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Japan IT Week 名古屋 2025

に公開

Japan IT Week 名古屋 2025 に参加して

2025年5月にポートメッセなごやで開催された「Japan IT Week 名古屋」に来場者として参加しました。今回は次の2つを主な目的に情報収集を行いました。

  • 顧客管理基盤の高度化に向けた製品の比較検討
  • AI技術、特に開発・業務支援への応用に関する最新動向の把握

全体的な所感

東京開催と比較すると規模はややコンパクトですが、その分じっくりと出展者の話を聞くことができる場になっていた印象です。とはいえ、技術的な面で「目新しい」と感じる部分は多くはなく、特にAIエージェントに関しては、実運用を想定した高度な活用例はまだ少ないように感じました。

印象に残ったブースと技術の傾向

昨年に引き続き、AI関連のブースが多く見受けられました。ChatGPTやLLMの台頭以降、各社がAI機能を前面に押し出した提案をしており、一定の成熟を感じる一方で、差別化にはまだ苦労している印象もありました。

中でも印象的だったのは、ドキュメント作成支援に特化したAIソリューション。個人的には、開発支援AI(コード補完やバグ指摘)よりも、コードを跨いだ設計ドキュメントの自動生成や、メンテナンスコストを削減できる仕組みに強く魅力を感じました。現場の運用に直結する価値があると感じています。

顧客管理基盤の高度化に向けたツール選定の視点

弊社はシステム開発から運用、マーケティング、カスタマーサポートに至るまで多くの業務を内製することで、中小企業のお客様を中心に、柔軟かつきめ細かな支援を提供することを強みとしています。

この強みを更に伸ばすために、顧客管理基盤の選定の際には、次のような観点を重視しました。

  • 現在利用している顧客管理基盤と同等、またはそれ以上のパフォーマンスが出せるか
  • マーケティングオートメーション(MA)やCRM含めた拡張性
  • UI/UXの直感的な使いやすさと習熟コストの低さ
  • データ活用・レポーティング機能の柔軟性
  • 特定業務に特化せず、全体最適で使える拡張性の高い設計

特に、既存業務を置き換えるだけでなく、次の一手を打てる基盤かどうかが今後の選定での重要なポイントです。

総じて、出展されていた顧客管理基盤は中小企業向けのものが多く、要件に合う選択肢は限られていましたが、いくつか今後の比較検討候補になり得る製品とも出会うことができました。

会場での雰囲気と印象的なやりとり

今回感じたのは、セールスエンジニアの方々の対応の丁寧さと理解の深さでした。製品の機能説明だけでなく、こちらの課題に対する具体的なヒアリングや、それに対する提案力が高く、短時間ながら非常に有意義な対話ができました。

まとめ

展示会はあくまできっかけに過ぎませんが、実際の業務や導入プロセスにどう結びつけていくかが今後の重要なフェーズになります。引き続き、各種プロダクトの評価を進めながら、現場の業務改善に活かしていければと考えています。

ユニフォームネクスト株式会社

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