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開発用KubernetesをVultr Kubernetes Engine(VKE)で建てる
はじめに
検証用のKubernetesがたまに欲しくなるが、AWSのマネージドKubernetesとして構築する場合ランニング費用・構築速度など気になる点があり代替えのものを探していた。
そんな中、VPSのVultrでVultr Kubernetes Engine (VKE)
というサービスを使えることを知った。
表題の件について公式ドキュメントはあるが、日本人向けの簡単な説明記事が見つからなかったので、メモがてら残していく。
クラスタ構築
- Top画面から「Kubernetes」タブをクリックし、[Add Cluster]をクリック。
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Cluster Name
とCluster Location
をそれぞれ選択する。日本から接続する場合は、Osakaでも問題ないが、費用を抑えたい場合はTokyoがおすすめ(後述)。
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ちょっと高いな、と思う金額が下の方に表示されているが、「Node Pool Type」を
Optimaized
からReguler
へ変更すると80%引きの$30/Monthで、Node3つのKubernetesを起動できる。-
Reguler
はOsakaでは2023.3時点で未対応なので、Tokyoがおすすめ。
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StatusがRunningになったら利用できる。構築時間は3分ほどで作れるのは嬉しい。
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クラスターを選択し、遷移後の画面右上にある[Download Configuration]ボタンからkubeconfigファイルをダウンロードし、kubectlからアクセスすることができる。
kubectl --kubeconfig vke-fa2d1533-8e6e-4309-bed8-419c87d4bbc8.yaml get node
NAME STATUS ROLES AGE VERSION
sapmle-ae9c2de711b8 Ready <none> 3m5s v1.25.6
sapmle-bcbea5177baf Ready <none> 3m4s v1.25.6
sapmle-c20365e0eb94 Ready <none> 3m v1.25.6
まとめ
Vultr Kubernetes Engine (VKE)を使ってKubernetesクラスターを構築する方法について簡単に説明しました。以下は使ってみての所感。
Pros
- 構築速度が速い
- 構築ボタンをクリックして3分で利用可能。
- 再構築時間を意識する必要がないため、使用後はクラスターを気兼ねなく削除できる。
- とにかく安価
- マスターノードが無料なのが嬉しい。
- Workerもノード数・スペックのみの費用を支払えばよい。
- VPS特有の明瞭会計なのも費用イメージが湧きやすい
Cons
-
基盤へのIPアドレスベースでのアクセス制御に制約がある
- コントロールプレインへのアクセス制御
- Vultrとしての設定項目は無さそう。Kubeconfigファイル以上は別途設定が必要。
- Worker Nodeへのアクセス制御
- AWSのSecurityGroup相当の、Firewall機能で実施できる。
- コントロールプレインへのアクセス制御
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