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「スクラムマスターのためのシステムコーチング体験会(2023/08)」参加して一晩自分がもやもやしたこと

2023/08/12に公開

はじめに

昨日(8/11)表題の体験会に参加してきました。どんな様子だったか・詳しい流れは、パウリさんが書いてくれているので、そちらを参照してくれるとありがたいです。
https://note.com/pauli/n/ne3a892ae0fff
いいも悪いもORSCってかなりのところプロセスワークを参考にしてそうだなぁと思い浮かべたのですが、それはさておき、最後の最後、今までのコンテキストとは違う方向で、一つにまとまった?(あるいはまとめようとした声があがった)ので、なんとももやもやした気分になりました。
ここではこの声を出した方を非難したいわけではありません。むしろ体験会だったから「まあ、そんなもんか」という気もします。
ただ、これが実践だったらどうなっていくでしょうか。ランズワークというシステムをすすめていく上でどうも脆弱性がありそうだったので、自分が仮にファシリテーターだったら、いろいろな感情・感覚が起こって、きっと夜も眠れないだろうなぁと感じました。
で、夜も眠れなくなりそうなので、この際探求してみて、論考してみようかなと。

時間を味方につけれないか

まず思ったのは、もう少し時間を味方につけれないかということでした。最後の最後で場にいない人の話にまとまってしまったので、あらためて場にいるようにもってくる必要はありそうかなと。
ただ、この場合、次回の場は、ORSC(そしてプロセスワーク)の言葉でいうとドリーミングなレベルでいろいろな身構えが発生しそうので(特にこの場にいなかった立場の方)ちょっと立て直しがしんどそうです。
「その人のいないところでその人の話をしない」という原則はやっぱり大事だなと感じました。
やはり予め長い戦い?になること、「その人のいないところでその人の話をしない」を明示して、かつ影響範囲・誰を含めるかを慎重に考える必要がありそうだなぁと。この場でまとめたい「ワールド」は何なのか、その点をよく探求し続ける必要がありそうです。

ランズワークのファシリテーターはずっと「外部」なのか

逆にいうと、「内部」の人がランズワークのファシリテーターになることはあり得ないのかという問いです(ここはプロセスワークを学んでいたときにも感じていました)
確かに外部の人に入ってもらった方がその場はしっくりくる。
でも、組織はこの後もずっと続きます。何かある度に「外部」からのファシリテーターを呼ぶのははたして妥当なのか。
また、どんなに外部です、どんなに中立ですといっても、ファシリテーターも人間です(そして動物です)。人間である以上、心が動かせられないことはない。ランズワークのファシリテーターは二人でやることでその場を支える仕組みなんだろうなとは思いましたが、進めていくうちに「外部」だったのがいつしか「内部」となり、それで最後の最後にちゃぶ台返し的なことが起こるとやっぱりきつい。
最初は無理にしても「外部」と「内部」に行き来する仕掛けが必要な気がしました。

悩んでいたら、ある本にぶちあたった

って、いろいろもやもや・ぐるぐる、(妻に言わせると猫のように)宇宙交信をしていたら、ふと今日図書館に返す予定のしかも積読したままだった本が目に入りました。
https://www.amazon.co.jp/共に変容するファシリテーション――5つの在り方で場を見極め、10の行動で流れを促す-アダム・カヘン-ebook/dp/B0BQMNCN9G

1日のワークを終えてティト・ムボウエニと長い散歩に出かけた。(略)ことさら彼らのオープンさが、私には新鮮だった。「いいか、いつか俺たちが支配する時代になれば、こうなるんだ」と言い張る連中ではなかった。「なあ、どうなるんだろう。話し合おうじゃないか」と言える人物たちだった。(p.119-p.120)

ここでは、ムボウエニさんが主張だけではなく、探求していることを記しています。
また、目次を眺めてみると、第10章にこんなことが書いてあります。

  • ファシリテーターは2つの世界に立っている
  • 外側に立つことは価値がある
  • 内側に立つことは価値がある

なんかこの辺りにヒントがありそうです。。とくに「自分の意見を主張することと、他の人の意見を探求することの間を行き来」(p.122)あたりがいい。時間を味方にでき、外部・内部を行き来することのヒントにつながりそうな気がしています。

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