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開発用KubernetesをVultr Kubernetes Engine(VKE)で建てる

2023/03/10に公開

はじめに

検証用のKubernetesがたまに欲しくなるが、AWSのマネージドKubernetesとして構築する場合ランニング費用・構築速度など気になる点があり代替えのものを探していた。

そんな中、VPSのVultrでVultr Kubernetes Engine (VKE)というサービスを使えることを知った。

https://www.vultr.com/docs/vultr-kubernetes-engine/

表題の件について公式ドキュメントはあるが、日本人向けの簡単な説明記事が見つからなかったので、メモがてら残していく。

クラスタ構築

  • Top画面から「Kubernetes」タブをクリックし、[Add Cluster]をクリック。

  • Cluster NameCluster Locationをそれぞれ選択する。日本から接続する場合は、Osakaでも問題ないが、費用を抑えたい場合はTokyoがおすすめ(後述)。

  • ちょっと高いな、と思う金額が下の方に表示されているが、「Node Pool Type」をOptimaizedからRegulerへ変更すると80%引きの$30/Monthで、Node3つのKubernetesを起動できる。

    • RegulerはOsakaでは2023.3時点で未対応なので、Tokyoがおすすめ。
  • StatusがRunningになったら利用できる。構築時間は3分ほどで作れるのは嬉しい。

  • クラスターを選択し、遷移後の画面右上にある[Download Configuration]ボタンからkubeconfigファイルをダウンロードし、kubectlからアクセスすることができる。

kubectl --kubeconfig vke-fa2d1533-8e6e-4309-bed8-419c87d4bbc8.yaml get node  
NAME                  STATUS   ROLES    AGE    VERSION
sapmle-ae9c2de711b8   Ready    <none>   3m5s   v1.25.6
sapmle-bcbea5177baf   Ready    <none>   3m4s   v1.25.6
sapmle-c20365e0eb94   Ready    <none>   3m     v1.25.6

まとめ

Vultr Kubernetes Engine (VKE)を使ってKubernetesクラスターを構築する方法について簡単に説明しました。以下は使ってみての所感。

Pros

  • 構築速度が速い
    • 構築ボタンをクリックして3分で利用可能。
    • 再構築時間を意識する必要がないため、使用後はクラスターを気兼ねなく削除できる。
  • とにかく安価
    • マスターノードが無料なのが嬉しい。
    • Workerもノード数・スペックのみの費用を支払えばよい。
      • VPS特有の明瞭会計なのも費用イメージが湧きやすい

Cons

  • 基盤へのIPアドレスベースでのアクセス制御に制約がある

    1. コントロールプレインへのアクセス制御
      • Vultrとしての設定項目は無さそう。Kubeconfigファイル以上は別途設定が必要。
    2. Worker Nodeへのアクセス制御
      • AWSのSecurityGroup相当の、Firewall機能で実施できる。

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