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`imagePullPolicy: Never` の説明

2024/08/24に公開

imagePullPolicyは、Kubernetesでコンテナイメージの取得動作を制御するための重要な設定です。特にimagePullPolicy: Neverには以下のような役割があります:

1. ローカルイメージの使用

  • Kubernetesにローカルに存在するイメージのみを使用するよう指示します。
  • リモートリポジトリ(Docker Hubなど)からイメージを取得しようとしません。

2. 予期せぬ更新の防止

  • ローカルでビルドした特定バージョンのイメージの使用を保証します。
  • リモートリポジトリのイメージ更新による予期せぬ動作変更を防ぎます。

3. オフライン環境のサポート

  • ネットワーク接続のない環境で有用です。外部イメージリポジトリへのアクセスが不要になります。

4. デプロイメントプロセスの高速化

  • イメージ取得のステップをスキップするため、コンテナの起動が速くなります。

5. 開発とテストでの使用

  • 開発環境で特に有用で、ローカルでビルドしたイメージの迅速な反復とテストが可能になります。

minikube環境での重要性

  • minikubeはローカルマシン上で動作し、独自のDocker環境を使用します。
  • eval $(minikube docker-env)コマンドにより、minikubeのDocker環境内でイメージをビルドできます。
  • imagePullPolicy: Neverを設定することで、Kubernetesがこのローカルでビルドされたイメージを使用し、リモートリポジトリからの取得を試みないことを保証します。

注意点

  • この設定を使用する際は、必要なイメージがローカルで既にビルドされ、利用可能であることを確認する必要があります。
  • 本番環境では通常、最新のイメージを使用するためにIfNotPresentAlwaysポリシーを使用します。

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