零細経営者からみた OSS スポンサーの金額や特典設定
こうしてくれ、じゃなくて、こうなってるとスポンサーしやすいというだけの話。
安くしてくれとかではなく、これくらいの金額だと検討しやすいと思ってもらえれば。
自社では OpenSSL $ 20,000/年 や Let's Encrypt $12,500/年、Biome $ 1,000/月のスポンサーにもなってるので、あくまで参考程度でどうぞ。
スタンス
企業としては、宣伝を目的としてスポンサーになるので、企業の宣伝になるような取り組みをしてくれるととてもスポンサーになりやすい。完全に広告宣伝費です。
- ロゴと企業名を一番わかりやすいところに載せてくれる
- イベントやリリース時にスポンサーを紹介する
この 2 点をやってくれると本当に嬉しい。
もちろん利用させて貰ってるから応援という意味でのスポンサーもあるが、宣伝できた方が嬉しいし、継続もしやすい。
金額
月額と年額で結構、感覚が違う。実は月額が $250 であれば、年額の方がスポンサーはしやすい。
月額
企業としてスポンサーになりやすいのは $100/月 プラン。
これで企業の名前とロゴが GitHub とウェブサイトに載るのが良い。
$250/月のプランであれば、優先的なバグ修正対応や機能リクエストが含まれていると嬉しい。
$500/月以上はかなり覚悟がいるので、ほとんどの企業は選択をしないと思う。
また、売上がしんどいときでも、継続したいという思いもあるので 安い金額があるのは嬉しい。
以下のような 3 点がシンプルで良いと思う。
- $1 か $5
- ブロンズ(個人向け)
- スポンサーになってることを自由にアピールできる
- $100
- シルバー(企業向け)
- スポンサーになってることを自由にアピールできる
- ロゴや企業名を GitHub とウェブサイトに掲載
- $250
- ゴールド(企業向け)
- スポンサーになってることを自由にアピールできる
- ロゴや企業名を GitHub とウェブサイトに掲載
- 優先的なバグ修正対応
GitHub や Open Collective は金額を自由に設定する仕組みがあることもあり、設定が多いよりはシンプルな方が良いと思う。
Discord コミュニティがあるのであれば、スポンサーロールを用意するのはお勧め。
一般のユーザとは色を変えるでも十分な宣伝価値になる。
年額
月額を年で払える仕組みがあると良い。
GitHub スポンサーだと微妙になるので、Open Collective が良いと思う。
$5,000/年がおそらく多くの企業の限界値だとおもう。ただかなり厳しいと思う。
用意するなら $1,000/年程度がお勧め。
期間
$250/月プランは年間一括プランを用意してくれていると嬉しい。毎月の支出は零細企業に取ってはかなりしんどい。
スポンサー方法
GitHub スポンサーは組織からだと月 6% 取られるので、Open Collective が嬉しい、こちらは 3% 程度。
また Open Collective はスポンサーになった金額が明確に見えるので、アピールしやすい。