ユカイ工学 テックブログ 始めます
こんにちは。
ユカイ工学テックブログ編集長の宮﨑です。
私はソフトウェアエンジニアとして、主にロボット用アプリケーションの開発に携わっています。
最近では、生成AI×ロボットで色んなことをやっています。
前職では自衛隊で技術職をしていましたが、 「武器ではなく、面白いものを作りたい!」 という想いでユカイ工学にジョインしました。
本日は、立ち上げたばかりのユカイ工学のテックブログについてお話します。
ユカイ工学とは?
「ロボティクスで、世界をユカイに。」をビジョンに、主に家庭向けのロボットの開発・製造・販売を行っています。
代表的なプロダクトとして、呼吸するクッションfufuly、コミュケーションロボットBOCCO emo、しっぽのついたクッション型セラピーロボットQoobo・Petit Qooboや、甘噛みハムハムなどがあります。
私は主に、BOCCO emoを担当しており、新機能追加や法人向けのカスタマイズを行っています。
ちなみに社員やアルバイトさんは割引で購入することができます!
また、家庭向けロボット開発とは別に、企業様向けの受託開発も行っています。
コンセプトの立案から製品デザイン、ハードウェア設計、アプリ・ソフトウェア開発、量産支援、さらにはクラウドファンディングまでを一貫してサポートしています。
事例についてはこちらをご参照ください。
どこかで見たことのあるロボットがいるのではないでしょうか?
さらに、教育事業も行っています。
小学生ロボコンのキット開発、大会支援、加えて企業様向けのアイデア創出ワークショップの開催もしています。
表向きにはかわいいロボットを作っている会社ですが、実は裏(と言ったら怒られますが...)では幅広くエンジニアリングをしている会社です。
社員構成は、コーポレート、営業、マーケティング、PR、デザイナー、ハードウェア、ソフトウェア、サポートなど、多岐にわたる専門性を持ったメンバーが揃っています。1つの会社であらゆる分野をカバーできるオールラウンダーな体制です。
そのおかげで、企画から販売までを一貫して対応できる体制を実現しています。
ちなみに、ユカイ工学の人間は自社のことを「弊社」ではなく「ユカイ」と呼称しています。
そこで、本ブログでもユカイを使っていきます。
なぜテックブログを始めるのか
そんなユカイがなぜテックブログを始めようと考えたのか? その経緯についてお話します。
端的に言うと、
- 採用
- 自己研鑽
の2つが目的です。
目的その1 採用
この記事を読まれている方なら分かると思いますが、エンジニア採用はめっちゃ難しいです。
ユカイでもあの手この手で採用活動をしています。
特にユカイで問題になっているのはソフトウェアエンジニアの採用です。 ユカイはロボティクスの会社です。 ハードウェアエンジニア業界では興味を持っていただくことはそこそこあります。しかし、ソフトウェアエンジニアは基本的にスカウトしないと来ません。正確にはスカウトしても来ません(泣)。ソフトウェアエンジニアにとっては、そもそも認知度が低く、知っていただいても、メジャーなIT系やアプリ系の会社に行ってしまうのです。
また、ロボティクスの会社なので、より専門性のあるソフトウェアスキルが求められます。
ユカイが求めるソフトウェアスキル
- ファームウェア系
- ロボットのアクチュエータやBLEモジュールなどを制御
- ロボットアプリケーション系
- センサ処理やロボットのふるまいを制御
- サーバ系
- 複数のロボットの監視・リモート制御
- スマートフォンアプリ(iOS、Android)系
- BLEなどを使ってロボットを制御、サーバと通信
加えて、ユカイ特有の自由な社風へのカルチャーフィットも必要です。 ゼロからプロダクトを企画して販売するためには濃厚なチームワークが必要になります。 メイカソンという、社員全員がチームに分かれ、約2~3ヶ月程度でアイデア出しと試作を行い、最後に合宿でプレゼンを行うイベントもあります。 また、自由な社風であるがゆえに、妄想力や自分で道を切り開いていく力が求められます。 作りたい物のイメージがついている人や、自分からガンガンいくことができる人には心地よい環境です。その反面、やりたいことがない人や、もくもくとした作業が好きな方には向いていません。
よって、条件式としては以下の通りになります。
(家庭向けのロボットに興味がある) && (ソフトウェアスキルがある) && (カルチャーフィット)
そんな非常に限られた条件下で、まずはエンジニアの皆様にユカイを知っていただくことが重要だと考えました。
目的その2 自己研鑽
記事化する時はちゃんと調べますよね? 自分で調べてまとめることで社員の知識の定着を進めていきたいと考えています。知識の蓄積やアウトプットの練習にもなりますね。また、ZennはPublicationを使うと、個人アカウントで企業として投稿できるので、投稿者自身のポートフォリオにもなります。 社員全員が採用担当の時代とは言え、テックブログを書くだけでもカロリーが高いです。 そんな状況でも少しでも社員に還元してもらいたいと考えています。
立ち上げの過程
なぜテックブログを書くことになったのか?という過程についてお伝えします。
エンジニアにはエンジニアのアプローチを
会社によって、採用のアプローチは異なるかと思います。
ユカイは自社でプロダクトを作って販売する会社です。
そこで、会社の魅力をお伝えする上で、ゼロからプロダクトを作っていく楽しさ(と辛さ)を発信していく必要があると考えました。
また、ユカイは募集職域の広い会社です。
それぞれ高い専門性が求められるため、採用アプローチも異なるかと思います。
現状は全職域でWantedlyを主に利用しているのですが、エンジニアに対するアプローチとしては情報量が不足しているな、と考えていました。
そんな状況の中、色んな媒体から情報を得たのですが、中でも久松 剛さんの本はとても参考になりました。
ITエンジニア採用とマネジメントのすべて 「採用・定着・活躍」のポイントと内製化への道筋が1冊でわかる
こちらの本では、エンジニアへの広報手段として、以下の方法が挙げられています。
- ブランディングに着手する
- 採用サイトWebサイトを作る
- 採用動画を作る
- SNSアカウントを作る
- 採用媒体を運用する
- テックブログを作り、運用する
- エントランスブックを作成する
- コミュニティ活動に協力する
この中でも、エンジニアの現場感をコスパ良くお伝えできるのは、テックブログであると考えました。
社内で「テックブログやりたいんだけど~」、とラフに相談したら「前々からやりたかった」、「個人で記事書いているので、お手伝いしたいです。」という意見が多かったので、やってみることになりました。
Zennを選だ理由
テックブログはやるとして、どの媒体を使っていこうか、という話です。
もともとユカイでは媒体として、noteを使っていました。 ただしnoteはPR目的のため、エンジニアの流入が少ない上に、平易な言葉での説明を求められることがあり、固苦しさを感じていました。 エンジニアにはエンジニアの言葉で語りたいですよね! ということでエンジニアが集まりそうで、かつ会社アカウントのようなものが作れる、サービスを探していました。
その中で、以下の記事を拝見しまして、Zennに決定しました。
決め手は、①Publication機能、②SEOが強い、③デザインがすっきりしている、ことでした。
2番手はQiitaだったのですが、ZennはPublication機能を使うことで、会社の資産かつ個人の資産にできるというとこにメリットを感じ、Zennに決定しました。
加えて、Qiitaはハードウェア系の記事を好まないという過去があったのも要因の1つです。
運用方針
テンポよく記事を社員に書いていただくために、運用方針を設定しました。
- レビューしない
- 軽めに記事を書いてもらいたいので、レビューしません。フリートークです。
- ただし、個人で既にブログ書いている方が割といらっしゃったので、作法は分かっている前提です。
- PRチームのレビューも省略。
- 質より量を目指していきます。
- 現場感を出す
- 特にこだわったのはここです。
- まるで隣に座っている人に説明するような感じで書いてもらいます。
- ダイヤモンドを原石のまま出荷するイメージです。
- 営業はしない
- よく結びの言葉に「是非弊社にお声かけ~」みたいな記事見たことありますよね?
- 生々しい営業は排除します。
- このブログで目指すのはエンジニア同士の交流です。
なお、テックブログを運用するに当たっては、以下のサイトを参考にしました。
おわりに
ユカイ工学テックブログでは、皆様に役立つ情報を発信していきます。 ぜひお楽しみに!
また、本記事の執筆にあたり、参考にした書籍やウェブサイトの著者の皆様に心より感謝申し上げます。
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