支えた舞台裏を、具体的な数字とともにお届けします。
結果発表
| 種類 | 2024年 | 2025年 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| カンファレンス協賛 | 2回 | 7回 | 3.5倍 |
| イベント開催 | 5回 | 7回 | 1.4倍 |
| 外部イベント登壇 | 28回 | 41回 | 1.4倍 |
| テックブログ | 34本 | 59本(12月投稿予定分含む) | 1.7倍 |
| 外部メディア寄稿 | 4本 | 7本 | 1.8倍 |
| 会場提供 | 0回 | 4回 | - |
前年に比べて発信頻度はかなり向上し、全体としては約1.6倍になりました!自発的な登壇はもちろんのこと、自社で企画から開催まで行ったイベントも増加しました。特に、大規模な技術カンファレンス(例:iOSDC 2025やアーキテクチャカンファレンス2025など)への協賛を増やしたことで、毎月何かしらのイベントやカンファレンスでウェルスナビの名前が露出する状態を作り出すことができました。
また、テックブログは年末までに58本の記事を公開できる見込みです。これは、開発組織全体の協力のおかげで、 「月1本以上のブログを公開する」 という目標を達成することができました。
またブログ起因での外部登壇依頼もいただくようになりました。以下が登壇に繋がった記事の一例です。
新しく始めたこと
会場提供
今年は自社でイベントを開催するだけではなく、会場提供にも力を入れました。
自社から情報を発信することはもちろん大事ですが、エンジニア界隈の発展を目指すことも考えると限界があるため、イベントをしたいけど場所がない!というコミュニティや企業に会場提供を行いました。
間接的な関わりになりますが、こういった活動も開発組織の認知獲得につながると考えています。
数値計測
Googleアナリティクスを用いて、要所要所での発信への反応を計測しはじめました。またこれらの数値を元に登壇や執筆してくれたメンバーへのフィードバックも行っています。
せっかく発信したら世間の反応を知りたいというのが発信者の本音だと思いますが、読んだ人や聞いた人がコメントとして反応してくれることは残念ながら稀です。
そのためこちらで集められる限りの情報を集め、発信者に伝えることで「書いてよかったな」と少しでも思える状況を作ろうとしています。
これを読んだみなさんは次に読む記事のコメントをXなどにぜひ投稿してみてください!きっと次の記事のモチベーションにつながるはずです!
技術広報で感じた効果
イベントやブログを通じてウェルスナビへの興味が高まり、嬉しいことに選考に進んだりといった例もちらほら出てきました。採用に直結させるというよりも、ウェルスナビに興味を持ってもらうのが目的ではありますが、選考への応募は発信内容に興味を持ってもらえたということになるので、いい発信ができていたのではないかと思います。
外部メディア寄稿・イベント登壇では自社のメディアとはちがう層へアプローチができますし、外からの評価とも取れるため、エンジニアのモチベーションアップにも繋がります。こうしたお誘いはこれまでの活動の賜物のため、認知拡大しつつあると感じました。
また個人としてCfPを出す人も増えてきており、社内で徐々に発信するハードルが下がってきた気もしています。
とはいえせっかくの面白さをまだまだ伝えきれていない部署やチームもあるため、まんべんなくウェルスナビの開発組織について発信していけるようにしたいですね。

iOSDC2025のブースの様子
発信を止めない仕組みづくりへ
こうした技術広報活動を継続的に行い続けるために、活動体制も強化中です。
当初は企画から運営まで私が担っていましたが、発信の波を定着させるには、ブログのようにイベントも月一回程度のペースで活動していきたいところです。この持続性を実現するため、今後はチーム内で「ペア制」を導入し、イベントなどのタスクをメンバーと分担して推進していきます。
さらに将来的には開発組織からの「要望」や「発信したい技術」を起点にイベントや記事が生まれる仕組みも作っていきたいと考えています。
終わりに
ウェルスナビからの技術発信は昨年と比較してかなり頻度が上がりましたが、それでもまだウェルスナビのことを知らない人が多いのが現状です。また一度の発信で世の中に爆発的に影響があるわけでもないため、どうしても地道な歩みになります。
しかし開発組織のメンバーが長期的に発信することで、確実にウェルスナビのエンジニアリングの面白さが伝わっていくと思うので、根気よく続けていきます。
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