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オートレグレッシブモデル(自己回帰モデル)とは?

2024/05/27に公開

オートレグレッシブ予測(autoregressive prediction)は、次の時刻のデータを予測するために、直前の時刻のデータを使用する予測手法です。この手法は、特に時系列データの予測に広く使用されます。

オートレグレッシブモデルの基本概念

オートレグレッシブ(AR)モデルは、現在の値が過去の値の線形結合として表現されるモデルです。例えば、AR(p)モデルは以下のように表されます:

y_t = c + \sum_{i=1}^{p} \phi_i y_{t-i} + \epsilon_t
  • y_t : 時刻 t の値
  • c : 定数
  • \phi_i : 過去の値 y_{t-i} に対する係数
  • p : モデルが参照する過去の時刻数(ラグの数)
  • \epsilon_t : ホワイトノイズ(ランダム誤差項)

オートレグレッシブ予測のプロセス

オートレグレッシブ予測では、以下のようなプロセスが一般的です:

  1. 初期データの準備

    • 最初の数ステップのデータを使用してモデルを初期化します。
  2. 予測ステップ

    • 現在のステップのデータを使用して次のステップの値を予測します。
    • 予測された値を次のステップの入力として使用します。
  3. 反復

    • 上記のプロセスを繰り返し、必要なステップ数だけ予測を行います。

オートレグレッシブ予測の利点

  • シンプルな構造

    • モデルがシンプルであり、実装と理解が容易です。
  • 適応性

    • モデルは逐次的に更新され、最新の情報を常に反映します。
  • 時系列データの扱いに適している

    • 時系列データの予測において高い性能を発揮します。

オートレグレッシブ予測の例

以下に、オートレグレッシブ予測の簡単なPythonコード例を示します。

import numpy as np

# 過去のデータ
data = np.array([1.0, 2.0, 3.0, 4.0, 5.0])

# モデルパラメータ
phi = 0.8  # 係数
c = 0.5  # 定数

# 予測ステップ数
num_steps = 10

# 予測結果を保存するリスト
predictions = []

# 予測の初期化(最新のデータを使用)
current_value = data[-1]

# オートレグレッシブ予測
for step in range(num_steps):
    next_value = c + phi * current_value
    predictions.append(next_value)
    current_value = next_value

print(predictions)

この例では、過去のデータとシンプルなオートレグレッシブモデルを使用して、次の10ステップの値を予測します。

GraphCastモデルにおけるオートレグレッシブ予測

GraphCastモデルでも同様の手法を使用して、次の時刻の天気データを予測します。モデルの出力を次のステップの入力として使用することで、連続した予測を行います。これにより、時間的に連続した予測結果が得られ、天気予報などの用途において重要な役割を果たします。

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