PostgreSQL 16 beta 3 で新しく Pleasanter を起動してみた
まとめ
- PostgreSQL 15 対応の Pleasanter はそのまま PostgreSQL 16 に適用できそう
- 16 での変更点[1]を考えると目立った恩恵はないかも。
- PostgreSQL 15 対応より前の仕様と違ってて、ちょっとはまった
PostgreSQL 15 対応以前との違い
プリザンターの直近のバージョンアップ情報[2]によると 1.3.44 で PostgreSQL 15 対応したのでそれ以前と動作が違う。
7/28 リリース情報(ver.1.3.44.0)
・PostgreSQL15 対応。
結論として "Implem.Pleasanter" のデータベースの所有者が postgres ではなくなること、および "Implem.Pleasanter" のデータベースが既に存在する場合には Pleasanter が利用するロールを作成しなくなった点で、それ以前までの手順に慣れたユーザが操作すると思わぬはまりかたをする状況にある。
- "Implem.Pleasanter" のデータベースの作成と "pg_trgm" 拡張機能のインストールは CodeDefiner がやってくれる
- 一方で "Implem.Pleasanter" のデータベースが存在すると、"Implem.Pleasanter_Owner" や ""Implem.Pleasanter_User" を作成しなくなった
- 個人的には docker のイニシャライズスクリプトでデータベースを作成するようにしており、CodeDefiner 実行時にパスワードが違うというエラーになった。[5]
余談:ダッシュボードについて
ダッシュボードのクイックアクセスパーツのレイアウトで横方向と、縦方向が一貫性がない印象。
- 縦方向は
- パーツを横に伸ばすと、項目も横に伸びる
- 縦横どちらにパーツを狭めても回り込みは起こらず、縦スクロールが出る
- 横方向は
- パーツを縦に伸ばしても変化なし(項目は縦に伸びない)
- 縦に伸ばした場合は回り込みは起こらないが、横に伸ばした場合、回り込みがおき、かつ縦スクロールが出る。横方向のレイアウトなのに横スクロールが出ることがない。
横方向は、カンバン表示のように縦方向に長くして、縦には項目それ自体のエリアが伸び、横方向にスクロール可能にしないと、縦方向と辻褄があってないのではないだろうか。
ネクストアクション
人柱覚悟でローカルで使ってる環境をアップグレードしてみようと思う。
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https://www.postgresql.org/docs/16/release-16.html#RELEASE-16-CHANGES
https://www.sraoss.co.jp/tech-blog/pgsql/pg16report/
一般的な性能改善がなされている部分はあたりそうだが、新機能的なところで刺さるものはなさそう。
例えば pg_dump で lz4/zstd の圧縮が有効になったので、バックアップを多世代とってるなら嬉しいかも。
その他 Pleasater では、ウィンドウ関数とかパラレルクエリとかは使ってなさそうだし、ユースケース的にロジカルレプリケーションとかもしなさそう。双方向レプリケーションでマルチマスターとかできるけど Pleasnter で何も考えずにやっちゃうと id が衝突しそうで怖い。 ↩︎ -
2023/8/25 現在。場合によっては過去の情報に移動するかもしれない。
https://pleasanter.org/manual/release-notes-core-history ↩︎ -
https://dev.classmethod.jp/articles/postgresql-15-revoke-create-on-public-schema/ ↩︎
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https://pleasanter.org/manual/faq-postgresql-14-intall-pleasanter-for-linux ↩︎
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このときPostgreSQL 15 対応マニュアルを見返して気付いたが、ココで Rds.json に postgres に設定したパスワードを指定せよ、とあるが、このマニュアルの手順では psql でのログインがないので、パスワードに何を書くかが同定されていない。
cf. 14 まででの対応手順ではログインしている ↩︎
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