【書評】「Pythonプログラミング完全入門 ~ノンプログラマーのための実務効率化テキスト」という本を読んでみて
0.はじめに
今回、本の著者様と、ご縁があって、以下の書籍を提供いただきましたので、ある程度読んだ段階での、書評というか、感想レビューを書きたいと思います。
- Pythonプログラミング完全入門 ~ノンプログラマーのための実務効率化テキスト
高橋 宣成 氏 (著)
私は、エンジニアではなく、趣味でプログラミングすることが好きな者です。もちろん、プロの方のプログラミングスキルには到底及びません。
自分のスキルは、おおむね以下のような感じでプログラミング初心者だと思っています。
- 元々、フロント側JavaScriptしか触った事がなかった
- Webアプリに興味があり、Google Apps ScriptやPHPも触るように
- Pythonは、FlaskやEelでWEBベースの自作アプリを15本ほど作成、利用してるのみ
1.この本の構成について
本の著者様の以下のブログ記事にもある通り、この本は以下の構成となっています。
ノンプログラマー必見!書籍「Pythonプログラミング完全入門」発売についてのお知らせ
第1部 準備編
- Chapter 01 Pythonを学びはじめる心構えを整えよう
- Chapter 02 Pythonを学ぶ環境を作ろう
第2部 文法編
- Chapter 03 Pythonプログラムの基本を知ろう
- Chapter 04 フロー制御について学ぼう
- Chapter 05 データの集合について学ぼう
- Chapter 06 プログラムを部品化しよう
第3部 実践編
- Chapter 07 Excelにデータを集めるツールを作ろう
- Chapter 08 Excelレポートを更新するツールを作ろう
- Chapter 09 Pythonを動かすインターフェースを作ろう
- Chapter 10 スクレイピングツールを作ろう
- Chapter 11 ブラウザを操作してスクレイピングをしよう
- Chapter 12 画像を加工するツールを作ろう
- Chapter 13 QRコード生成ツールを作ろう
- Chapter 14 PDFを操作するツールを作ろう
- Chapter 15 ZIPファイルを展開・圧縮するツールを作ろう
- Chapter 16 Jupyter Notebookでノートブックを作ろう
この本は500ページ越えとかなりの分量があります。
そこで私は、この本の「第1部 準備編」、「第2部 文法編」は100%読み、可能な限り、実行して試して、「第3部 実践編」については、「Chapter 07 Excelにデータを集めるツールを作ろう」をやった後にこの書評を書いています。
Chapter 07の終了ページが238ページなので、全体の半分強をやった時点での感想になりますがご容赦ください。
2.書評(主な感想)
まず、全体の印象ですが、この本は、「かなりきちんとした真っ当なPyhton入門本」だと思いました。
ただし、以下の点が、非エンジニア向けに配慮されていると感じました。
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第1部 準備編は全てプログラミングのメリットや、学習を効率的にする方法を説明
第一部は、プログラムの構文例など一切無く、業務効率化におけるプログラミングのメリットや、学習を続けるのに助けになる方法を書いてあります。
本当に初めてプログラミングを学習する人は親切な内容だと思います。 -
第2部 文法編は、Pythonの文法を網羅的だが、平易な書き方で説明
公式サイトなどで良く使われる、分かりづらい記法を使わずに、わかりやすく説明していると思いました。
使用例も、短いプログラムで試しやすかった。
私は、少しPythonを触ったことがあるので、正直、ここまでの細かい文法編が必要なかなと少し思いました。
しかし以前に、簡易なプログラムを説明するためのサンプルプログラムと各行の説明のみの電子書籍を書いたときに、プログラミングしたことない人ほど、文法についての記述がないと言われたことを思い出しました。
本当の初心者ほど、なぜか、ある程度網羅的な文法を求めるので、第2部は必要なんだろうと思います。 -
第3部 実践編は、ちゃんと使えるプログラムを1行ごとに丁寧に説明
1行単位に細かく命令やオプションを説明していて、親切な内容
多少の変更であれば、この説明を見ながらでも充分にできそうと感じました。 -
第2部 文法編、第3部 実践編とも、サンプルプログラムの電子データ(GitHub等)がない。
サンプルプログラムは、自分でコーディングしましょうの発想なのかも。
コピペを期待している人にはつらいかも。
3.細かい感想
本全体ではなく、細かい部分ですが、その他の感想です。
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環境構築の説明で、VSCodeの日本語化をされていないのは、少し不思議でした。
多分初心者ほど、日本語化して使っている気がします。
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本には誤植が付き物ですが、非常に少ない。
少なくとも私が、やってみた範囲では2か所しかありませんでした。
4.最後に
- この本は、初心者を対象にした真っ当なPyhton入門本としておススメできると思います。
- 仮に初級者であっても文法編はリファレンスとして活用できるので使えると思います。
- コピペしたい人は別の本を買いましょう。
以 上
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