エンジニアとしてプロジェクトマネジメントについて学んでみた
はじめに
バニッシュ・スタンダードの深田です。普段はバックエンドエンジニアとして働いている私ですが、より良いプロジェクト進行に貢献したいと思い、プロジェクトマネジメントについて学んでみました。プロジェクトマネージャーではない1エンジニアの視点から、学びと気づきを共有したいと思います。
きっかけ
私は現在、新規プロジェクトにバックエンドエンジニアとして参加しています。プロジェクトを進める中で、以下のような課題を経験しました:
- リリース直前になって判明する他チームへの依頼事項
- リリースまでのマイルストーンは設定されているものの、具体的な実行フローが不明確
- チーム間の依存関係の整理が不十分
これらの課題に直面し、「エンジニアとしてプロジェクトの成功に貢献できることはないだろうか」と考えるようになりました。
プロジェクトマネジメントとの出会い
そんな時に読んでみようと思ったのが『プロジェクトマネジメントの基礎が全部わかる本』でした。
プロジェクトマネジメントの知見が少ない私の視点で特に印象に残った点を共有します。
1. プロジェクトの不確実性
プロジェクトには常に不確実性が伴います。特に新規開発では、要件が徐々に具体化されていくため、最初から完璧な計画を立てることは難しいものです。
これは普段のアジャイル開発でも実感していることでした。ただし、アジャイルだからといって計画性が不要というわけではなく、むしろ不確実性に対応するための計画的なアプローチが重要だと学びました。
2. "管理"を超えた"マネジメント"
当初、私はプロジェクトマネジメントを「進捗管理」や「タスク管理」程度に考えていました。しかし、本来のマネジメントとは:
- プロジェクトの実態をリスク観点で把握すること
- 課題に対して能動的に働きかけること
- 計画を柔軟に調整していくこと
であり、より能動的で創造的な活動だと理解できました。
エンジニアとしてできること
プロジェクトマネジメントを学んで、チームメンバーの1人として以下のような取り組みを始めていこうと思います:
- プロジェクトのタイムライン管理
- ガントチャートを用いた日次単位のマイルストーン管理
- チーム間の依存関係の図示化
- クリティカルパスの特定と重点管理
- リスク要因の事前把握と計画への反映
- コミュニケーションの改善
- 全体ミーティングの設定
- 設計ドキュメントの充実化
- タイムラインを起点とした定期的な調整
- 週次でのスケジュール見直し
- 変更点や新たな依存関係の共有
- リスク要因の更新と対策の検討
気づきと学び
この学習を通じて、以下のような気づきがありました:
- エンジニアだからこそできること
- 技術的な依存関係の把握
- 具体的なリスクの特定
- 実装面での課題の予見
- プロジェクト全体を見る視点の重要性
- 自チームの範囲を超えた影響の理解
- 様々な立場の人との協働
今後の展望
これらの取り組みを通じて、以下のような効果を期待しています:
- プロジェクトの見通しの向上
- 依存関係を考慮したスケジュール策定
- 各チームの準備に必要な時間の確保
- リスクの早期発見と対応
- チーム間連携の円滑化
- 定期的な情報共有による認識合わせ
- 技術的な課題の早期共有と対策
- より良いコミュニケーションの実現
- エンジニアの視野の拡大
- 技術面だけでなく、プロジェクト全体を意識した開発
- より良い提案ができるエンジニアへの成長
おわりに
プロジェクトマネジメントを学ぶことで、エンジニアとしての視野が広がったように感じます。今後も技術力の向上とともに、プロジェクト全体を見渡せる視点を大切にしていきたいと思います。
この取り組みはまだ始まったばかりですが、具体的な成果や新たな気づきがあれば、また共有させていただければと思います。
プロジェクトの成功は、プロジェクトマネージャーだけでなく、チームメンバー1人1人の意識と行動にかかっていると思います。1エンジニアとしても、よりよいプロジェクト推進に貢献していけるよう、日々精進していきたいと思います。
弊社「株式会社バニッシュ・スタンダード」では、現在エンジニアおよびデザイナーを積極的に募集しています。
少しでも興味を持たれた方は、ご応募をお待ちしています。
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