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Cloudflare の利用を徐々に減らして行くメモ

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概要

Cloudflare の利用を徐々に減らし、Akamai Connected Cloud へ移行しているのでそれを記録していくことにする。

移行理由

ただのアンマッチで、自分のサービス選定ミス。

自社の商用サービスが期待するレベルのサポートを得るには、Cloudflare エンタープライズプランが必須な事をわかっておらず、費用面でアンマッチになった。

サポートが必要になった状況

  • WebSockets · Cloudflare Network settings docs
    • 商用環境で WebSocket を利用する場合はサポート契約が必要
    • サポートに問い合わせ、年 2400 ドルのビジネスプランを契約を推奨されたので契約
  • Cloudflare LB で WebSocket が突然切断される問題
    • 問題の報告から 6 ヶ月以上経過しても、連絡も無く問題も継続して発生
    • 8 ヶ月目にやっと返信があったが、5 ヶ月前に修正されているとだけ連絡を貰う
  • Cloudflare Status - Billing issues relating to subscription adjustments
    • We are currently experiencing delays in ticket response and a loss of functionality when upgrading and downgrading subscriptions.
    • 検証で利用していた Cloudflare LB をダウングレードした
    • サブスク更新時に突然 Cloudflare LB が停止し復旧できなくなった
    • Cloudflare LB に設定していた DNS の変更も一切行えなくなった
    • サポートへ連絡したがまともな対応をしてもらえず 1 週間以上連絡が無かった
    • 自社サービス簡易障害報告: https://doc.sora-cloud.shiguredo.app/changes#3199cd
      • Cloudflare LB の復旧が全く見えなかったため利用しない事で復旧した
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基本的に Akamai Connected Cloud (以降 Linode) へ切り替えていくことにした。既に Akamai を利用している信頼できる友人に Akamai のサポートはとても素晴らしいという話を聞いたことが決め手となった。

Cloudflare Workers

残念ながら Cloudflare Workers ほどコスパが良いサービスは見つからないので、諦めた。

Cloduflare Workers + Cloudflare KV + Remix を利用していたのを、NGINX + PM2 Plus + Node.js + Remix に置き換える。

サーバーは Linode を利用し、Linode Compute + NodeBalancers という構成シンプルな構成になる予定。

Cloudflare KV

代替は Redis とかだが、無理に使う必要もないと判断し、利用をしない構成で切り替えることにした。

Cloudflare D1

利用予定だったが、利用しない構成にした。

Hyperdrive

利用予定だったが、利用しない構成にした。

Cloudflare Pages

自前運用は避けたいので Github PagesGitHub Actions の組み合わせに切り替えを進めている。
GitHub Enterprise を契約しており、Private GitHub Pages も利用できるため Cloudflare Pages + Cloudflare Zero Trust 部分も置き換えができる。

Cloudflare DNS

Linode DNS に切り替えを進めている。

Certbot にも対応しているため、気軽に DNS-01 が利用できる。

セキュリティ周りも、Akamai ということで、安心。

Cloudflare R2

Linode Object Storage に切り替えを進めている。

Cloudflare Businessプラン

サポートを重視し Akamai Standard Support を契約。 Linode Support とは別物です。

Image from Gyazo

https://www.akamai.com/site/ja/documents/product-brief/akamai-standard-support-product-brief.pdf

Cloudflare Load Balancing

マルチクラウドを実現するには必要不可欠な機能だが、一旦マルチクラウドを諦め Linode へ統合することにした。将来的には NodeBalancersグローバル負荷分散 を検討していく。

Cloudflare Zero Trust

Tailscale へ切り替え。もともと tailscale は利用していたのもあり、特に困っていない。