Postman でHAR ファイルをインポート
どうやらPostman v9.6.0からHAR ファイルをインポートできるようになったらしい。以前は Har2Postman 辺りを使わないとインポートはできなかったようだ。
- Postman v9.6.0
What's New
You can now sync your APIs with Azure DevOps. Head over to an API Version page to connect your repository.
You can now import HTTP Archive (HAR) files into Postman and convert them into collections.
You can now share collections, APIs, and environments directly with team members, user groups & external emails and begin collaborating.*
About
Postman
機能
Postman はAPI の開発やデバッグのためのツールです。HTTP のリクエストをポチポチでつくれちゃったりします。
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API client:
- HTTP、REST、SOAP、GraphQL、およびWebSocket のAPI リクエストの作成
- OAuth 1.2/2.0、AWS Signature、Hawk 等の認証プロトコルをサポート
- リクエストをコードとしてエクスポート(curl、powershell、各プログラム言語)
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API design:
- OpenAPI、RAML、GraphQL、SOAP 等の仕様を設計
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API documentation:
- ドキュメントの自動生成
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API testing:
- Postman で直接またはNewman を介してCI/CD パイプラインの一部としてAPI テストを実行
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Mock servers:
- API のエンドポイントをPostman のクラウド環境でシュミレート
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Monitors:
- API サーバーをモニター
- Datadog、New Relic、Slack 等のサードパーティーのツールと連携可
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API detection:
- ブラウザのリクエスト/レスポンスをキャプチャ
種類
Web 版とクライアント版があります。
さらに、無料と有料プランがありますが個人利用では無料でことたります。
私はサポート業務や個人開発で利用する程度なのでクライアント版を無料プランで利用しています。仕事で使う場合はデータをクラウドに保存したくないという要件の方もクライアント版使えばOK です。
HAR ファイル
HTTP ARchive(HAR) ファイルは、ブラウザのネットワークアクティビティを記録したjson 形式のファイルです。特に読み込みなどのパフォーマンスやレンダリングに関連したトラブルシューティングに必要となる場合があります。
取得方法
取得方法はSalesforce のHELP ページ(HAR ファイルの作成と表示)の内容を引用しています。
- Google Chrome/Microsoft Edge(Chromium): ウェブ セッションのトラフィック データを取得する
取得方法
1.読み込みが遅くなっているページに移動します。
2.キーボードの F12 キーを押します。
3.診断ウィンドウの [Network (ネットワーク)] タブをクリックします。
4.リンク/ボタン/タブをクリックして、問題があるページやアクションをメインウィンドウで読み込みます。
5.ページが読み込まれると、診断ウィンドウに情報やグラフが表示されます。このページの読み込み中に実行が遅くなった場合は、診断ウィンドウを右クリックし、[Save as HAR with content (コンテンツを含めて HAR として保存)] を選択します。
6.複数のページ読み込みのログを保持する必要がある場合は、タブの下に [preserve log (ログを保持)] チェックボックスがあります。
7.F12 を押して、診断ウィンドウを閉じます。(Mac の場合は Control+Option+J キー)
開発者コンソール内で結果を確認するには、この記事の下部にある「HAR ログファイルの表示」を参照してください。
- FireFox: ネットワークリクエストリスト
取得方法
1.読み込みが遅くなっているページに移動します。
2.キーボードの F12 キーを押します。
3.診断ウィンドウの [Network (ネットワーク)] タブをクリックします。
4.リンク/ボタン/タブをクリックして、問題があるページやアクションをメインウィンドウで読み込みます。
5.ページが読み込まれると、診断ウィンドウに情報やグラフが表示されます。このページの読み込み中に実行が遅くなった場合は、結果のウォーターフォールの任意の場所を右クリックし、[Save All as HAR (すべてを HAR として保存)] を選択します。
6.保存するときには、必ずファイル拡張子 .har を追加します。
7.F12 を押して、診断ウィンドウを閉じます。
試してみる
モックサイトでHAR ファイルの取得
下記のQiita 記事で紹介されている httpbin を使ってみます。
GET /redirect/{n} を利用します。パスパラメータの{n}に指定した回数分のリダイレクトが発生するようです。"https://httpbin.org/redirect/5" にアクセスしてHAR ファイルを取得。
Postman へのインポート
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File > Import からHAR ファイルをインポートする。
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インポートが完了するとHAR ファイルよりコレクションが作成される。パスパラメータとして指定した{n} 回分のリダイレクトのネットワークアクティビティが確認できる。
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3回目のリダイレクト時のリクエスト(/relative-redirect/2)を再現するといったこともできる。また、リクエスト内容を変更して送信するなどいったことも可。
何に使える?
ネットワークトラブル全般の調査に使える場面があるのかなと思います。他にも良い使い道があれば教えてくださーい。
- ネットワークの問題があった際のアクティビティを再現できる。
- 取り込んだコレクションを改変できる。
- 開発(Code snippet 機能で、PHP やPython 等のコードに変換できる)
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