会社でChatGPTを使うための整備をしてみた
こんにちは、ベトナムの日系IT企業で働いています。
会社でChatGPTの活用を促したり、使い方の注意点などを作成したので、書いていきます。
前置き
会社ブログを書きませんか?みたいなアナウンスがあったんですが、あまりやる気が出なかったんですね。
そこで、Zennを使いたいと前々から思っていたのもあり、Zennを導入しましょう!と言ったらすぐにZennが開設されたので、書くしかなくなりました。
最近社内で、私がChatGPTに関していろいろ(勉強会とか法人向けのセミナーとか、ChatGPTに関するアナウンスとか)やっているので、弊社内でどのように導入しているかという話を書いていきます。
前提
ChatGPTを業務で活用していくのですが、そのためには、ChatGPTに社外秘情報を入力しないようにするよう、全社員に通達をしたり、いろいろしなければなりませんね
特に、ベトナムではChatGPTを使えないため、ベトナム人は第3者ツールや、ちょっとグレーな一時的にSMSを使うサービスを使ってしまっていたり、VPNを繋ぐにしても無料のVPNサービスなどを使ってしまうケースが多々あると思います。
その影響か、実際にベトナム人のChatGPTアカウント、5000件がハッキング被害みたいなニュースにもなっています。
というわけで、今回の記事は、日本人向けでもありますが、ChatGPTを使うことができない地域に住む方向けも使える内容かなと思います。
※自分がやったことではないことも、記事の書きやすさの都合上、ここに全て書きます。
社内勉強会の実施
まず、社内の営業・PMO・エンジニア向け、それぞれに勉強会を実施しました。
いろんな外部セミナーをかなり引用しているので、表に資料は出せないのですが、、、
そして、それらのいいとこ取りをしてブラッシュアップしたのが、このセミナーでした。
もう終わってしまいましたが、2023/08/03に、弁護士事務所さんとタイアップして再度ほぼ同じ内容をやりますので、よろしければ続報をお待ちください。
セキュリティー・社外秘情報の漏えい防止を周知
現在、内部に周知徹底していることは以下の4つです。
社内専用Chat型ツールの開発
ある日、会社の先輩が「みてみてー!GAS使って社内専用のツール作ってみたー」と言ってぱぱっと作っていました。2ヶ月くらい、近い人だけで使った結果、良い感じに運用できたので会社のAWSに移行して、ChatGPTのAPIを会社のOpenAIアカウントに変更して現在使っています。
第一弾
FE:GAS
BE:GAS
↓なんやかんやあって移行
第二弾
FE:S3+Cloudfront
BE:Lambda
初めて触る人はそもそもどう触って良いかわからないということもあり、あらかじめ裏にプロンプトを仕込んで、いろいろ普通のChatGPTにはない自社カスタマイズをしているものを社内ツールとして提供しています。
- Normal GPT 3.5
普通のChatGPT (GPT 3.5-turbo)
- VFA AI concierge
会社(VFA)のホームページの内容から、会社について教えてくれる
- VN → JP
ベトナム語から日本語への翻訳
- JP → VN
日本語からベトナム語への翻訳
- にゃんこ先生
日本語を校正してくれて問題点を指摘してくれる
日本語人材に人気のツール
- 文章修正
文章を修正してくれる
- IT用語説明
ITのわからない用語をベトナム語 or 日本語で説明してくれる
- テストケース作成
機能から、テストケースを書いてくれる
- 開発工数見積
機能から、開発工数を見積もってくれる
- Client加藤さん
仮想の加藤さんというお客さんと会話練習ができる
とはいえ、ChatGPTのUIで使いたい人もいると思いますので、第三弾としてChatGPTのUIで使える社内専用ChatGPTを用意しました。
その名も!Chatbotui.com
これは、OpenAIのAPI Keyを自分で取得し、簡単な設定をすることで、通常のChatGPTのブラウザ版のように使えるツールです。
そして、このツールは、GithubでOSSとして公開されており、自前でホスティングすることもできるのです。
このツールでは、Azure OpenAI ServiceのAPIkeyも使えますし、Google searchのAPIkeyを使って、Web Pilotのようなこともできます。(試してないですが、機能としてあるので)
これら、非エンジニアの私が、自分のPC上でローカルで動かすためにかかった時間は、なんと10分!かなり簡単にできることがお分かりいただけたかと思います。
まとめ
弊社ではこのような取り組みをしています。
- 社内勉強会・法人向けセミナーの実施
- セキュリティー周りのルール整備と周知
- 社内ツールを活用し、外部ツールを使わせないようにする
- ChatGPTのUIを使えるOSSを使い、社内ツールの利便性を向上
今後は、Githubと連携してコードレビューにChatGPTを導入するみたいなことをやっていこうとしています。
そんな感じで今日は終わりたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。😀
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