Windows11にWSL2をインストールしてUbuntuを使う
💫 概要
この記事ではWindows11にWSL2をインストールしてUbuntuを使う方法を紹介します。
この記事では環境構築がメインのため、WSL2そのものについては簡易的な説明に留めます。
💫 環境
- Windows 11
💫 ざっくり用語説明
-
⭐︎ WSL2:
- Windows Subsystem for Linux 2の略称。
- Windows上でLinuxを動作させるための仕組み。
-
⭐︎ Ubuntu:
- Linux系のOS。
💫 公式ドキュメント
💫 準備
コマンドプロンプト or Git Bash
💫 WSL2のインストール
Windows11では以下のコマンドでWSL2をインストールできます。
wsl --install
これが失敗する場合、以下のようにLinuxディストリビューションを指定しましょう。
この例ではUbuntu20.04を指定しています。
wsl --install -d Ubuntu-20.04
公式ドキュメントにも以下のように書いてあります。
wsl --install を実行して WSL ヘルプ テキストが表示される場合は、wsl --list --online を実行して使用可能なディストリビューションの一覧を表示し、wsl --install -d <DistroName> を実行してディストリビューションをインストールしてみてください。
Windows10のときはWSL2のinstallは少し面倒でしたが、Windows11ならコマンド1つでできてしまいます。
楽ちん!!
💫 Ubuntuの設定
WSL2の設定が終わると、自動でUbuntuが起動されます。
ユーザー名とパスワードの入力に進むので、適当に設定しましょう。
もし、ユーザー名設定に進めない場合は、
wsl --update
を実行しましょう。
以後、Ubuntuアプリを開くとUbuntuが使えるようになります。
よく使う方はタスクバーにピン留めして置くと良いでしょう!
💫 (おまけ)Ubuntuの初回ユーザー登録失敗時
初回ユーザー登録の際に画面を閉じてしまうと、スーパーユーザー(root)がデフォルトユーザーになってしまいます。
この状態からデフォルトユーザーを新たに登録し直す方法を紹介します。
- rootになる
最初からrootになっている場合は不要ですが、そうでなければ下記のコマンドでrootになります。
$ sudo -s
[sudo] password for ubuntu: # 自身のパスワード
root# # root
- 新しいユーザーの作成
useraddコマンドでユーザーを作成・登録します。
ここではtestuserという名前のユーザーを登録します。
# useradd -m -s $SHELL testuser
- mオプション: ホームディレクトリを作成。
- sオプション: ログイン時のシェルを指定。$SHELLは/bin/bashを指す。
grepコマンドでユーザのログインシェルを確認できます。
grep testuser /etc/passwd
- ユーザーのパスワード設定
passwordコマンドでユーザーのパスワードを設定できます。
password testuser
- 管理者権限を付与
usermodコマンドで新しいユーザーに管理者権限を追加します。
usermod -G sudo testuser
- ubuntuのバージョン確認
WindowsのコマンドプロンプトかGit bashで、Ubuntuのバージョンなどを確認しておきます。
wsl -l -v
このコマンドで下記のような結果を得られます(デストリビューションの個数や名前は個人によって異なります)。
NAME STATE VERSION Ubuntu Running 2 * Ubuntu-20.04 Running 2
今回はUbuntu-20.04のディストリビューションを対象にします。
- デフォルトユーザー変更
以下のコマンドでデフォルトユーザを変更します。
ubuntu2004 config --default-user testuser
※ wslをインストールする際は、"Ubuntu-20.04"と指定しましたが、実行ファイルの名前はubuntu2004.exeなので"ubuntu2004"というコマンドになります。
以上で本記事は終了です。
良いWSL2 & Linuxライフを!
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