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リジェクト理由「Guideline 4.2 - Design - Minimum Functionality」を返信のみでリリース出来た話

2022/02/14に公開

Appleからのリジェクト通達はいつも心にグサッと来ますね。。

今回はiOS開発者がApp Store Reviewで一番恐れると言われるリジェクト理由 「Guideline 4.2 - Design - Minimum Functionality」 に遭遇し、返信のみでリリース出来たというお話です。

今回作ったアプリの仕様

言語 Flutter

  • サウンドの同時再生(2トラック)が出来る
    • それぞれのボリューム調整が可能
  • サウンドの変更は出来ない
  • 画面構成
    • スプラッシュ画面
    • 再生画面
      • タップすると再生が始まる
    • info画面(著作権表示)

とシンプルです。

「4.2 - Design - Minimum Functionality」とは?

https://developer.apple.com/jp/app-store/review/guidelines/#design

このリジェクトの一番怖いところは、対処方法が無いところですね。。こうすれば審査が通る、という明確な線引がない。
リジェクト理由のガイドラインを箇条書きにしてみると、

1. Webサイトを単に再パッケージしている
2. 優れた機能、コンテンツ、UIではない
3. 特に便利でも、ユニークでも、「Appらしく」もない
4. Appが継続的に楽しめる何らかの価値、または十分な有用性を備えていない
5. Appが単に曲または映画の場合は、iTunes Storeに提出して
6. Appが単に書籍またはゲームの攻略本の場合は、Apple Books Storeに提出して
  1. Webサイトを単に再パッケージしている

うん、WEBでも出来ないことはない。。
けど、WEB AUDIO APIで実装するほうが大変そう。

  1. 優れた機能、コンテンツ、UIではない

Apple様に「お主、優れているか?」と言われるとYesとは言えない。。
UIに関してはFlutterで開発していればMaterial Designがベースとなっているのでたぶん問題ないでしょう。

  1. 特に便利でも、ユニークでも、「Appらしく」もない

それってあなたの感想で(ry

  1. Appが継続的に楽しめる何らかの価値、または十分な有用性を備えていない

新陳代謝は大事。
この辺りはアップデート意欲を見せればよさそう。

  1. Appが単に曲または映画の場合は、iTunes Storeに提出して
  2. Appが単に書籍またはゲームの攻略本の場合は、Apple Books Storeに提出して

単体の曲再生機能ではなく、2トラックサウンド同時再生なので問題なさそう。

どうやってリリース出来たか

結論からいうと、機能追加等はせずにレビュアーへの返信のみでリリースできました。
返信内容は、

このバージョンでは出来ませんが、今後のアップデートで○○機能を追加する予定です。

以上。(実際は英文でもう少し付け足して書いてます。)

終わりに

この対応でAppleから審査が通ったメールが来たとき(AM3:00)はびっくりして目が覚めました。
もちろん、返信内容に記載した「今後のアップデートで○○機能を追加する予定」は嘘でもなく、それが実現できるように実装されている必要がありますが、一例としてこういう方法でも「Guideline 4.2 - Design - Minimum Functionality」を乗り切れる場合がある、という参考になれば幸いです。

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