Open3
ChromeOSにDockerComposeの環境を構築する
ChromeOSのバージョンは2023/5/7現在の最新版の 112.0.5615.134
とします。
大まかな手順としては、以下のようにインストールしていきます。
- Docker Engineのインストール
- Docker Composeのインストール
ChromeOSにインストールされているLinux開発環境は、Debianの11(bullseye)です。
Docker Engineのインストール
インストール手順は公式で案内されているものに従って行います。 公式
古いバージョンの削除
インストール前に先に古いバージョンを削除します。
$ sudo apt-get remove docker docker-engine docker.io containerd runc
このとき、イメージやコンテナなどは削除されません。
もし一緒に削除したい場合は、 Uninstall Docker Engineを参考に行ってください。
aptリポジトリのセットアップ
必要なパッケージをインストールする
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install ca-certificates curl gnupg
DockerのGPGキーを追加する
$ sudo install -m 0755 -d /etc/apt/keyrings
$ curl -fsSL https://download.docker.com/linux/debian/gpg | sudo gpg --dearmor -o /etc/apt/keyrings/docker.gpg
$ sudo chmod a+r /etc/apt/keyrings/docker.gpg
Dockerのリポジトリを設定する
$ echo \
"deb [arch="$(dpkg --print-architecture)" signed-by=/etc/apt/keyrings/docker.gpg] https://download.docker.com/linux/debian \
"$(. /etc/os-release && echo "$VERSION_CODENAME")" stable" | \
sudo tee /etc/apt/sources.list.d/docker.list > /dev/null
Docker Engineのインストール
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install docker-ce docker-ce-cli containerd.io docker-buildx-plugin docker-compose-plugin
root以外のユーザでDockerコマンドを使う
デフォルトでは、rootユーザしかDockerコマンドを利用することはできません。
Dockerコマンドは実行ユーザに制限をかけたいものでもないので、それ以外の特定のユーザでも実行できるようにします。
$ sudo usermod -aG docker $USER
$ newgrp docker
dockerグループが無い場合
Docker Engineインストール時に docker
というユーザグループができているはずですが、もし無かった場合は以下のコマンドで追加してください。
$ sudo groupadd docker
Docker Composeのインストール
インストール手順は公式で案内されているものに従って行います。 公式
Docker Composeは通常Docker Desktopとともにインストールされますが、ChromeOSではkvmを使うことができないためDocker Desktopのインストールができません。
そのため、Docker Desktopではなく、Docker Engineをインストールしています。
ここでは、スタンドアロンのDocker Composeをインストールします。
$ sudo curl -SL https://github.com/docker/compose/releases/download/v2.17.2/docker-compose-linux-x86_64 -o /usr/local/bin/docker-compose
$ sudo chmod a+x /usr/local/bin/docker-compose