意外と遊べるLinuxゲーミングの世界
やること
LinuxでBotを開発したいけど、せっかく買った最新のGPUでゲームを遊べなくなるのはな…という理由でLinuxをメインマシンにすることをためらっている人のために、Linuxでもゲームは結構遊べるぞ、という話を書きます。
WindowsゲームはLinux上で意外と遊べる
最近はValveがProtonというWineを利用した互換レイヤーを作っている (Steam Deckの互換モードで使われている) ので、結構な数のWindowsゲームはきちんとWineとnVidiaのドライバを入れればLinuxでも動きます。
BotterはCUDA環境をたまに使うときがあるので、一緒に最新のnVidiaのドライバを入れて認識させていることもあると思います。
ということは、CUDAを入れているBotterはWineさえ入れればLinuxでもたいていのWindowsゲームが動くというわけです。やったね。
自分の環境でのスクリーンショット
Street Fighter 6 デモ版
Diablo 4
原神
すごく雑なインストールの仕方の説明
Wineのインストールは公式サイトのaptリポジトリを追加してapt installで一発です。Ubuntuデフォルトのaptリポジトリからでも古いバージョンがインストールできますが、古すぎてEpic Gamesのランチャーが起動できません。
さらにLutrisというユーティリティを使うと、色々コツが必要なProtonインストールや環境構築の面倒を見てくれるのですごく便利です。
UbuntuにLutrisをインストールするときは、公式サイトからdebパッケージをダウンロードしてインストールする形になります。
Lutrisを使った遊び方
Lutrisを使った典型的な遊び方としては、まずSteamをLutrisからインストールして…。
続けてLutrisから起動したSteamから好きなゲームをインストールして起動すれば、互換環境上にインストールされて動作するので、大体のゲームは遊べるようです。
DiabloやOverwatchを遊ぶときのランチャーとなるBattle.netはインストールがめんどくさくて、386互換のドライバを追加で入れたりする必要があります。DiabloなどもBattle.netランチャーから起動します。
その他、原神ImpactのようにLutrisから直接インストールして遊ぶゲームもあります。
で、どのくらい性能出るの?
どのゲームも自分は普通に遊べているのですが、ベンチマークはしたことがありませんでした。そこで、自分のマシン(Ubuntu 22.04, Ryzen5 2700, Mem 64GB, RTX4090)にLutris経由でSteamをインストールして、そのSteamからインストールした3DMarkを動かしてみました。
CPUがしょぼいのでトータルスコアは弱いですが、GraphicスコアはオーバークロックしないWindowsネイティブで大体35,000くらいのところを、互換レイヤーをかまして19,000弱(18,868)なので立派なものです。
19,000弱というスコアはじゃあどのくらいのGPUに相当するんだ、というと、ざっくりRTX3080と同等です。大抵のゲームを遊ぶのであれば十分じゃないでしょうか。
Ryzen 5 2600 + RTX4090
Core i9 13900KF + RTX3090
Botやれ
やります。
Discussion