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Amazon ConnectでMCP操作してみた

に公開

Amazon Connect アドベントカレンダー 2025、12日目の記事です!

クラスメソッドさんとギークフィードさん、ユニフォームネクスト、AWS Japanさんの有志が募ってチャレンジしている企画になります。

(アドベントカレンダーのカレンダー一覧はこちら↓)
https://qiita.com/advent-calendar/2025/amazon-connect

はじめに

もうすぐ大学卒業で社会人に対してワクワクしているたくみです。
以前ラスベガスで開催されたAWS Re:Inventにて、多くのAmazon Connectアップデートが行われていました。
Amazon Connectをあまり使用したことない私ですが、Amazon Connect AIエージェントがMCPクライアントに対応したとのことなので、学習も含め触ってみました。

本記事ではAmazon Connect AIエージェントにAWS knowledge MCPを統合させ、AWSのナレッジ取得ができる仕組みを作っています。

アップデート内容

AWS Re:Inventにて、Amazon ConnectのMCPサポート開始というアップデートが発表されました。
これにより、Amazon Connectによるチャットボットサービスやコールセンターで、お客様との会話内容から伝票を起票する、顧客データを作成するなどの様々な自動化が可能となります。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/11/amazon-connect-mcp-support/

やってみよう

事前に、Amazon Connect MCPクライアントが対応しているリージョンで、Amazon Connectインスタンスを作成しておきます。

Bedrock AgentCore Gatewayの作成

Amazon Connectで使用するMCPサーバーはBedrock AgentCore Gatewayでホストする必要があります。
そのため、まずはBedrock AgentCore Gatewayを作成します。

AWSマネジメントコンソール > Bedrock AgentCore > ゲートウェイから作成します。

適当な名前を設定し、インバウンド認証設定は検証なのでNo authorizationにしておきます。

ターゲットとしてAWS knowledge base MCPサーバーを設定します。MCPエンドポイントに好きなMCPサーバーのエンドポイントを設定することができます。今回はAWS knowledge MCPサーバーのエンドポイントを設定しています。

Amazon Connectのサードパーティーのアプリケーションの作成

Amazon Connect サードパーティーのアプリケーションで先ほど作成したBedrock AgentCore Gatewayにアクセスします。
AWSマネジメントコンソール > Amazon Connect > サードパーティーのアプリケーションからサードパーティーのアプリケーションを作成します。

適当な名前を設定し、Application typeMCP Serverに設定します。Application detailsで先ほど設定したBedrock AgentCore Gatewayを設定します。また、インスタンスの関連付けで用意したインスタンスを設定しておきます。

Amazon Qの有効化

AWSマネジメントコンソール > Amazon Connect > インスタンス > 用意したインスタンス > Amazon QAdd DomainのボタンからAmazon Qのドメインを作成します。

サードパーティーのアプリケーションを使用するAmazon Connect AIエージェントを作成

ここからはAmazon Connectの画面から設定を行います。
AWSマネジメントコンソール > Amazon Connect > インスタンス > 用意したインスタンス > 概要Access UrlからAmazon Connectにアクセスし、ログインします。

AIエージェントデザイナー > AIエージェント > AIエージェントを作成からAIエージェントを作成します。

AIエージェントタイプOrchestrationCopy from existingAgentAssistantOrchestratorでAIエージェントを作成します。

ロケールJapaneseにし、Security Profileを設定したいセキュリティプロファイルに設定してください。ここではAdminで設定します。

Add Toolボタンをクリックし、先ほど作成したサードパーティーのアプリケーションを設定します。その際、使用したいツールも一緒に設定します。

その後、保存し公開します。

セキュリティプロファイルにMCPを呼び出す権限を付与する

ユーザー > セキュリティプロファイルから先ほど設定したセキュリティプロファイルを選択します。

Toolsから先ほど追加したMCPツールにチェックを入れ、保存します。

フローを作成

では、先ほど作成したAIエージェントを使用するフローを作成します。
フロー > フローを作成からフローを作成します。

フローを以下のように設定します。なお、Contact Assistantの設定として、ドメインを選択にAmazon Qを有効化した時のドメイン、AIエージェントに先ほど作成したAIエージェントを設定します。

作成したフローを公開し、電話番号のコンタクトフローIVRに設定します。

以上で設定完了です!

使ってみる

コンタクトフローを設定した電話番号に対して電話をかけ、受電するとAmazon QからMCPツールを使用できます!
Lambdaについて聞くと、AWS Knowledge MCPより情報を検索し、応答が返ってきています。

まとめ

本記事ではAmazon Connectを使用してMCPツールを呼び出せることを紹介しました。
今回使用したMCPツールはAWS Knowledge MCPなのであまり使い所ありませんが、独自SaaSのMCPサーバーを作成しAmazon Connectと連携させる、backlogやNotionのMCPをリモートホストして連携させるなどのことが可能です。
ぜひ使用してみてください。

では、良いAmazon Connectライフを!

参考

https://docs.aws.amazon.com/connect/latest/adminguide/3p-apps-mcp-server.html

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