転職エピソード(2回目:社内SE→社内SE)(10/3完成予定)
1回目の転職エピソードからいらした方は、引き続きご覧いただきありがとうございます。
初めての方は、こちらは2度目の転職について記載した記事になりますので、ご認識いただければ、と思います。
2回目の転職(B社→A社へ)
転職を考えた経緯
結論:残業時間、給与、どちらも業務内容や課されている責任に比べ負担が大きかったため。
B社では、年間約600時間の残業をしていました。繁忙期は月70~80時間、それ以外では月45時間前後の残業をしており、会社全体としても、私ほどでは無いものの残業が恒常化している風土でした。
私が所属していた事業部では、社内SEが私一人でした。(もちろん、会社全体のインフラ等を整備、保守するSEの方々は別にいましたが。。。)そして、開発や保守作業を委託するベンダーの方はいるものの、社内ユーザが利用するシステムと社外のユーザが利用するシステム(Webページ等)を含め、ほぼ一人で対応している状況でした。そのため、常に大規模開発・改修プロジェクトと軽微なシステム修正を行う保守開発が絶え間なく稼働しており、PMとして企画~要件定義、そして開発ベンダーが開発したシステムの受け入れを中心に対応する必要があり、さらに社内SEとしての簡単なヘルプデスクもしなければいけませんでした。
また、入社してから2年目以降は社内SEが一人なこともあり、事業部内のシステムの中期計画(事業部の中期計画に対してシステムではどのような開発・改修をし、誰にどんな利点を働きかけるのか方針づけようとしているのか、という計画)を立て、そのためのロードマップ策定もしておりました。その結果、必然的に残業時間が多くなっていました。
私自身、給与が高ければ、1ヵ月40時間程度の残業であれば気にしない主義ですが、前述した年間600時間の残業で年収が額面500万くらいでした。
いくら社内SEとはいえ、数か年での中期計画を立て、PMとして数人~10人程度のベンダーが開発するプロジェクトを社員一人で社内外どちらの人間が使うシステム両方を見ながら推進した上での残業時間を併せたこの年収は、とてもじゃないですが、割りに合わない、と感じてました。
転職を決意した理由
結論:①B社の総支給と同じだけの年収を残業抜きで出す会社ばかりだったため
②やりがいはあっても長時間残業から抜け出す方法がなかったため
③B社の評価制度から、B社での年収はほとんど上がることがなかったため
前述した業務をしていくなかで、心身ともに疲弊し、今後何十年で単位での就業を考えた時に、B社では厳しいと思いつつ、ふと他社であればどれくらいの年収を提示するのだろう、とエージェントや転職ドラフトを利用してみました。
B社在職中に面談したエージェントはITエンジニア向けサービスでしたが、残業時間と年収を伝えたところ、最低でも100万、もしかしたら200万くらい年収は上がる、と言われて、お試し感覚でこっそり転職活動をしたり、転職ドラフトを試した結果、見込み残業抜きでB社と同等~+200万ほどの給与を提示する企業、もしくは求人が多くありました。
またB社では、人間関係ややりがいといった面は充実していたので、労働環境の改善(人のアサイン)や担っている業務に対して給与の交渉をしました。
2022年現在、数年前からIT人材が少ないと嘆かれていることもあり、人のアサインは数年単位の間、一人で我慢してほしいとのこと、さらに、給与は期末評価単位でしか上げられないため、給与を上昇させることもできない、と言われてしまいました。
B社は事業会社だったこともあり、エンジニア向けの評価制度がなく、営業や事務スタッフ向けの評価制度しかありませんでした。そのため、上記回答だったのだと思いますが、一人の労働者からしたら、たまったもんではありません。
この状況で働いていても永遠に都合よく使われるだけであり、お試し転職活動の結果、他の企業もたくさんあるじゃないか、と思ったため、私は転職を決意しました。
A社に決めた理由
結論:①業務内容とキャリアパスが魅力的だったため
②給与とワークライフバランスに納得がいったため
転職活動ってどうだった?
転職活動期間:2か月
結論:前回と比べて書類で落とされることが劇的に増えました。
1次選考でのお祈りは少し増えた程度ですが、理由は資格の有無等に感じました。
1.エージェントについて
結論:外れ過ぎて悲しかったです。(おそらく新卒もしくは2年目くらいのエージェントでした。)
今回の転職活動では、2社のエージェントサービスを利用しました。
1社目は、前回のメインで利用したエージェントサービスです。理由はもちろん、前回のエージェントが個人的にとてもよかったので、出来ればまたその方が良いな、と。そうでなくても、良いエージェントに当たれたからこそ、そこの会社のエージェントなら他のとこよりも良いのでは?という淡い期待を込めて、選びました。(甘い期待でした。)
2社目は、ITエンジニア向けの求人に強いと噂でよく広告で見るエージェントサービスです。理由は、転職決意することにした際にカウンセリングを受けたエージェントが担当になるから、です。
2.転職軸について
結論:①事業会社での社内SE
②社内SEの評価制度を聞いて納得できること
③給与もしくはワークライフバランス(年収700万~であれば残業が多くてもOK、給与が前職と同等程度であればプライベートを楽しめること)
①はA社(ユーザ系システム子会社)とB社(事業会社の社内SE:業務系システム担当)での比較をし、自身の中で事業会社での社内SEが良いと思ったからです。
②については、長期就業を見据えていくなかで、エンジニアに対しての評価制度が整っていない場合、B社と同様の不満を覚える可能性が高かったからです。
③については、B社で働く中で、収入もしくはプライベートの両方を犠牲にする生活からの改善を求めました。
ここまで絞ると、必然的に求人数も少なくなるので、業界については、1回目と同じく堅いとこはNGのみで絞りました。
3.面接や面接対策について
結論:1回目の転職時と同様の対策+今後のキャリアパスをより明確にする
1回目の転職との違いは、第2新卒ではない、という1点につきると思っています。社会人としてある程度の年数を経験した歳になっていますので、なぜ2度目の転職をするのか、なにが原因でこれまでは退職しているのか、転職で何を叶えたいのか、を面接官に伝わりやすいストーリーが必須になります。(これは1回目でも、とは思いますが)
さらに、所謂中堅・ベテラン社員といった年齢になっていますので、今後どんなキャリアパスを描いているかを明確にし、応募先の企業とマッチしているかを企業側に伝える必要があると思います。実際、面接時には1回目の面接よりも多くキャリアパスについて質問されましたし、その回答の精度も第2新卒での転職面接時よりも高いものを求められました。
1回目の時も記載しましたが、面接対策として、企業が出しているIR情報や経営計画資料と求人情報からのアプローチは引き続きしたところ、またしても数社2次面接→最終が2次で内定頂いたので、間違っていないと思います。
4.困ったこと
結論:エージェント変えてほしい&第2新卒時と比べて書類落ちる率が高い点
第2新卒時に比べ、明らかに書類選考でのお祈りが増えました。正確に数値は取っていませんが、20~30%くらいは低下したと思います。(前回は50~60%は通っていました。)そもそも、社内SEの書類選考はハードルが高いことが多く、落ちやすいので仕方ありませんが、正直かなり堪えました。
おそらくですが、書類が前回より多く落ちた理由は、年齢に加え、資格が必要最低限しかないことが起因していたと思います。
また、前回と同じエージェントサービス会社をメインとして利用していましたが、とても残念なことに前回の方は担当にならず、途中から的外れな求人を紹介したり、業務内容を質問したら、「とりあえず応募して企業に聞いてください」と言われることが多く、とても残念でした。(業務内容を正確に把握するのはエージェントもしくは求人を取ってくる営業の仕事では?と思いますが...)
エージェント利用の感想アンケートにはハッキリと苦言を呈したので、そこで溜飲を下げました。
上記2点が2回目の転職で困った点かな、と思います。
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