Flutter SDKをバージョン管理できるfvmでFlutterを使う
はじめに
Flutterで複数プロジェクトを開発していると、それぞれで違うバージョンのFlutterを使いたくなることがあります。
そうしたとき、fvmを使うと複数バージョンのFlutterを切り替えて使えるようになります。
この記事では、fvmを使ったFlutterのインストールと、使い方について解説します。
前提
- OS : macOS 12.6.2
fvmのインストール
次のコマンドで、まずDartをインストールします。
$ brew tap dart-lang/dart
$ brew install dart
次に、pubを使ってfvmをインストールします。
$ dart pub global activate fvm
そのままだと、fvmへパスが通っていないので、.bashrc
や.zshrc
へ次を追記します。
export PATH="$PATH":"$HOME/.pub-cache/bin"
次のコマンドが実行できたら、fvmへパスが通っています。
$ fvm --version
2.4.1
fvmの使い方
# インストール可能なFlutterバージョン一覧を確認
$ fvm releases
# インストール済みなFlutterバージョン一覧を確認
$ fvm list
# 指定したFlutterバージョンをインストール
$ fvm install <バージョン>
# プロジェクトで使用するFlutterバージョンを指定する
$ fvm use <バージョン>
fvm use
で指定したFlutterを使うには、flutter
でなくfvm flutter
でFlutterを実行します。
fvmでインストールしたFlutterを、デフォルトとして使う
次のコマンドで、fvm flutter
でなく、単にflutter
でfvmでインストールしたFlutterを使えるようになります。
$ fvm global <バージョン>
また、.zshrc
などに、デフォルトとして指定したFlutterへのパスを通します。
export PATH="$PATH":"$HOME/fvm/default/bin"
ただし、事前に元からインストールしていたFlutterを削除しておかないと、flutter
へ通っているパスが重複するために、fvmで指定したFlutterを参照することができません。
fvmで指定したFlutterをAndroidStudioでも使う
~/fvm/versions
にインストールしたFlutterが入っているので、AndroidStudioからそちらを指定します。
AndroidStudioでPreferences>Languages&Frameworks>SDK>FlutterSDK path
を次のようにします。
これで、AndroidStudioで、fvmでインストールしたFlutterを参照できるようになりました。
参考文献
leoafarias/fvm: Flutter Version Management: A simple app & cli to manage Flutter SDK versions.
Discussion
fvm 2.4.1を利用した際にglobalの利用方法が変わっていました。
ありがとうございます!
すみません、遅くなりましたが、ご指摘いただいた点を記事へ反映しました👍