リジェクト理由「Guideline 4.2 - Design - Minimum Functionality」を返信のみでリリース出来た話
Appleからのリジェクト通達はいつも心にグサッと来ますね。。
今回はiOS開発者がApp Store Reviewで一番恐れると言われるリジェクト理由 「Guideline 4.2 - Design - Minimum Functionality」 に遭遇し、返信のみでリリース出来たというお話です。
今回作ったアプリの仕様
言語 Flutter
- サウンドの同時再生(2トラック)が出来る
- それぞれのボリューム調整が可能
- サウンドの変更は出来ない
- 画面構成
- スプラッシュ画面
- 再生画面
- タップすると再生が始まる
- info画面(著作権表示)
とシンプルです。
「4.2 - Design - Minimum Functionality」とは?
このリジェクトの一番怖いところは、対処方法が無いところですね。。こうすれば審査が通る、という明確な線引がない。
リジェクト理由のガイドラインを箇条書きにしてみると、
1. Webサイトを単に再パッケージしている
2. 優れた機能、コンテンツ、UIではない
3. 特に便利でも、ユニークでも、「Appらしく」もない
4. Appが継続的に楽しめる何らかの価値、または十分な有用性を備えていない
5. Appが単に曲または映画の場合は、iTunes Storeに提出して
6. Appが単に書籍またはゲームの攻略本の場合は、Apple Books Storeに提出して
- Webサイトを単に再パッケージしている
うん、WEBでも出来ないことはない。。
けど、WEB AUDIO APIで実装するほうが大変そう。
- 優れた機能、コンテンツ、UIではない
Apple様に「お主、優れているか?」と言われるとYesとは言えない。。
UIに関してはFlutterで開発していればMaterial Designがベースとなっているのでたぶん問題ないでしょう。
- 特に便利でも、ユニークでも、「Appらしく」もない
それってあなたの感想で(ry
- Appが継続的に楽しめる何らかの価値、または十分な有用性を備えていない
新陳代謝は大事。
この辺りはアップデート意欲を見せればよさそう。
- Appが単に曲または映画の場合は、iTunes Storeに提出して
- Appが単に書籍またはゲームの攻略本の場合は、Apple Books Storeに提出して
単体の曲再生機能ではなく、2トラックサウンド同時再生なので問題なさそう。
どうやってリリース出来たか
結論からいうと、機能追加等はせずにレビュアーへの返信のみでリリースできました。
返信内容は、
このバージョンでは出来ませんが、今後のアップデートで○○機能を追加する予定です。
以上。(実際は英文でもう少し付け足して書いてます。)
終わりに
この対応でAppleから審査が通ったメールが来たとき(AM3:00)はびっくりして目が覚めました。
もちろん、返信内容に記載した「今後のアップデートで○○機能を追加する予定」は嘘でもなく、それが実現できるように実装されている必要がありますが、一例としてこういう方法でも「Guideline 4.2 - Design - Minimum Functionality」を乗り切れる場合がある、という参考になれば幸いです。
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