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ダークパターンって何?

2024/05/08に公開

ダークパターンとは

ダークパターンとはユーザーに不利な決定をするようなwebサイトの設計または手法です。
「知らぬ間に定期契約させられていた」などはこの事例です。

7つの分類

アメリカのプリンストン大学が多くのwebサイトを調査し7つに分類しました。

https://webtransparency.cs.princeton.edu/dark-patterns/

  1. Sneaking
    同意なくカートに商品を紛れ込ませたり、定期契約を購入させたり、こっそりと商品を選択させる

  2. Urgency
    カウントダウンタイマーや「本日のみ〇%オフ!」などの購買を急がせるような表記をする
  3. Misdirection
    ユーザーの感情に働きかけ誘導させたり、誤解しやすい案内をする。
    例えば、希望するような場合にチェックボックスを入れるような質問に「もしメッセージを受け取らないことを希望する場合はチェックしてください」と書いてあるなど

  4. Social proof
    「〇人が見ています」やソース不明のレビューを載せ他人の行動を根拠にして商品に誘導する

  5. Scarcity
    「残り1室」など在庫を少なく見せて購買を急がせる
  6. Obstruction
    解約やキャンセルするのに面倒な行程を用意して、ユーザーの構造を阻害する
  7. Forced Action
    会員限定の情報ではなく商品の情報を見るなどの情報をユーザーが得るために、アカウントの作成や情報提供を強制する。

これってダークパターン?

ESTA申請サイト

アメリカのestaの申請代行サイトがありました。(2024年現在はなくなっている?)
米国政府のESTA公式サイトに似せてあり、「申請代行」の文字が発見しにくいような作りでした。しかも支払い完了の明細も画面に表示されなかったので、カードの明細を確認して初めて気が付くといった状況でした。SneakingやObstructionの要素が入っていたと思います。

楽天市場

商品購入時に販売店のメール配信にチェックが入れられていています。webサイトの構成上、購入ボタンがサイドバーにもあり、メール配信のチェックボックスはスクロールしないとたどり着かないので選択肢として発見しないままメール配信を希望したという結果になります。メール配信なんてそもそも必要な時だけチェックを入れるくらいでも問題ないと思います。こちらもSneakingです。楽天市場自体には、Social proofやScarcityなどもありますが、ダークパターンという言葉を知るまでは、昔から使っていたため特に当たり前のwebデザインだと認識していました。

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