WordPressで作っていたポートフォリオからDrupal新しく作り直してみて思ったこと
はじめに
DrupalはDrupal9について論じています。
WordPressで作ったポートフォリオ(2020年11月)
Drupalで作ったポートフォリオ(2021年7月)
自身の技術力もかなり違いますが、WordPressは最近も別件で触れていますのでご安心ください。
WordPressとDrupalの違い
DrupalってWordPressと比較されがちです。
Drupalの方が承認フローが強いとか、WordPressの方がシェアが多いとか……
正直違いはそんなに無いと思っていたのですが、使えば使うほど違います。
確かに似てます。めっちゃ似てるんです。でも違うんです。
宗教みたいな違い
WordPressが一神教(archive.phpならアーカイブページみたいにスッキリ対応)に対して、Drupalは多神教(node-とかfield--node--titleとかタイトルだけで1ファイルみたいな対応)です。
これは便利である反面、すごくファイルを探します。
DrupalはAPIむけ
WordPressは$argsに条件打ち込んでget_postsするのに対してDrupalはビューを作ってそこでポチポチして条件を追加していきます。
WordPressの方がphpファイル1つで色々できて便利です。Drupalはtwigテンプレートなので生PHPは実行できないですし、ファイルの中で条件打ち込んでっていうのは難しいです。
これはすごく好みによるかもしれません。
今後アプリリリースなど考えている場合、Drupalはそのまま転用するので便利ですね。しかし、とにかく手間なのがDrupalです。ちょっとループ作るのにもGUIでポチポチしなきゃいけません。
例:タクソノミーのリスト表示したいな
Drupal
タクソノミーのリストを表示するビューを追加(絞り込み、レイアウトなど)→ブロックレイアウトに登録(どのページでどこに表示するかなど)→twigファイルで微調整書き込む(汎用的なtwigあればそれで代替できる)
WordPress
※ACFが入っている場合
get_termsとかしてforeachで回す(1つのphpファイル)
WordPressの方が楽です。そしてWordPressはコピペで他の箇所にも使い回せますが、DrupalはGUI操作なので、使い回せません…………
こう見るとDrupal汎用性低いなと思われますが、WordPressでは1ファイルで作っている分、API用にはなりません。DrupalだとボタンでAPI用のが簡単に追加できます。
今後アプリ展開などもしたいならDrupalがいい
もちろんWordPressにもAPI出す機能ありますが、Drupalの方が簡単で強力です。
ステージング
WordPressはAll in one wp migrationというプラグインがあります。これ使うと全部きれいに移行できます。ローカルからサーバーもアップロード制限のサイズいじればお茶の子さいさいです。
DrupalはBackup and Migrateというモジュールがあります。これを使うとちょっと楽になります。
でも復元(移行後のインポート)の際結構事故ります………入ってるモジュールによって事故る確率が高い傾向です。
事故ると復旧のしようがなくて完全に構築からやり直しです……
Drupalはヘッドレスフレームワークとしてはすごくいいかもです。
WordPressはまとめて1つのファイルで色々できるのでwebサイトのみの場合は便利です。
かゆいところに手が届くがどっちもどっち
これはすごく微妙です。
Drupalではできるけど、WordPressではできない、
WordPressではできるけど、Drupalではできない
どっちもかなりあって、一長一短です。
Drupalはかなり自由度が高いです。でもそれは大学生の長期休暇のように正しく使えないとむしろマイナスになりかねません。
複数人開発ならWordPressの方がいい気がする
Drupalは絞り込み条件からwebサイトで表示する情報の順番までDBにぶちこまれるので、ローカルデーサーバー立ててgitでコミットする共同開発には向きません……
DB情報までgit管理するなら別かもしれませんが……(コンフリクトが怖すぎる………)
セキュリティ的にはDrupal
Drupalのシェアを見るとびっくりするくらい低いです。でも逆にそれは攻撃対象になりにくいという味方もとれます。
私的結論
Drupalよりかな……
DrupalとWordPressどっちも使うのは頭が持ちません……
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