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LINEの公式MCPサーバーがリリースされたので触ってみた【随時更新】
前提
MCPってなに?
- MCPとは「AIにツールを使わせるための方法」
- 要は「そのツールをLLM上で自然言語で操作が出来るようになる」ということ
- AI時代のAPIのようなもの
なにがすごいの?
- 公式がリリースしたよ
- 公式以外が提供するMCPサーバーは危険だよ
- なぜなら情報傍受などセキュリティ観点で危険だから
- 公式から提供されたということは安心して使えるよ
- 製品版に組み込めるよ
- 公式以外が提供するMCPサーバーは危険だよ
LINE MCPがリリース
2025年4月14日 15:00ごろにLINE公式からMCPサーバーが発表
なお、LINE Bot MCP Serverは現在試験的に公開しています。このため、Messaging APIの機能を完全にサポートしていないことに注意してください。
このリポジトリはプレビュー版として提供されています。実験的な目的で提供されており、完全な機能や包括的なサポートが含まれていないことにご注意ください。
- とはいえ、プレビュー版であることが記事およびリポジトリに書かれています。
未対応の機能については、順次追加する予定です。
- 一方で、今後機能を拡充予定とのこと
- アツい🔥
- 今からすべての機能に対応するのが楽しみ😊
- シンプルにLINE社として今後MCPにbetしていく姿勢は分かった
早速触ってみる
日本語版のREADMEはこちら
Step 1: line-bot-mcp-serverをインストール
git clone
と npm install
します。
git clone git@github.com:line/line-bot-mcp-server.git
cd line-bot-mcp-server && npm install && npm run build
+ git clone git@github.com:line/line-bot-mcp-server.git
- git clone git@github.com/line/line-bot-mcp-server.git
Step 2: チャンネルアクセストークンを取得
このMCP ServerはLINE公式アカウントを利用しています。公式アカウントをお持ちでない場合は、こちらの手順に従って作成してください。
Messaging APIに接続するには、チャンネルアクセストークンが必要です。これを確認するには、こちらの手順に従ってください。
加えて、メッセージの受信者のユーザーIDも必要です。これを確認するには、こちらの手順に従ってください。
普段LINEの開発をしないのでここでいきなりドハマり。
要は、
- LINEビジネスIDを開設
- LINE公式アカウントを作成
- LINE公式アカウントマネージャーにてMessagingAPIを許可(プロバイダー作成)
- LINE Developersコンソールにて「チャンネルアクセストークン(長期)」を発行&「ユーザーID」を取得
のステップが必要となる。
2-1. LINEビジネスIDを開設
-
https://account.line.biz/signup
- 自分は「LINEアカウントで登録」から作ってみました
2-2. LINE公式アカウントを作成
-
https://manager.line.biz/
- サイドバーにあるはず(過去に作っていたのでここは分からず)
2-3. LINE公式アカウントでMessagingAPIを許可
- 作成したアカウントをクリックし、詳細画面へ
- 右上の「設定」>サイドバー「Messaging API」から「Messaging APIを利用する」をクリック
- 「プロバイダーを選択」画面では適当にプロバイダー名を入れて作成してください
- プラポリや利用規約は任意なので空欄でOK
2-4. LINE Developersコンソールにて「チャンネルアクセストークン(長期)」を発行
-
https://developers.line.biz/console/
- 作成したプロバイダをクリック
- 紐づけたLINE公式アカウントをクリック
- 「Messaging API設定」をクリック
- 一番下にある「チャネルアクセストークン(長期) 」を「発行」
- トークンが発行されます
- 「チャネル基本設定」をクリック
- こちらも一番下に「あなたのユーザーID」があるのでそちらを参照
- 作成したプロバイダをクリック
Step 3: AI Agentを設定
- MCP側の設定をします。
- Claude Desktopをダウンロードし、設定>開発者>構成を編集
- フォルダが開くのでその中にあるclaude_desktop_config.jsonを編集
claude_desktop_config.json
{
"mcpServers": {
"line-bot": {
"command": "node",
"args": [
"{クローンしたディレクトリのパス}/line-bot-mcp-server/dist/index.js"
],
"env": {
"CHANNEL_ACCESS_TOKEN": "取得したチャネルアクセストークン",
"DESTINATION_USER_ID": "取得したLINEユーザーID"
}
}
}
}
一度、Claudeを再起動し、金槌マークが出てきていると成功🎉
使い方
push_text_message
- 「hello, worldとlineで送って」
- 許可
- LINEが送られる
push_flex_message
LINEでユーザーに高度にカスタマイズ可能なフレックスメッセージを送信する。バブル(単一コンテナ)とカルーセル(スワイプ可能な複数のバブル)レイアウトの両方をサポート。
今日の食事内容を入力させるようなカルーセルをlineで送ってほしい。 ダーティー、クリーン、微妙の3つ
結婚式の招待状をflexメッセージのバブルで送ってほしい。良さげなコンテンツを考えたうえでLINEで送って。
get_profile
シンプルに接続しているユーザーの情報を取れる
- ユーザーID
- 表示名
- プロフィール画像URL
- 言語設定
大変だった点
- 主にドキュメント周りがつらみ…
- LINE公式アカウント作成で飛ばされるREADMEから飛べるヘルプページが英語版
- 正確にはJapan(English)という表記。日本語とは?😇
- チャンネルアクセストークンの公式ヘルプは日本語版があるが英語にリンクされている
- チャンネルアクセストークンの公式ヘルプ[1]では
LINE DevelopersコンソールのMessaging APIチャネルにある[Messaging API設定]タブより、いつでも発行できます。
と書かれている- が、公式アカウントを作成したうえでLOAマネージャーから「Messaging APIを利用する」をクリックし、プロバイダーを設定しないと出てこない😇
とはいえ…
- あらためて生成AIやMCPのすばらしさを実感した✨️
- Messaging APIの焼き回しだったら嫌だなーと思ったが、動的にコンテンツ作られるのは感動!!
- ドキュメント周りでつまづくことが多かったものの流行ってほしい一心でこのドキュメント書きました〜
- ぜひともフル機能でMCPを使いたい…!!
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