Thunderboltケーブルで2台のMacをつないで、高速データ通信したい
やりたいこと
- 2台のMacを直接つなげたい
- EthernetやWi-Fiではなく、Thunderboltの高速データ通信を活用したい
- Finder/Bonjourからのファイル共有(SMB接続)を高速化したい
- Finder/Bonjourからの画面共有(VNC)を高速化・高画質化したい
ハードウェア環境設定
- Thunderbolt 3以降のポートを搭載したMacを2台
- Thunderbolt 3以降のケーブル
※Thunderbolt 3以降だと、理論値で40Gbpsまで出ます。
2台のMac同士をThunderboltケーブルでつないでおく。
ネットワーク環境設定
システム設定 > ネットワーク
一覧にすでに「Thunderboltブリッジ」があれば、その詳細を開く。
無ければ、「サービスを追加…」から「Thunderboltブリッジ」サービスを追加する。
詳細を開いたら、TCP/IPのタブに移動。固定IPアドレスを決め打ちで振る。
これを2台のMac両方で行う。もう一つのMacの固定IPアドレスには別のものを割り振る。
- IPv4の構成:「手動」
- IPアドレス:「169.254.x.y」(…x.yに任意の値を設定)
- サブネットマスク:「255.255.255.0」(2台とも同じサブネットにする)
- IPv6:「自動」
設定すると、「自己割り当てIP」表示になります。
サービスの順序を入れ替える
Thunderboltブリッジのネットワークサービスを最優先に変更します。
ネットワーク設定の右下のプルダウンメニューから、「サービスの順序を設定…」を選びます。
サービス名をドラッグして、上に優先するものを置いてください。
「Thunderboltブリッジ」を一番上に移動させます。
この設定は、CLIで
networksetup -listnetworkserviceorder
でも確認できます。
準備完了
設定を適用したら、念の為Macを再起動する。
FinderのBonjour接続、SMBファイル共有、画面共有(VNC)はThunderboltブリッジの高速通信でやり取りできるようになります。
もしもEthernetでつながってしまう場合は、ネットワーク設定でDNSからアドレスを削除するなりして再起動をかけてみてください。LAN側のDNSを拾いに行ってしまっているかもしれません。
それでも無理な場合は、少し面倒ですが、相手側MacのThunderboltブリッジ固定IPアドレスを直接叩いて接続すれば、とりあえずつながるようにはなります。(毎回直接叩く必要があります)
例:Finderの「サーバへ接続」から相手のアドレスを直接叩く。
SMB(Finderファイル共有):
smb://169.254.x.y
VNC(画面共有):
vnc://169.254.x.y
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