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Windows11にWSL2をインストールしてUbuntuを使う

2022/12/12に公開

💫 概要

この記事ではWindows11にWSL2をインストールしてUbuntuを使う方法を紹介します。
この記事では環境構築がメインのため、WSL2そのものについては簡易的な説明に留めます。

💫 環境

  • Windows 11

💫 ざっくり用語説明

  • ⭐︎ WSL2:

    • Windows Subsystem for Linux 2の略称。
    • Windows上でLinuxを動作させるための仕組み。
  • ⭐︎ Ubuntu:

    • Linux系のOS。

💫 公式ドキュメント

https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/install

💫 準備

コマンドプロンプト or Git Bash

💫 WSL2のインストール

Windows11では以下のコマンドでWSL2をインストールできます。

wsl --install

これが失敗する場合、以下のようにLinuxディストリビューションを指定しましょう。
この例ではUbuntu20.04を指定しています。

wsl --install -d Ubuntu-20.04

公式ドキュメントにも以下のように書いてあります。

wsl --install を実行して WSL ヘルプ テキストが表示される場合は、wsl --list --online を実行して使用可能なディストリビューションの一覧を表示し、wsl --install -d <DistroName> を実行してディストリビューションをインストールしてみてください。

Windows10のときはWSL2のinstallは少し面倒でしたが、Windows11ならコマンド1つでできてしまいます。

楽ちん!!

💫 Ubuntuの設定

WSL2の設定が終わると、自動でUbuntuが起動されます。
ユーザー名とパスワードの入力に進むので、適当に設定しましょう。
もし、ユーザー名設定に進めない場合は、

wsl --update

を実行しましょう。

以後、Ubuntuアプリを開くとUbuntuが使えるようになります。
よく使う方はタスクバーにピン留めして置くと良いでしょう!

💫 (おまけ)Ubuntuの初回ユーザー登録失敗時

初回ユーザー登録の際に画面を閉じてしまうと、スーパーユーザー(root)がデフォルトユーザーになってしまいます。
この状態からデフォルトユーザーを新たに登録し直す方法を紹介します。

  1. rootになる
    最初からrootになっている場合は不要ですが、そうでなければ下記のコマンドでrootになります。
$ sudo -s
[sudo] password for ubuntu:   # 自身のパスワード
root#        # root
  1. 新しいユーザーの作成
    useraddコマンドでユーザーを作成・登録します。
    ここではtestuserという名前のユーザーを登録します。
# useradd -m -s $SHELL testuser
  • mオプション: ホームディレクトリを作成。
  • sオプション: ログイン時のシェルを指定。$SHELLは/bin/bashを指す。
grepコマンドでユーザのログインシェルを確認できます。
grep testuser /etc/passwd
  1. ユーザーのパスワード設定
    passwordコマンドでユーザーのパスワードを設定できます。
password testuser
  1. 管理者権限を付与
    usermodコマンドで新しいユーザーに管理者権限を追加します。
usermod -G sudo testuser
  1. ubuntuのバージョン確認
    WindowsのコマンドプロンプトかGit bashで、Ubuntuのバージョンなどを確認しておきます。
wsl -l -v

このコマンドで下記のような結果を得られます(デストリビューションの個数や名前は個人によって異なります)。
NAME STATE VERSION Ubuntu Running 2 * Ubuntu-20.04 Running 2
今回はUbuntu-20.04のディストリビューションを対象にします。

  1. デフォルトユーザー変更
    以下のコマンドでデフォルトユーザを変更します。
ubuntu2004 config --default-user testuser

※ wslをインストールする際は、"Ubuntu-20.04"と指定しましたが、実行ファイルの名前はubuntu2004.exeなので"ubuntu2004"というコマンドになります。

以上で本記事は終了です。
良いWSL2 & Linuxライフを!

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