格安ロジックアナライザ+PulseView導入&UART信号を見る
背景
会社で使っているロジックアナライザは、趣味開発では手の届かない価格です。
Amazonで買った1390円のロジアナを試します。
格安というとうまく使えるか怪しいイメージですが…。
HiLetgo 24MHz 8チャンネル USBロジックアナライザ
私のものは、Hiletgo製で今はもう取り扱いがありませんが、Amazon ロジックアナライザで検索すれば似たものが出てきます。
UARTデバッグを行った理由は別の記事で書く予定です。
前提
- PC : Windows11 64bit
- ロジックアナライザ : HiLetgo 24MHz 8チャンネル USBロジックアナライザ 8CHロジックアナライザ UART IIC SPI デバッグ MCU FPGA ARMに対応 [並行輸入品]
- 対象 : M5AtomS3
導入
インストール
まず、ロジックアナライザ用ソフト、PulseViewを導入します。
sigrokから以下の赤丸をクリックし、
pulseview-NIGHTLY-i686-release-installer.exe をダウンロードします。
32bitでは i686、64bitでは、x86_64を使いますが、どちらでも私の環境では動きました。
こちらをインストールすると、C:\Program Files\sigrok\PulseViewというフォルダができます。
デバイスドライバ導入
次にロジックアナライザ用のデバイスドライバを導入します。
上記のPulseViewフォルダ内のZadig.exeを起動します。
Options > List All Devicesを選択。
Unknown Device #1を選択し、install Driverをクリック。
Driverは特に変えず、WinUSB (v6.1.7600.16385)でインストールします。
私の画面では一度インストールしているため、Reinstallとなっています。
PulseViewとロジアナの接続
PulseViewを起動し、ロジアナと接続します。
分かりづらいのですが、Demo Device などと出ているボタンをクリックすると、
Connect to Device 画面が出てきます。
fx2lafw、USBを選択し、Scanすると、接続しているロジアナが出るため、こちらを選択します。
UART信号を見る
前提として、M5AtomのG6ピンをUARTのTXとし、シリアルプリントして「Hello」というメッセージを送っています。ボーレートは9600とします。
まず配線です。
M5AtomのGNDをロジアナのGNDに、M5AtomのG6ピンをロジアナのCH0に接続します。
サンプリング数を1M samples、周波数帯を250kHz または 500kHzに設定します。
RUNボタンを押すと、波形が見えますね。
今は、CH0だけが信号線に繋いでいるので、8chのうち、CH0だけ波形が見えています。
Add protocol decoderからUARTを追加します。
文字通り、プロトコルを指定し、波形を解析する機能です。
これも分かりづらいですが、緑と黄色の団子のようなボタンをクリックし、
検索欄にUARTと入力すると出てきます。I2CやSPIなどもあります。
CH波形の下に、UARTと書かれたタグが現れるため、こちらをクリックして詳細を入力します。
文字列を送っているのでasciiを選択します。
ボーレート等は各自の環境に合わせてください。
設定すると、UARTの列にHelloが表示されるようになりました。
背景が紫の部分に文字が出ています。
出てこない場合
以下のように波形が一か所にまとまっている場合は、マウスのスクロールで波形を拡大してください。
これでも出てこない場合は、周波数帯を変えてみてください。
周波数帯にマウスオーバーすると、Total Sampling time:〇sと出てきます。
プログラムで、その秒数以上のwaitが入っていないかを確認して下さい。
おわり
格安と言うので大分不安でしたが、無事読むことができました!
信号解析が手軽にできるのはありがたいですし、活用していきたいですね。
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