HarmonyOS開発実践:マルチ環境ディレクトリを簡単に設定し、効率的なアプリーションケのデプロイを実現する
HarmonyOS開発実践:マルチ環境ディレクトリを簡単に設定し、効率的なアプリーションケのデプロイを実現する
まえがき
HarmonyOSアプリケーションの開発プロセスでは、異なる環境(開発環境、本番環境など)に応じて異なるパラメーターとリソースを設定する必要があります。本稿では、HarmonyOSでマルチ環境ディレクトリを柔軟に設定する方法を深く分析し、実践的な経験を共有し、アプリケーションのデプロイをより効率的かつ便利にすることを目指します。
1. 環境パラメーターの設定
まず、異なる環境に応じてパラメーターを設定する必要があります。これらのパラメーターはJSONファイルに格納できます。たとえば、config.json
という名前のファイルを作成し、内容は次のとおりです。
{
"sslkey": "11==",
"qrkey": "122="
}
注意:これは例に過ぎず、実際のパラメーターはアプリケーションのニーズに応じて設定してください。
2. 環境ディレクトリの作成
HarmonyOSのAppScope
では、各環境にリソースディレクトリを作成することができます。たとえば、開発環境と本番環境それぞれにresources_default
とresources_pro
ディレクトリを作成し、各ディレクトリにrawfile
サブディレクトリを作成して、異なる環境のconfig.json
ファイルを格納します。
ディレクトリ構造は次のとおりです。
AppScope/
├── resources_default/
│ └── rawfile/
│ └── config.json # 開発環境の設定ファイル
└── resources_pro/
└── rawfile/
└── config.json # 本番環境の設定ファイル
3. ビルドファイルの設定
次に、プロジェクトのビルドファイルで異なる環境のリソースディレクトリを指定する必要があります。以下は設定例です。
[
{
// デフォルト環境(開発環境)
"name": "default",
"signingConfig": "default",
"compileSdkVersion": "4.1.0(11)",
"compatibleSdkVersion": "4.1.0(11)",
"runtimeOS": "HarmonyOS",
"output": {
"artifactName": "default_app"
},
"resource": {
"directories": [
"./AppScope/resources_default"
]
}
},
{
// 本番環境
"name": "pro",
"signingConfig": "default",
"compileSdkVersion": "4.1.0(11)",
"compatibleSdkVersion": "4.1.0(11)",
"runtimeOS": "HarmonyOS",
"output": {
" artifactName": "pro_app"
},
"resource": {
"directories": [
"./AppScope/resources_pro"
]
}
}
]
4. 設定パラメーターの呼び出し
必要な場所で、コードを使用して設定パラメーターを取得することができます。以下は呼び出し例です。
public localRes() {
// 設定ファイルを取得する
try {
let rawFile = this.resourceManager.getRawFileContentSync("config.json");
let textDecoder = util.TextDecoder.create('utf-8', { ignoreBOM: true });
let jsonString = textDecoder.decodeWithStream(rawFile, { stream: false });
let configObj = JSON.parse(jsonString) as Config;
Log.debug('config の出力: ' + jsonString);
// configObjのパラメーターを使用する...
} catch (e) {
console.error("config のエラー: " + e);
}
}
注意:設定パラメーターを呼び出す際、既に異なる環境のリソースディレクトリを指定しているため、getRawFileContentSync
メソッドは自動的に現在の環境のリソースディレクトリからconfig.json
ファイルを読み取ります。
5. まとめ
本稿の紹介を通じて、HarmonyOSでマルチ環境ディレクトリを設定する方法をすでにマスターしたと思います。この方法を使用すると、アプリケーションのデプロイがより柔軟で効率的になり、異なる環境で異なるパラメーターとリソースを使用することができます。ご質問やご提案がある場合は、いつでもコメント欄に投稿してください。
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