Cursorのコマンド機能でKiro風の要件駆動開発フローを構築する
☀️ 環境情報
- 日時: 2025/08/26
- Cursor: v1.5.5
☀️ 概要
先日、AI搭載エディタである Cursor に、再利用可能なプロンプトワークフローを作成できるコマンド機能がベータ版として公開されました。
この機能を使って、仕様書作成から設計、タスクリストの作成、そして実装へと進める Kiro のような開発フローを模倣できないかと考え、いくつかのコマンドを作成してみました。
本記事では、そのコマンドと背景にある考え方を紹介します。
☀️ 詳細
Cursor のコマンド機能とは
よく使うプロンプトを .cursor/commands ディレクトリに Markdown ファイルとして保存しておくと、チャット入力欄で / を付けるだけでこれらを呼び出すことができます。
これにより、定型的な作業や複雑な指示を効率化できます。
Kiro とは
Kiro は、作りたい機能の概要を伝えるだけで、AIが仕様を定義し、設計を行い、実装タスクをリストアップしてくれる開発支援ツールです。いきなり実装に入るのではなく、上流工程からAIのサポートを受けることで、手戻りの少ない効率的な開発を目指せます。
作成したコマンドと使い方
作っていくうちに、単なるプロンプト集のようにもなりましたが便利なので良しとします。
.cursor/commands ディレクトリ配下に、後述の内容で以下3つのファイルを作成します。
requirements.mddesign.mdtodo-lists.md
使い方は簡単で、Cursor のチャットタブで /requirements のようにコマンドを呼び出し、作りたい機能の概要を伝えるだけです。

1. 要件定義 (requirements.md)
新機能の概要から、スコープ、ユーザーストーリー、技術的アプローチなどを定義してもらいます。
# Requirements Definition
## Overview
新機能の概要を基に要件定義を実施する。
## Task
**Requirements Definition**
- 機能のスコープと目的を明確化する
- ユーザーストーリーと受け入れ基準を特定する
- 技術的アプローチを計画する
- /docs 配下のファイルを更新または新規作成する
2. 設計 (design.md)
要件定義の内容を基に、より具体的な技術設計に落とし込んでもらいます。
# Design
## Overview
要件定義を基に新機能の設計を実施する。
## Task
**Design**
- 既存実装の関連箇所をレビューする
- 要件定義書で定義された機能要件を技術的な実装方法に落とし込む
- システムアーキテクチャ上での新機能の位置づけを明確にする
- データフロー、処理フロー、インターフェース設計を詳細化する
- 既存コンポーネントとの連携方法を設計する
- 必要な新規コンポーネント・モジュールの構造を設計する
- データベース設計の変更点があれば設計する
- API設計(エンドポイント、リクエスト/レスポンス形式)を行う
- エラーハンドリング、バリデーション方式を設計する
- /docs 配下のファイルを更新または新規作成する
3. タスク分解 (todo-lists.md)
設計書から、実際の実装手順を TODO リストとして具体的に書き出してもらいます。
# Task Breakdown
## Overview
設計を基に実装手順の詳細化とタスク分解を実施する。
## Task
**Task Breakdown**
- 設計をもとに実装手順を分解してTODOリストを作成する
- /docs 配下のファイルを更新または新規作成する
☀️ 感想
お試しで一連のコマンドを作成してみましたが、それなりにうまく機能しそうです。
もちろん、与えていない情報を勝手に補完されて意図せぬものが出来上がることはあるのでAIとの対話を通じて内容を修正し、精度を高めていくプロセスが重要になります。
今後は、実際にこれらのコマンドを使いながらプロンプトを改良していくつもりです!
抜けがちな内容を補完するための記述や、プロジェクト固有の内容を追記していくことが重要になりそうです。
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