AWS Healthが有能だった件
はじめに
大学で卒論の中間発表が終わり、いよいよ卒業が近づいてきました。悲しさと社会人への期待が入り混じった複雑な心境のたくみです。
最近、AWS環境での開発中にAWS Healthの有用性を実感する機会がありました。
AWS認定試験(CLF、SAA)の勉強時には「こんなサービス使わないだろう」と思っていた過去の自分に、今すぐにでも教えてあげたい気持ちです。
AWS Healthとは
AWS HealthではAWS上で発生する重大なイベントを確認することができます。
例えば、リージョン、サービスの障害や破壊的なサービスの変更、廃止などを確認することができ、メール送信やEvent Bridgeのネイティブ統合によりAWS障害にいち早く気がつくことができます。
ちなみに無料です。
AWS Health Event
AWS Health イベントは、ヘルスイベントとも呼ばれ、 AWS Healthが他の AWS サービスに代わって送信する通知です。これらのイベントを使用して、アカウントに影響する可能性のある今後の変更や予定された変更について知ることができます。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/health/latest/ug/aws-health-concepts-and-terms.html#aws-health-events
AWS Health Dashboard
AWS Health ダッシュボードを使用して、リージョン内のサービスの今後のメンテナンスの問題など、一般的な認識を提供するイベントについて確認することをお勧めします。 AWS Health ダッシュボードを使用して、アカウントの廃止されたリソースなど、ユーザーに直接影響する可能性のあるイベントについて確認することもできます。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/health/latest/ug/aws-health-concepts-and-terms.html#aws-health-dashboard-term
AWS Health API
APIを使用してAWS Health Dashboardに表示される情報にプログラムでアクセスできます。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/health/latest/ug/aws-health-concepts-and-terms.html#aws-health-api
気づいた瞬間
弊社では社内でRAGアプリを導入しています。このRAGアプリはGenerative AI Use Cases(GeuU)をベースとしてAWS環境上で動いていました。
先日、チャットの返答が返ってこないというお困りごとが発生しました。
何も変えていないはずなのにおかしい...
bedrockを叩いているlambdaはタイムアウトで落ちている...
どうもbedrockへリクエストしている部分でレスポンスが返ってきていない...
なぜだ...
ぼけーとマネジメントコンソールを見ていると、右上に通知バッチ(AWS Health Event)が付いており、その中の一つにbedrockとの文言を見つけました。
なんかこんなのも有ったなーと思いながら詳しく見てみると、現在RAGアプリで使用しているモデル(claude 3.7 Sonnet)がレガシーモデルになるとのイベントが上がっていました。
「これかーーー!こいつめっちゃ有能だろ!!」
と、安心する気持ちと同時に有能さを認識しました。今までバカにしていてごめんなさい。今後の登壇での好きなサービスはこれにします。
最後に
AWSで無駄なサービスなんてないなと実感し、改めてAWSの便利さを実感しました。
AWSの障害、重大な変更が掲載されるため、このイベントをSlackやChatworkに送信したいくらいです。
皆さんもAWS Healthを愛でましょう。
参考
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