それでもWordPressを使う理由
WordPressな話題を書いていたりツイートしてみたりすると、「WordPressなんて」みたいにあざ笑うようなご意見をいただいたりすることがある。
別にそう思うこと自体は自由だ。
ただ、言い方は考えたほうがいいよと思いつつ、なぜWordPressを使い続けているのか考えてみたので、書き残しておこうかと思う。
最初に結論
技術的にスマートではなかったり多くの人が利用しているから来る弊害があったりするかもしれないが、わたしはWordPressがあったおかげで技術的な知見や知識を深めることができた。
そう思うからこそ、WordPressを使い続け、だれも幸せにならない運用が少しでも減るように情報の発進をしたり、仕事として対応をしているのだ。
なぜWordPressを使っているのか
WordPressのシェアは国内でもかなり高く、Webサイトを作る・公開する手段として当たり前になっている。
こういう現状に対して、技術や知識を持っている側が「そんなの使ってるの」とか「お察し」みたいな態度でいてはいけない。
現実に利用している人が多数いる以上、そこには困っている人がいっぱいいるはずなのである。
その人たちを助けられる立場にあるのであれば、助けていくのが技術者としての本懐だと思うし、ビジネス的にも間違いではないと考えている。
だからこそ、WordPressを使い続けて、新しい機能や考え方を飲み込んでアップデートしていこうとしているのだ。
WordPressはいろんな技術の集合体である
WordPressだけと言ったとしても、PHPやHTML/CSSの知識や技術は必要で、新しい考え方を追いかけなければならない。
それに加え、レンタルサーバーだけでなくクラウドやVPSを利用するようになれば、ネットワークやWebサーバー、セキュリティなどの知識・技術が必要になってくる。
それらの技術をしっかり追いかけることができれば、他のCMSにも活かせるし、いろんなサービスと連携を考える際にも役に立つ。
わたしにとってWordPressとは今でも新しい技術や知識に触れるきっかけになってくれているのである。
恩返し?
恩返しと言うとおこがましい気はする。
ただ、「だれだこの実装をしたやつは!」的なWordPressのWebサイトでWordPressへのヘイトが高まるのは許しがたい。
WordPressに無理のない実装ができていれば発生しなかったであろうヘイトを少しでも減らしていきたいという気持ちはある。
そのために WordPress Meetup を開催するし、 WordCamp のスタッフをやっていると行っても過言ではない。
WordPressコミュニティ
WordPressにもコミュニティが存在する。
ここに馴染めないひとも多いかとは思うが、それは感覚の問題なので仕方ないと思う。無理強いをするものではない。
わたしにとっては1つの居場所になっている。
日本中に知ってる人がいて、WordPressという共通言語を持ち、その他の信条や性別、思考などによらず話ができるという場所である。
WordPressに対して何ができるのかを技術・ビジネスも踏まえながらみんな考えている。WordPressが日本語で利用できるのもここで活動しているみんなのおかげなのだ。
わたしは、そんな人たちが少しでも報われてほしいと思っている。そのなかで生まれたサービスにすこしでも付加価値をつけてビジネス的になんとかできないものか考えてはいるが、なかなか難しい。
コミュニティでは自分では認めたくないところだが、わりと古参になってきている。
ただ、コミュニティではそんなこと一切関係ないので、「おっ。たぬきいるじゃん」くらいの感じで接してくれると嬉しい。
まとめ
わたしはWordPressを使い続けることで、新しい技術や既存の技術課題などに触れ、Web屋としていろいろ幅を広げてきた。
そういう意味で、1つの軸になっているのだと思う。
使い始めたきっかけとかそういうものも書こうとは思ったが、別にここで書くようなことでもないし、直接聞いてくれれば答えはするので、聞きたければ何かの機会に。
1つ大事なことはWordPressだけを使うのではなく他のCMSやOSSやSaasなども積極的に触って、取り込んでいこうとする好奇心に従って動けるかどうかだと思う。
要はWordPressは自分にとっての推しなのである。
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