Zenn
Open4

Typstでscr(花文字)が使えない件

Typst
ultimatileultimatile

問題

  • \LaTeXでは\mathcal commandと\mathscr commandがある．
    • \mathscrはmathrsfs packageが必要
  • Unicodeでは\mathcalと\mathscrに同じ文字コードが割り当てられているため，Unicodeベースの処理系の場合，両者は区別できない．
    • typstやKeynoteの数式，\LaTeXでunicode-math packageを使用するとこの問題に直面する．
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解決法はこちらで議論されている．

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一部のfontでは代替fontが用意されている場合があり，stylistic-setというものを指定することで用意された代替fontを呼び出すことが可能．以下リンク先より転載

#show math.equation: set text(font: "STIX Two Math")
#let scr(a) = math.class(
    "normal",
    text(
      font: ("STIX Two Math", "_foo"),
      stylistic-set: 01,
    )[#math.cal(a)]
  )

STIX Two Math fontの場合はこれでOK．

残る問題はfont毎に

  1. cal有/scr無
  2. cal無/scr有
  3. cal有/scr有
  4. cal無/scr無

の可能性がある(4. はおそらく数式用fontではない)ことと，どのstylistic-setにどの書体が用意されているのかがfont毎に異なること．
このため使用するfontが変わる毎に上記のような設定をユーザーが行う必要がある．