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Macでサクッと導入:Slack MCPサーバーでClaudeを相棒化する方法

2024/12/10に公開

「Slackで必要な情報を探すのに手間取って、地味にストレス…」

そんな悩み、ぼく自身もずっと抱えていました。

だけど、「Slack MCPサーバー」を導入してClaudeと連携させたら、あの面倒くささがグッと軽減されました。

Slackのチャンネル一覧をサッと取得したり、メッセージを自動で投稿したり、履歴を一瞬で振り返ったり――もう、あの“お目当てのメッセージを延々とスクロールして探す苦行”とはおさらばです。

この記事では、Macユーザー(Windowsユーザー向け補足付き)でも簡単に取り組める「Slack MCPサーバー」導入手順をご紹介します。

わずか5分ほどで、あなたのSlackが次のステージに進みます。

それではさっそく、やってみましょう!


Step 1:Slackアプリの作成と権限設定

  1. Slack Apps管理ページにアクセスします。
  2. 「Create New App」→「From scratch」の順でアプリを作成し、使用するワークスペースを指定します。
  3. 作成後、左メニューの「OAuth & Permissions」へ移動。
  4. 「Bot Token Scopes」に以下のスコープを追加しましょう。
    • channels:history
    • channels:read
    • chat:write
    • reactions:write
    • users:read
  5. スコープ追加後、「Install to Workspace」ボタンをクリックしてワークスペースにインストール。
    完了するとxoxb-で始まるBot User OAuth Tokenが表示されるので、これをメモします。

ここまで来たら、Slack側での準備は一段落。
「え、こんなにあっさり?」と思うかもしれませんが、このシンプルさが後から効いてきます。


Step 2:Team IDを取得する

Slackのワークスペースには「T」で始まるTeam IDがあります。
なかなか見つけるのに苦戦したのですが、Web版(ブラウザ版)のslackのURLの一部がTeam IDに当たるもののようです。

Web版slackで該当ワークスペースにアクセスして、URLの以下部分をご確認ください。

https://app.slack.com/client/T08OL5ST2/G7DE56859M

このURLの、「T08OL5ST2」部分がTeam IDです。こちらも後ほど使いますので、どこかに控えておきましょう。
※IDはランダムに置き換えております


Step 3:Node.js&Claude Desktopの準備

Macユーザーの方:Node.jsはbrew install nodeでインストールできます。
Windowsユーザーの方:公式サイトでインストーラーをダウンロードしてください。
(Node.jsの導入以外はほぼ同じ手順です。)

Claude Desktop自体は、既にインストール済みとして進めますが、未導入の場合はそちらを先にセットアップしておいてください。


Step 4:設定ファイルを編集してSlack MCPサーバーを有効化

claude_desktop_config.jsonを開いて、以下のように記述を追加します。

{
  "mcpServers": {
    "slack": {
      "command": "npx",
      "args": [
        "-y",
        "@modelcontextprotocol/server-slack"
      ],
      "env": {
        "SLACK_BOT_TOKEN": "xoxb-your-bot-token",
        "SLACK_TEAM_ID": "T01234567"
      }
    }
  }
}
  • SLACK_BOT_TOKENに、先ほどメモしたBot Tokenを入れる。
  • SLACK_TEAM_IDに、取得したTeam IDを入れる。

設定を保存すれば、Claude Desktop起動時にSlack MCPサーバーが自動的に起動する仕組みが整います。


Step 5:実際に動かしてみる

Claude Desktopを起動してみましょう。
成功すれば、以下の操作がClaudeからできるようになります。

  • チャンネル一覧取得 (slack_list_channels)
  • メッセージ送信 (slack_post_message)
  • スレッドへの返信 (slack_reply_to_thread)
  • リアクション追加 (slack_add_reaction)
  • チャンネル履歴取得 (slack_get_channel_history)
  • スレッドの全返信取得 (slack_get_thread_replies)
  • ユーザーリスト取得 (slack_get_users)
  • 特定ユーザープロフィール取得 (slack_get_user_profile)

これらを使いこなせば、あなたはSlackの情報を操る“コマンダー”になれます。


トラブルが発生したら

  • 権限エラーの場合
    スコープの付与漏れ、インストールミス、チャンネル未参加などを見直してください。
  • トークンエラーの場合
    Bot Tokenの再確認や再発行を試してみてください。

ほとんどの問題は、この基本チェックで解決します。


ライセンスについて

Slack MCPサーバーはMIT Licenseで配布されています。
気軽に利用・改変OKなのもありがたいポイントです。


まとめ

これで、Mac(Windowsでも類似手順)でSlack MCPサーバーを導入し、Claudeとスムーズに連携する方法がわかりましたね。

「Slack内のあの情報、すぐ取り出せないかな…」といった小さなストレスに悩まされる日々は、これで卒業です。
手順がわかった今、あとは行動するだけ。
5分後には、あなたのSlackがより強力な“相棒”になりますよ。

ぜひ、この機会に試してみてください。
「もう一段ラクにできるかも!」という小さな期待が、あなたのワークフローを大きく変えるはずです。

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