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FCN、U-Net、SegNetの比較表

2025/03/16に公開

FCN、U-Net、SegNetの比較表

項目 FCN U-Net SegNet
主な特徴 全結合層を畳み込み層に置換 スキップ接続、U字型構造 プーリングインデックス利用
アップサンプリング手法 転置畳み込み 転置畳み込み プーリングインデックス
構造 比較的シンプル 複雑(スキップ接続) 比較的シンプル
精度 比較的高い 高い 比較的高い
メモリ効率 普通 普通 良い
得意分野 汎用 医療画像 メモリ制限環境
スキップ接続 なし あり なし
マックスプーリングインデックス 使用しない 使用しない 使用する
入力画像サイズ 任意 任意 任意
処理速度 高速 普通 普通
応用例 汎用的なセグメンテーション 医療画像解析 組み込み機器、モバイル機器
共通点 ピクセル単位予測、エンコーダ・デコーダ構造、畳み込み層ベース、End-to-End学習、アップサンプリング
その他 任意のサイズの入力画像に対応可能 詳細情報の保持に優れる 効率的なアップサンプリング

各モデルの補足

  • FCN:
    • 全結合層を畳み込み層に置き換えることで、任意のサイズの入力画像に対応可能。
    • アップサンプリングに転置畳み込みを使用。
    • 比較的シンプルな構造で、高速な処理が可能。
  • U-Net:
    • 医療画像セグメンテーションで特に高い性能を発揮。
    • エンコーダとデコーダの対応する層をスキップ接続で結合し、詳細な情報を保持。
    • U字型のネットワーク構造が特徴的。
  • SegNet:
    • エンコーダのプーリング層で記録したプーリングインデックスをデコーダのアップサンプリングに使用することで、効率的なアップサンプリングを実現。
    • メモリ効率が良い。
    • エンコーダとデコーダが対称的な構造を持つ。

これらのモデルは、それぞれ得意とする分野が異なるため、用途に応じて適切なモデルを選択することが重要です。

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