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WordPressの情報の海から『信頼』を見つけ出すには

2021/11/16に公開

WordPressはシェアも多く、書籍やブログエントリも膨大な数になっている。
なにか一つのことを調べようと検索しても、数多くの記事がヒットし何を選んでいいのか、どのサイトを信頼していいのか判断に困ることが多い。

また、Web制作の受注をする上でWordPressを利用する人も増え、発注する側の企業は「この人はこの会社は大丈夫なんだろうか」と悩む機会も多くなってきているかと思う。

そこで、1つの道標になるかと思い、わたしがどのような基準で『信頼』の度合いをはかっているのかを紹介する。

最初に結論

ポイントは以下の3つである。

  • WordPressというプロダクトに対して敬意を払っているか
  • 最新の情報を得る意欲があるか
  • 一次ソースを確認しているか

WordPressというプロダクトに対しての敬意

「WordPress」という名前がある。これを正しく表記できているかどうかで、プロダクトへの敬意がはかれる。
これは決して「Wordpress」でも「WORDPRESS」でも「wordpress」でもないのだ。

こんなことで?と思うかもしれない。だがWordPressには以下のような関数がある。

capital_P_dangit()

capital_P_dangit() - WordPress Code Reference

これで正しい表記に統一できるかどうかは置いておいて、少なくとも「Wordpress」という表記を減らすんだという強い意志を感じる。

また、「WordPress」は商標としても登録されている。
商標について - WordPress.org
さすがにこの商標について知らない・守っていないサービスや事業者を『信頼』はできない。

最新の情報を得る意欲

WordPressに限らず、最新の技術情報は待っているだけで得られるものはない。
必ず何らかのアンテナをはって能動的に集めなくてはならない。

技術の進歩は速いもので、1年前の情報は古いとされてしまうことも珍しくはない。
考え方も常にアップデートしていく必要があるのだ。

WordPressに限って言えば、この最新の情報を得る手段として一番効果的なのはコミュニティへの参加だろう。WordPressはオープンソースであり、その維持や改善、ローカライズなど、有志のコミュニティが行っている。

コミュニティへの参加も自由であり、コミュニティ主導で「WordCamp」や「WordPress Meetup」などのイベントも開催されている。

WordPressへの参加・貢献 - WordPress.org

こういった活動に参加することで、最新の情報を得る下地を作ることもできる。
情報の取捨選択は結局、人のつながりによるものが重要になってくるので、コミュニティというつながりを持っている人は強い。

「WordCampにスタッフ・登壇者として参加しました」ということや、「WordPress Meetupを手伝っています」みたいな経歴を持っている人は『信頼』に値するという指針があってもいいだろう。

少なくとも、WordPressの理念に関して賛同していることは確かである。
WordCamp 運営スタッフ、スピーカー、スポンサー、ボランティア同意書

一次ソースを確認しているか

これもWordPressに限った話ではない。
自分で一次ソースを噛み砕ける場合は、それを見に行ったほうがいい。
ブログ - WordPress.org

少なくとも、一次ソースを噛み砕いて自分なりに把握してみましたということができている情報や人を『信頼』すべきだ。
一次ソースを確認している情報はその情報の鮮度がわかりやすく、現状参考にできるのかどうかも判別しやすい。

さすがに「WordPress Code Reference」を全く参考にしていない制作者に、カスタマイズの依頼をするのはリスクが高すぎるし、WordPressのWebサイトを自分で運用したことがない人に設定や設計を任せるのもなかなかにリスクが高いと言えるだろう。

まとめ

正直、WordPressに関しては情報過多である。
わたしもどの人がどのくらい理解していてどんなことができるのかというのは、はっきりわからない。
しかし、『信頼』できる人やサービスは知っているし、今回紹介したような項目でブログや新しいサービスなどを判別したりもする。

サービスの利用や依頼などの1つの指針として、参考にしてもらえると嬉しい。

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