AWS SAA (C03) 合格体験記
はじめに
AWS Certified Solutions Architect - Associate (SAA-C03) に合格したので自分の記録として記事を書いてみました。これから受験する人は読んでいただけると少しは参考になるかもしれません。
まず、試験の結果から言うと 825 点で合格でした。合格ボーダーが 720 点なのでまぁまぁ余裕を持って合格できたと思います。
自分のレベルと勉強期間
勉強前の自分の AWS 理解度としては、いくつか有名どころのサービスは使ったことがあるという程度で AWS の資格を受けるのも今回が初めてだったので、ほとんど 1 から勉強する必要がありました。
試験に向けた勉強期間は 3 週間ほどで、1 日の勉強時間に関しては平日と休日でばらつきはありますが、平均すると 3 時間くらいだったと思います。
勉強方法
今回自分は以下の 2 つの教材で勉強しました。
まず Udemy の講座に関しては、SAA に合格した人の記事などで結構な割合で紹介されていたので自分も最初はこの講座を受講してみました。ただ、この講座はハンズオン形式で進めていくため、全てのセクションを見て自分でも手を動かすとなると相当時間がかかりそうだったので、途中からは各セクションの概要部分だけを (1.5倍速で) 見る形で進めました。
また、各セクションの概要説明に使用されているスライドがよくまとまっていたので、重要だと思ったスライドに関しては、スクショを撮って Notion にサービスごとに作成したページに貼って後からすぐに見直せるようにしました。
Udemy の講座を (各セクションの概要の部分だけ) 一通り見た後は、Cloud License という問題集のサイトで問題を解きまくりました。Cloud License は有料ですが、受験する資格ごとに試験本番レベルの大量の問題を解くことができ、SAA のコースには 170 セクション (各セクションに 7 問の問題) が公開されています。最初は #01 から順番に解いていったのですが、途中で実際に SAA で出題されるレベルの問題は #70 ~ #170 だという情報を見つけたので、#30 あたりまで解いてから途中は飛ばして #100 ~ #170 の問題を解きました。
進め方としては、自信を持って正解できた問題は解説は飛ばして次の問題に進む、間違えた問題や正解したけど回答に自信がなかった問題に関しては、解説を読んで先ほどの Notion のページに情報を追記していくという形で進めました。
試験当日
試験は自宅ではなく試験センターで受けました。
試験は 10:00 からだったので 15 分前くらいに試験センターに到着し、説明を受けたり写真を撮影して受付はスムーズに完了しました。受付が完了し、試験を受ける部屋に案内されると 10:00 まで待つことなくすぐに試験を開始することができました。
試験の内容としては前半の方に難しい問題が続いたので少し焦りましたが、全体を通しては Cloud License で解いていた問題と同じようなレベルだったので、試験の終了ボタンを押すときには受かった手応えがありました。試験時間は 130 分ですが、最初の 70 分くらいで全問回答し終わり、 30 分かけて全ての問題を見直しました。試験には後で見直すボタンがあるので、自信がない問題は後で見直すをつけておいて重点的に見直すことができたので便利でした。
ちなみに数問 Cloud License で解いた問題と全く同一の問題が出題されていました。(個人的にはラッキーだが同じ問題が出ているのは大丈夫なのか…)
試験を終えて部屋を出ると最後に受験完了のサインをして終了でした。試験自体はかなりスムーズに受けれたのでテストセンターで受けて良かったです。
結果はその場では出ずに同日の 20:00 過ぎに合格した旨のメールが届きました。
点を取るコツ
受験を通して自分が感じた SAA で点を取るコツをいくつか挙げてみます。(あくまで自分の主観です)
- 問題文をちゃんと読む
- 当たり前だが一番大事
- 基本的なサービスは設定できるオプションの詳細や特徴まで覚える
- e.g. ALB と NLB の違い, Route53 のルーティングポリシーの種類, …
- マイナーなサービスはサービス名とざっくりとした機能の概要が一致できていれば良い
- e.g. Amazon Transcribe は音声をテキストに変換する機械学習系のサービス, …
- 定番構成みたいなやつが正解になりがちなので覚えておくと即答できることがある
- e.g. SNS + SQS のファンアウト構成, SQS + Auto Scaling のキューメトリクスに基づくスケーリング構成, …
- 選択肢のうち 2 つくらいは明らかに間違っているケースが多いので最初に消去法的に選択肢を絞ることで回答スピードを上げられる
- 大体サーバレスとかフルマネージドサービスに寄せたアーキテクチャが正解になりがち
- これらが不正解なケースとして問題文に特別な条件が与えられていたりすることが多いのでそこも注意 (ある処理の実行時間が長過ぎて Lambda は使えないとか)
- 問題文に一般的な IT 用語が含まれているケースがあり、知らないと詰むのでよく出てくるものは覚えておく
- e.g. RPO (Recovery Point Objective), RTO (Recovery Time Objective), …
感想
今回初めてAWS の資格を受験してみましたが、SAA は AWS の基本的なサービスを網羅的に学習するのに良い機会になったと思います。ただ、やはり資格に向けた勉強となると本質的な理解よりも点数が取れるようなその場しのぎの暗記をしがちになるので、今後は今回得た知識をもとに実際にサービスを構築してみたりして、理解を深めていきたいと思います。
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