時雨堂のオンラインイベント方針
時雨堂では不定期でオンラインイベントを開催しています。オンラインイベントを開催するにあたり、自分はこんな方針でやってるよというのを書いていきます。
注意事項について
これは「WebRTC 入門」というイベントを開催した時の注意事項の一部です。
- 資料はライセンスを守ってご利用ください
- CC BY-NC-ND 4.0 で公開しています
- 競合他社の参加は禁止します
- 競合他社に甘い汁を吸わせる必要はないので
- WebRTC に批判的な方の参加を禁止します
- わざわざ批判的な人の意見を聞くほど暇ではないので
- 撮影や配信、録画、録音などは全て禁止します
- ライブ感を優先しています、後から見ようという気持ちがあるとイベントに積極的に参加しなくなる場合があるためです
- アーカイブは残しません
- 基本アドリブでやっており、Discord のコメントを拾いながらなのでその場にいることを優先しているためです
- イベントの具体的な内容を SNS などパブリックな場所へ共有することは禁止します
- 知りたければイベントに参加してくれというという思いからです
- 具体的な内容に触れないイベントの感想などを書いてもらうのは歓迎しています
- 時雨堂のWebRTC 入門のイベントに参加してみた|梨_茶
- 「時雨堂さんのWebRTC勉強会参加したけど、すごかった。感動しました。」
匿名での参加
時雨堂のオンラインイベントは、匿名での参加にこだわっています。必要なのは Discord で「電話番号認証」済みで、アイコンが設定されたアカウントだけです。
会社名や部署名、電話番号やメールアドレスを聞いたりすることは一切ありませんし、DM で連絡したりすることもありません。
これは自分が情報収集されるオンラインイベントに参加したくないという思いからです。
そのため、自社の顧客かどうかすら把握していません。
ちなみにオフラインの場合は別です。しっかり所属などを確認します。
申込は簡単に
Discord アカウントをもって、Discord のチャネルに「参加します」と書くだけです。イベントツールなども一切利用していません。ただ「参加します」と書くだけで参加できます。
SNS への具体的な内容の共有の禁止
よくイベントで Twitter へ投稿したりするのがありますが、それをするよりも Discord にコメントを書いてもらう方が良いからです。参加者限定のイベントなのであえてオープンにしたいとも思っていません。
むしろ参加者専用のイベントと割り切っているため、SNS への具体的な内容の共有を禁止しています。
無言キャンセル、無言退席可
イベントがオンラインなのでキャンセルされて困ることはありません。もともと最低 1 名でもいたら参加ですし、その 1 名がこなければ開催しなければいいだけです。
キャンセルの対応をするのも面倒なので、勝手に参加しなければいいと思っています。退席も同様で何も言わずに退席してもらってかまいません。
もちろん「ここまでしか参加できませんが、失礼します」というの書いてもらう事にネガティブはありません。
コメントをリアルタイムに拾う
WebRTC を利用した自社製品でオンラインイベントをやっているので、遅延がほとんどありません。
そのため、コメントを拾ってすぐ反応ができます。質問したら「すぐ回答してほしい」というものですので、できるだけすぐ回答するようにしています。
資料は 2 周する
普通の発表って 1 周して不明点を質問で聞くって感じですけど、スゴイ質問難しいと思っています。それよりかは、2 週目だと「あ、ここがわからんっておもったとこだ、聞いてみよ」とおもって気軽にコメントで質問できるのは良いかなと思っています。
あと、一通り説明してからの方が説明しやすい部分ってのもあったりします。
話す内容は参加者に合わせる
あくまで資料は「講師用の資料」として、参加者のレベルや興味などにできるだけ合わせるようにしています。なので 100% アドリブで話すように心がけています。
準備された資料を読み上げるだけのイベントではなく、参加者が一体になって興味を持てるイベントにしたいと思っています。
延長戦をする
4 時間のイベントでも、まだ聞きたい!って人がいる場合は最大 1 時間程度の延長戦をすることにしています。実際「WebRTC 入門」では 2/3 以上の方が延長戦に残っていただいてました。
そこでは、質問に答えると言うよりも残った参加者がもっと深く知りたいという部分を掘り下げて話すようにしています。
トイレ休憩は 3-5 分
1 時間に 3-5 分程度の休憩を取るようにしています。オンラインなので、最悪スマホで聞いてられます。
ホワイトボードを使う
その場で図示された方が絶対わかりやすいと思っているので、iPad のノートとアップルペンシルを使い図を書くようにしています。iPad の画面を macOS へ取り込み、それを OBS で表示しています。
文字より図がいいので、その場でガンガン書いて説明しています。
中立であれ
自社製品のイベントの場合はひたすら自社製品の話をするのですが、「WebRTC 入門」のような技術的な話をする場合は自社のアピールや、他社の紹介を一切せず、技術的な話に絞っています。
自分が技術イベント参加して一番残念なのが「自社製品の宣伝かよ」っておもう話の内容を聞いたときなのでというのがあります。最後にちょろっと紹介程度ならいいのですが、ずっと紹介されると興味が無くなります。
BAN はサクッと
今のところいないのですが、あきらかに迷惑な人が出てきた場合はサクッと BAN をするつもりでいます。イベントで迷惑かける人、企業のイベントでご飯だけ食べに来る人みたいなモノだと思ってるので、一発アウトです。
ありがたいことに今のところはいません。
参加理由を聞いてみる
これは「WebRTC 入門」で初めて行った試みでとても良かったので。延長戦の最後に「なぜこのイベントに参加したのか」を Discord に書き込んでもらいました。
- WebRTCというものが何なのか一度知りたかったからです
- 学校でmomo使ってて、webrtcに興味ありつつ勉強できていなかったので
- 業務でなんとなく使ってるけど完全に理解したかったからです
- 貴社製品ユーザーです!
- WebRTC自体は名前を知っていた程度で、技術的好奇心できました!
- 自社プロダクトでWebRTC使ったプロダクトを利用しており、内部的なところの理解を深めたいためです
- WebRTC つながらない場合は調査しなきゃいけない立場なので
- webで調べてもよくわからなかった ...
- 仕事でWebRTCを使ったのですが、仕組みを理解していなかったので
- 最近QUIC実装してたんだけど、他のプロトコルにも興味あったから。
- 技術的好奇心と仕事でも使いたいので
- WebRTC が何者か全くわからなくて知りたかったので
- 業務で使用しているので
- P2Pに興味あります
- もともと興味あって調べていたので知識の確認のため & 双方向の音声コミュニケーションツール作りたかったので
- 時雨堂という謎の WebRTC 企業を知りたい
- 多人数配信に参加してみたくて
- 単純に興味あったのと、間接的にwebRTC使ってるので知っておきたかったです
- discordのクローンを作って遊んでみたくて調べてみたらVさんが出てきて、そこから気づいたらここに居ました
- 気になって一人で情報集めたけどよくわからなかったので
- WEB系を大学の授業でとってます
- 自作プロトコルスタックにWebRTCスタックも載せたくて..
- AWSのKVSを使ったWebRTCで動くけど動かないときの理由がわからないので
- WebRTCが知りたかったから。しかし、前段階の知識が足りなすぎてさっぱり分からなかったけど楽しかったです。(テンション的に)
- webRTCの記事があんまりなかったからです
- 元々通信系の仕事をしていて、気になったからです
- 昔SIPの通信アプリとか作っていて、今はブラウザアプリを作ったりしているのでちょっと興味があって
- WebRTC全然わからんだったので、全体像がイメージできるようになりたかった
- Soraを使用してるが、Webrtcに詳しくないので、参加しました
- 検索で調べても、現在使えて正しい情報が何かわからなかったです
- 趣味で一人で作ってたけど、講師の授業で色々正確な情報が知れるのかなと思いました
- WebRTCでブラウザでP2Pでメッシュネット作ってて中身が気になったので
- Twitterで見かけて、なんとなく気になったので参加しました
- FGO負荷試験のスライドを見てから興味あったので
- ペットを監視したくて..
- 端末連携で使えるか調査で...
- 趣味でWebRTC P2Pを触っていて、SFUについても知りたかったためです
- WebRTCちょっといじったことしかなくて自社サービスに適用できるか考えるには知識が少なすぎるし調べても体系的な情報ないなぁと思っていたところちょうどこの話を見たので参加しました
- WebRTC使ったサービスをユーザとして使ったことがあり、仕組みが気になって
色々あって面白かったです。
時間は守る
イベントは 4 時間、延長戦は 1 時間と時間自体は守るべきです。参加者に迷惑がかかります。延長戦は「参加したい人だけが参加する」で。
開始時間と終了時間は守るべきです。それがもし発表が中途半端だったとしても。それは発表者が練習不足なだけなので。
楽しく聞けるイベントにする
真面目にしっかりしたイベントではなく、聞いていて楽しいイベントを心がけています。
発表する内容については何でも答えられるようにしておく
プロフェッショナルであれ。