Raycastを使いこなして生産性を爆上げする

Raycastとは

https://www.raycast.com/

Raycastは、macOS用の高機能なランチャーアプリケーションです。Spotlightの強化版とも言えるこのツールは、アプリケーションの起動やファイル検索だけでなく、システム操作の簡略化、クリップボード履歴の管理、スニペットの活用など、多岐にわたる機能を提供します。ユーザーインターフェースが直感的で使いやすく、カスタマイズ性も高いため、日々のPC作業を大幅に効率化できます。また、拡張機能を追加することで機能を拡張でき、ユーザーのニーズに合わせて柔軟にカスタマイズすることが可能です。Raycastを使いこなすことで、コンピューターとの新しい対話方法を学び、生産性を向上させることができます。

今回は、私が普段使っている中で、特におすすめの機能についてご紹介します。

Quit All Applications

Raycastの「Quit All Applications」機能は、macOSで実行中のすべてのアプリケーションを一度に終了させる便利なツールです。この機能を使用すると、一つ一つのアプリケーションを手動で閉じる手間が省け、システムリソースの解放やコンピューターのパフォーマンス向上に役立ちます。ユーザーはRaycastの検索バーで「Quit All Applications」と入力するか、カスタムショートカットを設定することで、ワンアクションですべてのアプリを終了できます。これは特に作業終了時やシステムのクリーンアップを行う際に非常に有用で、macOSユーザーの日常的なワークフローを効率化する強力な機能の一つとなっています。

Command Script

Raycastのスクリプトコマンド機能は、ユーザーが独自のカスタムコマンドを作成し、Raycast内で実行できるようにする強力な機能です。この機能を使用すると、bash、AppleScript、Swift、Python、Ruby、Node.jsなどの様々なプログラミング言語を用いて、複雑な処理や日常的なタスクを自動化するスクリプトを作成できます。スクリプトコマンドは、Raycastの検索バーから直接呼び出すことができ、ホットキーを割り当てることも可能です。これにより、ユーザーは頻繁に行うタスクや操作を効率化し、生産性を大幅に向上させることができます。また、コミュニティによって共有されたスクリプトコマンドを利用することで、Raycastの機能をさらに拡張することができ、個々のニーズに合わせたカスタマイズが可能になります。

例として「work」というコマンドで、ブラウザのChatGPT, Gmail, Google Calendar, Google DriveとSlackアプリを一発で開くスクリプトを紹介します

work.sh

#!/bin/bash

# Required parameters:
# @raycast.schemaVersion 1
# @raycast.title work
# @raycast.mode silent

# Optional parameters:
# @raycast.icon 🤖

# リンクのリストを定義
links=(
  # ChatGPT
  "https://chatgpt.com/"

  # Gmail
  "https://mail.google.com/mail/u/0/?tab=rm&ogbl#inbox"

  # Google Calendar
  "https://calendar.google.com/calendar/u/0/r"

  # Google Drive
  "https://drive.google.com/drive/u/0/home"
)

# 各リンクをデフォルトブラウザで開く
for link in "${links[@]}"
do
  open "$link"
done

# Slackアプリを開く
open -a "Slack"

Clipboard History

Raycastのクリップボード履歴機能は、macOSユーザーのコピー&ペースト作業を大幅に効率化する強力なツールです。この機能を使用すると、過去にコピーしたテキスト、画像、カラーコード、リンクなどの履歴を保存し、必要な時にすぐに呼び出すことができます。ユーザーは簡単な検索やプレビュー機能を使って、数日前にコピーした内容でも素早く見つけ出し、アクティブなアプリケーションに直接ペーストすることが可能です。セキュリティ面でも配慮されており、コピーされた内容は暗号化されてローカルに保存され、パスワードマネージャーからコピーされた機密情報は自動的に無視されます。さらに、頻繁に使用する項目をピン留めしたり、ホットキーを設定してワンアクションで呼び出したりすることで、より効率的な作業が可能になります。この機能により、ユーザーは複数のコピー内容を簡単に管理し、作業の流れを中断することなく必要な情報を素早く取り出すことができ、生産性の向上につながります。

私は、^ + vで呼び出せるように、Hotkeyを設定しています。

最後に

デフォルトでは、Raycastは⌥ + spaceで起動するようになっていますが、Spotlightの代わりに、⌘ + spaceで起動させるのがおすすめです。