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厚労省の最旬IT「科学的介護情報システム(LIFE)」を技術屋が理解しようとして集めた情報まとめ

2021/04/17に公開
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この記事は何?

LIFE非対応ソフトからエクスポートしたCSVを、LIFE対応させるための変換スクリプトを書くにあたって、必要であった背景情報や予備知識をまとめたもの。

  • 暫定的にわかっている情報の雑記です。随時加筆修正していきます。
  • Bookのほうが適切か?
    ひとまず1記事でつらつら書いておきます。

(4/20追記)

  • この記事に書かれている事柄は推測を多分に含みます
    • とはいえ、一事業所の担当として実際にLIFEを触った結果を中心に述べています。
    • 公開されている限りの情報はまとめておりますが、それ以上に不透明なところが非常に多く、こちら側で勝手にシステムテストをしているような状態です。
    • おそらく間違っているよ! というご指摘あれば何でも歓迎いたします。
  • 介護をよくしていこうという考え方は素晴らしいので、決して、システムをこき潰してしまいたいとか、そういう意図はありません。
    しかし現状はなかなかにパラダイスであり、困っている同業の方もいるかと思い発信している次第です。

(4/23追記)
PDF等の資料が多いためリポジトリを作成しました。
https://github.com/ukkz/mhlw-life-problem

LIFEって?

LIFEとは、通所・訪問リハのデータ集積システム「VISIT」と、介護情報集積システム「CHASE」が統合され、2021年4月から運用が始まった厚生労働省が主管の「科学的介護情報システム」。
実際の開発は東芝デジタルソリューションズが行っているらしい。
本当に科学的かは極めて疑わしいが、要するに全国の介護サービス利用者の情報を厚労省が収集するためのシステム

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198094_00037.html

公式のページは以上だが、役人やSIerがまとめたPDFを載せているだけに過ぎず解読する必要はない。
厚労省HPや当記事よりもまず以下の全国老施協のまとめページを参考にするとよいだろう。

《 LIFE活用ポータルページ 》詳細 | 公益社団法人 全国老人福祉施設協議会

一般のエンジニアが何かしらして利用できるものではなく、介護施設や事業所として登録されている(事業所番号等が付与されている)法人が、厚労省に対して申請を出すことで利用が可能となる。
手順は公式のヘルプページなどを参照のこと。

https://life.mhlw.go.jp/help

利用するメリットは?

LIFEが実現するのは「利用者に関する様々な情報を厚労省に提供すること」である。
この提供した情報によって介護報酬の加算が可能となる。早い話、より多く情報提供すると売上(と言っていいかわからないが)がアップするということである。

https://www.joint-kaigo.com/articles/2021-03-24.html

どの情報を提供すれば加算されるのか

利用者の情報さえ出せばすぐに加算されるというわけではない。
第一に、介護サービス・介護施設の種別ごとに、取得可能な加算が決まっている。

第二に、各加算ごとに、提出すべきCSVファイルまたは様式(手書き用紙だと思われる - これは提出するのかどうかはよくわからない)が定められている。これは後述する。

クライアント側仕様

  • 本体はWebアプリ。
    • https://life.mhlw.go.jp
    • Windowsでしか動作しないということになっている。
    • exe形式のランチャーがあり、それを起動するとIEまたはEdgeで開かれる。
    • 開くと、タイトルには「My B2C Application」と表示されている。バックエンドはAzure AD B2Cかな?
    • フロントエンドはAngularっぽい。
  • 仕様書にはWin8.1またはWin10、ブラウザはIE11またはEdgeと指定されている。
    • IE……??
    • と思う一方で、ITに疎い介護サービスの現場におけるPCは備品としての優先度はさほど高くなく、最新ではないWindowsにOfficeをインストールしただけという状況が多くあると想像できる。また、プリインストールされているブラウザでなければ動作させてはいけないという規則(または職員がChrome等をインストールできない事情)があることも考えられる。
    • EdgeがバンドルされているのもWin10から。バニラのWin8とかだと必然的にIEになるわな。
    • このように、現代的なWebアプリケーションだとは到底言えない代物であるが、介護業界独特の妥協策ではあるのだろう。
    • 「9:00~11:00、16:00~18:00の時間帯はアクセスが集中し、ログインに数分かかる場合がございます。」ンなわけあるか。
      オンプレでなくBaaS利用と思われるのでスケーリングは成されてるとすれば介護現場PCやネットワークがよほど非力であることを想定しているのかもしれない。
  • クライアント側で入力したデータのうち、個人情報はIndexedDBに保存した上で入力データ上からは一旦削除し、それをサーバー側に送るようにしているもよう。(後述)
  • クライアント側のUIで様々な情報を入力するほか、対応した形式のCSVファイルを読み込ませることで一括インポートが可能。
    • むしろ都度の手入力が大変なので、普段使いの介護算定ソフトなどからLIFE対応としてエクスポートしたCSVを取り込むことを主要インプット手段と想定しているのだろう。
    • 後述するがLIFEへの完全対応が完了している介護算定ソフトは当記事の初稿投稿時点で存在していないのではないか。(全て確認しているわけではないので推測)

上図は公開されている仕様書内のものである。決して、中学生が情報の授業で初めてWebフロントエンドに触れて興奮して作った宿題のパワポなどではない。

(4/20追記)
ヘルプデスクより入手した、2021/4/15という日付が書かれているPDF「LIFE FAQ集 -VISIT/CHASEからの移行について-」より(なぜかまだ一般に公開されていないようだ)

  • 後述するユーザーの種別と利用可能なPCの関係について:
    • 「管理ユーザー」は、1台のPCからのみログイン可能。
    • 「操作職員」は、どのPCからもログイン可能。
    • この前提に起因する問題が非常に大きい。後出しせず、操作説明書に書いてほしかった

macOSのChromeでも使える

Windowsが多数派なのはいいとして、IEはヤメロという人は少なくないはず。(多くあってほしい)
最初だけWindowsを使って以下のようにすれば、後からmacOSでも、IEやEdgeを使わなくても、継続して情報登録を行うことができる。
(公式が想定していない使い方のため責任は一切負いません)

  1. Windowsにて https://life.mhlw.go.jp/download.html よりランチャー(起動アイコンと書かれているところ)をダウンロード。

  2. ランチャーを開くとIE(既定に設定しているブラウザ)でWebアプリが開かれる。
    アドレスバーに表示される、client_keyパラメータつきのURLをメモしておく。

この値はURLデコードしたあとShift_JIS扱いでBase64デコードすると "Salted__****" のようになる。

  1. IE・Edge以外のブラウザ、またはmacOSに切り替える。
    手順2で控えたURLからWebアプリケーションを開き、普通にログインする。それだけ。

おそらくテスト環境の要件がIEとEdgeだっただけなのだろう。

ちなみにここではBOOTCAMP状態のWindows10で取得したclient_keyを、同じハードウェアで動くmacOSに持ってきている。LIFEのLocal StorageにはMACアドレスやホスト名が保存されており、なんらかのハードウェア情報を用いてソルトを生成しているかもしれないので、別PCで生成したclient_keyでは動作しない可能性もある。未検証だが念のため。

エラー画面は1種類のみ

パラメータをいじったり、Local StorageやらCookieやらを触ったりしていると/accessdeniedに飛ばされることがある。逆に言うと、何か不都合が発生してもここにしか飛ばされない。

障害ではなく、アクセス権限の問題でもない。
Cookieを削除すれば何ら問題なく動かすことができる。

(4/20追記)
エラー画面は「おそらく」1種類のみ、である。
エラーの一覧表は提供されておらず、仕様上のテストケースももちろん公開はされていない。
よって入力値をわざと間違えてみたり、Cookie等で保持されているデータを直接触ったりなどしたところからの推測である。

ちなみに一度この画面になると、Cookieクリアするまでどの画面にも移動できない。URLを直接入力しても/accessdeniedに飛ばされ、脱出可能なリンクもなく、Cookieクリアしろとの指示もない。つらい。

ユーザーは権限別に2種類ある

ユーザーを示す名称は「管理ユーザー」「操作職員」「記録職員」の3種類があるが、実際にLIFEにログインできるのは「管理ユーザー」「操作職員」の2種類のみ。
「記録職員」は「単なる職員名簿」であり、利用者の情報を実際に記録したのは誰か? をプルダウンで選択する際のリストに使われるだけ。余力があるなら、記録職員として最初に全職員の名前を入れておくと後が楽だ。

公開されている技術情報

CSV連携仕様について(LIFE)(PDF直リンク)

LIFEはCSVインポート機能を備えており、これを媒体として様々な医療・介護関連のソフトとデータ連携をすることができる。直接データ送信ができるAPIを備えているわけではない。

介護現場においては、これは介護サービスの利用者情報をまとめたり、管理記録をつけたり、レセプトを作成したりする「介護算定ソフト」の開発会社のエンジニアが参照すべき「B向け」情報であるが、介護算定ソフトを使う側の事業所・施設の職員であっても、エクセルやスプシでこの対応形式のCSVが作成さえできれば、LIFEによる恩恵を受けることができる。
しかし現時点では、ごく小規模な事業者であれば、ブラウザ上で全て直接手入力したほうが手っ取り早い

全国老人福祉施設協議会によると、2021/03/31時点で介護算定ソフトを提供する21社がLIFE対応または対応予定であるとのこと。

LIFEへの入力は4月から早速開始するようにとの要請だが、現行のLIFEに対応したCSVの仕様が発表されたのは3月18日。以前のCHASEとも中身は大きく変わって大量のデータが必要となっており、大半のベンダーが実装に間に合っていないのではと予想される

CSVファイル群

CSVファイルは全てで22種類あるが、大分類すると1種類の「利用者情報CSV」と21種類の「様式情報CSV群」に分けられる。

利用者情報

利用者の一覧を示すCSV。事業所に200名の利用者がいた場合は、200行の単一CSVファイルとなる。
システム上では「SERVICE_USER_INFO」インターフェースと表現されている。
利用者に関して、入退所に伴う増減や介護度認定の変化などの異動があった際に更新する
インポート時は行ごとに読み込まれ、エラーがあった場合は行単位で取り込みキャンセル・エラー出力がなされる。(全て取り込まれないといったことは起きにくい)
必須となるフィールドは以下の通り。

  • 事業所番号(10文字)
    • LIFEは事業所ごとにログインするが、ログインした事業所ではない番号を持つ利用者が含まれていればその行はエラーとなる。
  • サービス種類コード(2文字)
    • 介護報酬改定資料(株式会社ナビテック)が厚労省HPより整理されていて詳しい。
    • 介護保険改定のたびに変更される。直近は2021年3月31日。
    • サービスコードには「種類」「項目」の2種があるが、その「種類」のほう。
    • 事業所番号が正しくても、事業所情報に登録されているサービス種類コード(利用申請時に登録)にないコードであれば、その行はエラーとなる。
  • 外部システム管理番号(150文字まで)
    • プライマリキー扱い
  • 保険者番号(6文字)
  • 被保険者番号(10文字)
    • ゼロパディングで10文字となる。介護算定ソフトによっては先頭ゼロが消えて数値扱いとなっていることがあるため注意。
  • 利用者姓(30文字まで)
  • 利用者名(30文字まで)
  • 利用者性別(1:男性 / 2:女性)
    • 時代錯誤な二値のみ
    • 利用者の世代的には問題ないのだろうと解釈しておこう
  • 利用者生年月日(8文字でYYYYMMDD形式)
  • 要介護度(2文字)
    • 文字列で 01,06,11,12,13,21,22,23,24,25
    • 非該当・事業対象者・要支援0,1,2〜要介護1,2,3,4,5 の順
    • これ以外のコードはエラー

インデックスの役目を果たすものであり、これが無ければ他の情報を入れることができない。
ただし、これだけ入力しても何の加算も得られない
以下の様式情報だけでは特定できない個人名などを表示したりするために最低限必要なCSVファイルとなっている。
上記以外にも非必須のフィールドがいくつか存在するが割愛。

様式情報

利用者の各種状態を記述するCSV。
日常的に変化する、健康状態やケアなどの、介護における主要な記録を示す情報
行数は、LIFEへ入力する時点での記録数による。
例えばある日、1名あたり3件の記録があり、20名のケアを行ったならば、その日の業務終了時に生成されるCSVは60行となる。

以下の21種類のCSVファイルが定義されている。

【 】内はシステム上でのインターフェース名表現。

  • 科学的介護推進情報【FORM_0000_2021】……以下2点と併せて「科学的介護推進情報群」
    • 科学的介護推進情報(既往歴情報)【FORM_0001_2021】
    • 科学的介護推進情報(服薬情報)【FORM_0002_2021】
  • 栄養・摂食嚥下情報【FORM_0100_2021】
  • 口腔衛生管理情報【FORM_0210_2021】
  • 口腔機能向上サービス管理情報【FORM_0220_2021】
  • 興味関心チェック情報【FORM_0310_2021】
  • 生活機能チェック情報【FORM_0320_2021】
  • 個別機能訓練情報【FORM_0330_2021】
  • リハビリテーション計画書(医療介護共通部分)【FORM_0410_2021】
  • リハビリテーション計画書(介護)【FORM_0420_2021】
  • リハビリテーション会議録【FORM_0430_2021】
  • リハビリテーションマネジメントにおけるプロセス管理票【FORM_0440_2021】
  • 生活行為向上リハビリテーション実施計画書【FORM_0450_2021】
  • 褥瘡マネジメント情報【FORM_0500_2021】
  • 排せつ支援情報【FORM_0600_2021】
  • 自立支援促進情報【FORM_0700_2021】
  • 薬剤変更情報【FORM_0800_2021】……以下1点と併せて「薬剤変更情報群」
    • 薬剤変更情報(既往歴情報)【FORM_0801_2021】
  • ADL維持等情報【FORM_0900_2021】
  • その他情報【FORM_8000_2021】

これらのCSVファイル群では、少なくとも以下の5つのフィールドが共通して含まれる。

  • 外部システム管理番号 ※プライマリキー扱い
  • 事業所番号
  • サービス種類コード
  • 保険者番号
  • 被保険者番号

このうち「外部システム管理番号」は、単一の様式情報内ではプライマリキーとしての扱いで、同一の利用者であっても記録ごとにユニークな番号を付与させるようにする。
また、基本的には利用者情報の外部システム管理番号とは重複させるべきでないと考えられるが、他の様式の外部システム管理番号とは、同時記録の場合は重複させたほうがわかりやすいかもしれない。
ただし「科学的介護推進情報群」の3ファイルと、「薬剤変更情報群」の2ファイルは、群内では同時記録時に同一の外部システム管理番号を付与するように、とされている。

外部システム管理番号以外の4つのフィールドは、利用者情報に基づく外部キーとなっている。

上記の5つのフィールドのあとに、各CSVファイルに特有な情報を示すフィールドが続くようになっている。
詳細な仕様は以下を参照のこと。

外部インターフェース項目一覧(LIFE)(.xlsx直リンク)

各情報に対するユーザー権限

様式情報が入力できるのは、「管理ユーザー」によって生成された「操作職員」のアカウントのみである。「管理ユーザー」は様式情報を入力することができない。
ただし例外的に、リハビリテーション会議録【FORM_0430_2021】内の、個人情報が含まれる可能性のあるフィールド(どれなのかは調査中)の編集は「管理ユーザー」のみとなっている。要は個人情報が関わってくるものは管理ユーザーのみ、それ以外は操作職員のみ、ということである。

ログイン種別 利用者情報 様式情報
管理ユーザー ×
操作職員 ×

基本的には個人情報を示すフィールドは様式情報内にはいずれにも含まれないため、ブラウザ上で情報の閲覧・入力時には、外部システム管理番号をユニークキーとして利用者情報CSVの中から姓名などの個人情報を引っ張ってきて(RDBでいうINNER JOINさせて)表示されるようにしている。

加算対象とCSVファイルの対応

CSV連携仕様書(LIFE)v1.0 の 5.4項「LIFEの加算に関連する各様式例と基本的には一致した仕様となっている」の言説に基づき、全国老施協の以下のページを参考にして紙様式とリンクするCSVファイルをまとめた。
「一体実施の場合」は割愛。

加算別のLIFE様式詳細 | 公益社団法人 全国老人福祉施設協議会

科学的介護推進体制加算(Ⅰ・Ⅱ) / 科学的介護推進体制加算
  • 科学的介護推進情報【FORM_0000_2021】
  • 科学的介護推進情報 (既往歴情報)【FORM_0001_2021】
  • 科学的介護推進情報 (服薬情報)【FORM_0002_2021】
個別機能訓練加算(Ⅱ)
  • 興味関心チェック情報【FORM_0310_2021】※任意
  • 生活機能チェック情報【FORM_0320_2021】
  • 個別機能訓練情報【FORM_0330_2021】
ADL維持等加算
  • ADL維持等情報【FORM_0900_2021】
    • 注: CSV連携仕様書(LIFE)v1.0 の 5.4項
      加算対象になるかどうかは、評価対象期間(6ヶ月)終了後にLIFEの機能である「ADL 維持等加算算定」を実施することで算出されるとのこと
    • 最新の仕様書<外部インターフェース項目一覧(LIFE) 1.00版>で定義されている「ADL維持等情報」CSVのデータフィールドにはADLに関する項目は存在しない(紙様式と関連する項目が書かれているのみ)。明らかに間に合っていない
    • (4/23追記)外部インターフェース項目に「実連携項目ではない」という記述がみられる行があるが、その行から下すべてが実連携項目ではないような書き方に見えたので、実際にはADLに関するフィールドはCSV連携でも存在しており訂正。(失礼しました)
リハビリテーションマネジメント加算(A)ロ・(B)ロ / リハビリテーションマネジメント計画書情報加算 / 理学療法・作業療法及び言語聴覚療法に係る加算
  • 興味関心チェック情報【FORM_0310_2021】※任意
  • リハビリテーション計画書(医療介護共通部分)(様式2-1情報)【FORM_0410_2021】
  • リハビリテーション計画書(介護)(様式2-2情報)【FORM_0420_2021】※任意
  • リハビリテーション会議録(様式3情報)【FORM_0430_2021】※任意
  • リハビリテーションマネジメントにおけるプロセス管理票(様式4情報)【FORM_0440_2021】※任意
  • 生活行為向上リハビリテーション実施計画書(様式5情報)【FORM_0450_2021】※任意
褥瘡マネジメント加算(Ⅰ・Ⅱ) / 褥瘡対策管理指導(Ⅱ)
  • 褥瘡マネジメント情報【FORM_0500_2021】
排せつ支援加算(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)
  • 排せつ支援情報【FORM_0600_2021】
自立支援促進加算
  • 自立支援促進情報【FORM_0700_2021】
かかりつけ医連携薬剤調整加算 / 薬剤管理指導
  • 薬剤変更情報【FORM_0800_2021】
  • 薬剤変更情報(既往歴情報)【FORM_0801_2021】
    • 注: CSV連携仕様書(LIFE)v1.0 の 5.3項
      初回登録時および次回以降の情報登録時に変化のない薬剤のステータスは常に「追加」とする等
      少々複雑なので仕様書を直接参照のこと
栄養マネジメント強化加算(施設の場合) / 栄養アセスメント加算(通所・居宅の場合)
  • 栄養・摂食嚥下情報【FORM_0100_2021】
    • 注: CSV連携仕様書(LIFE)v1.0 の 5.2項
      1回の実施(スクリーニング・アセスメント・モニタリング)ごとに1つのレコードとして記録しLIFEに提出のこと
      作成年月日は毎回同じ値となる可能性があるが想定済みの仕様らしい
口腔衛生管理加算
  • 口腔衛生管理情報【FORM_0210_2021】
口腔機能向上加算
  • 口腔機能向上サービス管理情報【FORM_0220_2021】
    • 加算算定可能なのは最初の3ヶ月のみ?

仕様書で強調されるIndexedDBの謎

上記のようなIndexedDBがクライアント側に作成される。
通常のWebサービスのように、どんなPCからでもログインすれば全ての利用者情報が管理できるというわけではなく、姓名などの個人情報とされる部分、およびそれらを暗号化するための「暗号化キー」がIndexedDBに保存されてデータ本体とは切り離され、その個人情報を含まないぶんのみ厚労省のデータセンターに送信される。

  • お役所系システムでは個人情報漏洩が最も恐れるところである。
    暗号化以前にそもそも個人情報を送ることをしないというのは、厚労省が関与しない委託先のミスによる漏洩などの可能性を含め、かなり安全側に振った設計にしているところは良いのではないかと。
    • とはいえ、ユーザーパスワードをデータベースに保存するときと同様に、クライアントサイドで暗号化・復号化をする方法ではなぜダメだったのか。ITを専業としない介護職員にとって非常に扱いづらいものとなっている。
    • 暗号化云々ではなく、ひとたび流出すれば情報的に安全かどうかよりも「お役所が情報漏洩を起こした事実」に対して世間が波風を立て始めるからそれを一番気にしているのであろう。
  • 上図のように一部のデータをローカルで共有する必要があるということは、実際にLIFEを操作する介護職員向けの説明書では60ページほど読み進めないと出てこない。
  • 技術者向けのドキュメントであるCSV連携仕様書ではIndexedDBを個人情報保持に使うことは出てくるが、ローカルで共有する必要があることには言及されていない。
  • サーバー経由で利用者データ(個人情報なし)は同期されるが、データに紐づく個人情報がローカルにない場合は「システムデータが更新されました」旨の表示がなされる。
  • この表示が出るのは、一度でもクライアント間でデータの整合性がとれなかったとき。しかしパターンがあるようなので、原因の切り分けができない。
    • 先述の「暗号化キー」がいずれのクライアントにも保存されないという不具合が起こりうるようである。この場合はどのクライアントからも個人情報データを出力できないため、ヘルプデスクに相談する必要がある。
    • 「暗号化キー」は最初にログインしたときに入力を求められるにも関わらず、その手順や仕様は説明書に書かれておらず、単に「エラーが出れば暗号化キーを再設定」との指示しかない。技術者ですらわからない。
    • 「暗号化キー紛失」の場合はWebアプリ上で情報入力もできず、CSVインポートもできず、ヘルプデスクに連絡しても反応がなく、詰む

(4/20追記)
未だに「暗号化キー」の仕様は全くわからないが、ヘルプデスクから入手したFAQ集(操作説明書で触れられていないことも書かれている)からの推測によると次の通り。

  • 「管理ユーザー」は、1台のクライアント(PC - ブラウザ)からのログインのみを想定している。
  • 一番最初に「管理ユーザー」としてログインしたとき、そのクライアントで「暗号化キー」の入力が求められ、今後そのキーによって個人情報が暗号化される。
    • 2回目以降のログインは、同じクライアントであれば「暗号化キー」情報がすでに保存されているので、そのままで問題ない。
    • 別のクライアントからログインする場合、「暗号化キー」の入力は求められない代わりに、もとのクライアントから出力したバックアップファイルが必ず必要となる。これをインポートすることで「暗号化キー」をブラウザ内に取り込むことができる。
    • 「暗号化キー」が正しくブラウザ内に存在しているかどうかは、CSVインポートを一度行ってみて、エラー結果のCSVをダウンロードして表示してみなければわからない。
    • Webの画面には表示されず、一律で「システムデータが更新されました」の表示にしかならないので、よくわからない。
    • 「システムデータが更新されました」と表示されていても、CSVインポートしてエラーが出ない場合は「暗号化キー」が正常にブラウザ内に取り込まれているということになる。
  • 「暗号化キー」はIndexedDBまたはLocal Storageに保存されている。
  • 個人情報はIndexedDBに保存されているが、保存した時点で「暗号化キー」によって暗号化されているのか、平文のままなのかは不明。どっちにしろ「暗号化キー」と一緒にローカルに存在している時点でセキュアのセも無い。
  • 「暗号化キーを設定後はバックアップファイルを必ず出力せよ」
    • これを全員が最初に読む操作説明書に初めから書いていれば多くの事故を防げたはずである。具体的には、これをせずに別クライアントから「管理ユーザー」でログインすると、その瞬間にデータの不整合が発生したとみなされ、先述の「システムデータが更新されました」状態となり文鎮化する。
    • 「バックアップ」という呼称に違和感がある。万が一に必要とかではなく実際の運用では必須のファイルとなっている。

個人的な解釈と意見

  • 従来、紙形式の様々な「様式」に手書きをしていたものを、Web上でデータを直接入力することにより、より統計解析をしやすくするための試み。
  • 現在は過渡期のため「紙(アナログ)」と「CSV(デジタル)」が混在しており、紙にはあるがCSVにはない項目、またその逆が存在している。
    • CSVの仕様書を見ると必要な
    • 項目とフィールド名(キー)が示されているが、同時に「関連はするが実連携項目ではない」もの(実際のCSV内に入れる必要はないキーか?)も示されている。
    • これは、紙(アナログ)とCSV(デジタル)で、重要な項目は「連携」ということで両方記録されるが、紙のほうにより多くの(CSVでは未定義の)項目が存在するということ。
    • 最新のCSV連携仕様書(LIFE)v1.0の「5.1項 基本的な考え方について」によると、“本CSV連携仕様書で提示するデータ項目仕様は、LIFEの加算に関連する各様式例と基本的には一致した仕様となっている” とのことではある。
  • 従来の紙の様式でも提出する(のかは不明)が、デジタル化推進のためCSVでオンラインで提出することで介護加算をつけることによりシステムの浸透を促進する仕組み。
  • LIFEの正式なCSV仕様が出るまでは「CHASEの仕様がほぼ引き継がれる」との通告であったが、蓋を開けてみるとCHASEでのCSVは14種類であったのに対してLIFEでは22種類と大幅に増えている。
  • 厚労省の再委託によるCOCOA問題に似た香りが漂い始めている
    • COCOAのように万人が使っているわけではないから公には炎上しない。(個人的にはすでに炎上しているが)
    • 根本的なシステムの設計がおかしいと思いました(小並感)
    • 東芝ソルのヘルプデスクにメールを3回送り、1週間半経ってやっときた返事が「順次回答しますのでお待ちください」。
    • 問合せ窓口がメールしかないのに「受付は平日9時から18時」
      • (4/20追記)回答が来た。「貴事業所の問合せについてはFAQを見るように」という記述とともに非公開のPDF「FAQ集」が送られる。
      • FAQの当該問題を見ると「ヘルプデスクに個別に連絡が必要」とのこと。
      • その当該問題は一般公開されている操作説明書にも同様のことが書いてある。それを見て、最初から「個別連絡しなければ解決しない」ことがわかっているのでそのようにしたのだが。なんという無限ループ
    • 現在は電話番号もあるようだが公式ページにはあえて掲載していないようだ
      わかりやすい場所に載せてしまうと業務がさらに逼迫するからだろう。
      • (4/20追記)別の職員が電話をかけてみたらしい。ほぼつながらない。やっと出た担当者はLIFEの仕様が一切わかってないらしく、逐一どこかに聞きに行ってはその伝言を喋るだけで、挙げ句の果てに「折り返しご連絡します」と言って終わったのが先週末。いまだに折り返しの連絡は来ないそうだ。
    • 「システム自体に問題がある」との指摘が既に出ているらしい。
      介護のデータベースLIFE、不具合の相談が相次ぐ 全老健が報告 | articles | 介護のニュースサイトJoint

全体構造や不明点、Q&Aについては全国老施協がわかりやすい。

LIFEがよくわかるQ&A詳細 | 公益社団法人 全国老人福祉施設協議会

その他の苦言については以下が代弁してくれている。

https://carenote.jp/kagakutekikaigo2021kadai/

厚労省およびヘルプデスクの対応 (4/23追記)

  • 操作説明書で明らかにされなかった仕様が「よくある質問」として以下のURLでPDFとして公開されている。右上に更新日時が書かれており、追跡しているとほぼ毎日何かしらの情報が追加されているようだ。
    【LIFE】FAQ.pdf
    余談だがヘルプデスクからのメールに記載される上記URLは【】のパーセントエンコーディングに失敗していてリンクとして有効化されていないので注意。
    • Edgeを使っていて不具合がある場合は開発者ツールを使ってユーザーエージェントをIE11にすればよいとのこと。一般職員にそれやらせるか…?
  • パスワード付きZIP添付メールとパスワード通知メールをLIFEヘルプデスクより受信したが、秘匿すべき情報は一切存在しないと判断し公開する。なお自分が担当している事業所の問題はこれらの資料によっても当たり前のように解決できなかった。

Discussion

masamasa

うこさん凄すぎです。介護業界全体が今このLIFE問題で翻弄されている中、この内容は常人では書けない内容です! 正直凡人の私には内容の3割程度しか理解できませんが、目から鱗記事でした。LIFE問題、この記事読んで何となく不具合原因などが理解出来ました。
うこさんの説明は非常に丁寧でわかりやすいです。

うこうこ

恐れ入ります!
介護の世界はズブの素人なのですが、あまりこの手の情報発信をされている方が見当たらなかったので、雑ではありますが公開させていただいた次第です。
技術者視点として書いておりますので難解な点が多々ありますが、詳しく知りたい部分ございましたら掘り下げて易しくお伝えいたしますので、ご遠慮なく追加でコメントくだされば幸いです。

masamasa

うこさんありがとうございます。 現在LIFEに関してここまで詳細に解説されているサイトは他に無いです。我々介護事業者の強い味方です。 
それではお言葉に甘えて、質問させていただきます。
まず個別機能訓練情報【FORM_0330_2021】の外部インターフェース一覧にてNO.18病名(コード)
 コード値ICD10とありますが、これが意味しているものは何でしょうか?ICD-10とは国際疾病分類のコードで疾病別のコードをここでは入力しなければならないのではないでしょうか?(紙の様式ではコードなどの記載は不要) NO.32も同様に※ICFコード参照があり、NO.9の要介護度の様に実際に値が記載されていれば意味がわかるのですが。

それと入力必須項目についてですが、(◎、〇、●)※ 基本的には記録があることを前提とするが、記録漏れの場合にはブランク(null)として連携すること これは文字どおり入力できないのなら空白でも良い、空白でもエラーにならないという意味で解釈してよろしいでしょうか?
素人の質問内容で申し訳ございませんが、ご回答の程よろしくお願いします。

うこうこ

1. 個別機能訓練情報における病名等のコード値入力

仰る通り、国際疾病分類(ICD-10)のコードを入力することとなります。CSV連携の場合は10文字までの文字列とされていますが、「J45.9」のようなコードをそのまま入力すればよいものと推察されます。「LIFE_外部インターフェース項目一覧.xlsx」の当該項に書かれている説明を以下に引用します。

ICD10コードに記載されている項目「分類単位」の"最小"、"細分類あり"における項目「コード」を使用する
ピリオド付きのICD10コードとなる。例 急性A型肝炎,肝性昏睡を伴わないもの→B15.9

つまるところ、CSV経由でデータを入力する場合は、病名から逐一コードを調べる必要があります。介護算定ソフトによっては出力時に病名を自動でコードに変換してくれるものがあるかもしれません。(むしろそうでないと非常に労力がかかります)
標準病名マスター作業班 病名検索

ただしLIFE上から直接データ入力する際は、病名の一部を入力すると以下のように疾病名候補が検索され、該当のものがあればそれを選択するだけで済みます。この点は比較的ユーザーには優しいかと思われます。

No.32の機能訓練目標につきましても同様で、CSV連携の場合は「d330」のようなコードをわざわざ調べてCSV内に記述する必要がありますが、LIFE上から直接データ入力する際は2段階ほどのリストから選択するだけでよいものとなっています。
国際生活機能分類-国際障害分類改訂版-

2. 入力必須項目の種類

お答えとしては「空白でもエラーにならない」です。
具体的には、LIFE上で直接入力する際は「◎」や「○」の区分は関係なく、必須かそうでないか、だけが考慮されますが、CSV連携をする場合はその内部データ構造に気を付けないと「◎」か「○」の違いによってはインポートエラーになりますよ、ということになります。

CSVは以下の例のように、まず最初の行にデータ項目名が列挙され、2行目以降に実際の利用者のデータが並べられてゆきます。

利用者名 誕生日 住所
Aさん 4月22日 千代田区
Bさん 3月2日 港区

ここで仮に、「住所」の項目(列ですね)をまるごと消して以下のようにしたとします。

| 利用者名 | 誕生日 |
|:--|:--|:--|
| Aさん | 4月22日 |
| Bさん | 3月2日 |

このとき、

  • 住所が仮に必須◎だったら:インポート時にエラー発生
  • 住所が仮に必須○だったら:インポート時にエラー発生
  • 住所が仮に必須 だったら:正常にインポートされる

のようになります。
次に、もとのCSVから「住所」の項目を残したまま、利用者のデータ部分だけを消して空白または半角スペース1つだけにしたとします。

利用者名 誕生日 住所
Aさん 4月22日 (空白)
Bさん 3月2日 (半角スペース)

このとき、

  • 住所が仮に必須◎だったら:インポート時にエラー発生
  • 住所が仮に必須○だったら:正常にインポートされる
  • 住所が仮に必須 だったら:正常にインポートされる

となります。
つまり、CSV連携において必須○となっている項目は、先頭行の項目名は消してはいけないが、データ本体を空白または半角スペース1個にして「データがない」ことを表現することは可能、ということです。
これはCSV連携仕様書(LIFE)v1.0の4.2項「ファイル構成」からの解釈となります。

質問いただけるとこちらも理解が深まりますので、引き続き何かございましたらお気軽によろしくお願いいたします。

masamasa

なるほど凄いですね、非常に勉強になりました。うこさんの解説で素人なりにLIFEの構造の一端がようやくつかめてきたような気がします。
介護ソフトのベンダーさんだと実際にLIFEの操作をしていないのでここまでの回答ができない理由がよくわかりました。
ところで「システムデータが更新されました。」の文鎮化問題についてですが、うこさんは2回目以降のログインは、同じクライアントであれば問題ないと解析されておりますが、同じクライアント(PC,ブラウザ)でログインしている(他のPCからはいっさいログインしていない)のにも関わらず文鎮化してしまった際の原因はどの様にお考えでしょうか?

うこうこ

介護ソフトのベンダーさんだと実際にLIFEの操作をしていないので

ここは確かに仰る通りだと思います。
今回の場合、ベンダー方の仕事は「仕様に即したCSVをエクスポートできるようにする」ということですが、技術側であるにもかかわらずLIFE本体にはノータッチということなので、一般介護職の方からするとますます「なぜベンダーなのにわからないんだ」という感想を持たれることかと思います。

「システムデータが更新されました。」で文鎮化

原因が複数ありそうなのではっきりとはわからないのですが、当方の環境ではLIFEの前身である「CHASE」を利用していました。その時はテストデータとして利用者1名を入れただけであり、LIFE移行にあたってこのデータは消えてしまってもよいので、バックアップは行いませんでした。

この場合、CHASEがLIFEに移行するにあたり、同じクライアントであってもローカルデータ(データベースや暗号化キー)の保存場所が変わり、基本的には異なるドメインではローカルデータの共有はできないため、PCやブラウザが同じでも実質的に異なるクライアントと認識されます。にも関わらず、LIFEデータセンターではCHASEのときのデータを保持しており、ローカルデータのないLIFEで初回ログインをするとその以前のCHASEのデータと不整合を起こし「文鎮化」となるのではと考えています。

その他考えられる事項としては、ブラウザの設定で「セキュリティ向上のため終了時にローカルデータ(Cookie等)を破棄する」といった設定になっている場合、一度ブラウザを終了してしまった後は、ローカルデータ(消去される)とLIFEデータセンター(残っている)のようにデータ不整合となるので「システムデータが更新されました」表示になると考えられます。

いずれにせよ「クライアント側データとLIFEデータセンター側データの整合性」が鍵となると考えられます。
これが何らかの原因で破綻すると「システムデータが更新されました」になるということです。

masamasa

文鎮化の解説ありがとうございます。 非常にわかりやい内容で納得しました。同業達もこの文鎮化問題で悩んでいる業者が多く、中には加算算定を諦めると言っている者もいます。 私が出入りしている介護掲示板でも皆、辟易している次第です。うこさんのご指摘通り元々この業界の人はITに疎いので。文鎮化がLIFE自体のサーバーダウンかなにかでその内直ると思っている者も多くいるのが現状です。
LIFEの疑問はうこさんのサイトにて勉強する旨勧めている次第です。

文鎮化から復旧の具体的な手順とはどの様になりますか?
FAQによると暗号化キーを再設定したい旨をヘルプデスクへメールした後の手順はどの様な?

本日発出の介護保険最新情報にてLIFEの提出期限が延長となりましたが、私は昨日LIFEへ提出が必要な5種類の様式全てCSV取込が成功しました。 様式によっては何度もエラーが出て外部インターフェースを何度も見て試行錯誤しながらの作業でしたが、うこさんの情報のおかげで素人の私でもCSV取込ができましたので、地道に手入力CSV連携にてLIFE提出をやっていこうかと思っております。 入力に慣れればLIFEから入力するよりCSVからの方が非常にラクとわかりました。

やはり個別機能訓練のICD10やICFの入力が大変でしたが、うこさんに事前に質問していて大変助かりました。必須項目についてやインターフェースの読み方なども大変勉強になりました。

masamasa

うこさん失礼しました。4/23追記で文鎮化問題記載されてますね、皆に教えてあげようと思います。
LIFEが始まる際に取り急ぎCHASE登録して→LIFE移行の際に文鎮化という事業者は多々います。

うこうこ

お返事遅れました。
暗号化キー再設定というのは、手元(クライアント)側で紛失しているが、LIFEデータセンターには残っていて不整合が起きている状態と考えられるため、こればかりはヘルプデスク側にてデータセンター側の暗号化キーを初期化してもらわねばなりません。
データセンター側から暗号化キーがなくなれば、クライアント側にて「暗号化キー設定画面(初回ログイン時のもの)」が再度表示されるので、そこで設定すればよいだけになると思います。

ということでヘルプデスクへメールも電話も継続的に何回も連絡して暗号化キー初期化依頼を試みていますが、数通の定型文が戻ってきたのみで、ほかは梨のつぶてといった感じです。当方も未解決ですのでこちらはまだお答えできず、すみません。

ちなみにこの記事本文にも書いておりますが、サーバーダウンのエラーのように見えてサーバーの問題ではない(クライアント側のデータを消すと元に戻る)といった状態があり、これは技術者側より見ると極めて雑な設計であって、手抜きも甚だしいものです。
システム利用者は介護現場の人であり技術者でないからわからないだろう、と舐めてかかっているようにも見て取れます。

厚労省がこのシステムの欠陥についてごくわずかでも理解できれば、これを放棄して作り直したほうがヘルプデスクの対応工数含めてトータルでは安くつくのではと考えられますが、現状では期待できないでしょう。