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Java素人がVSCodeで『テスト駆動開発』のためにJavaとJUnitの実行環境を構築

2023/12/25に公開

背景

名著と名高いKent Beckの『テスト駆動開発』を読み始めた。
『テスト駆動開発』の第1章はJavaを用いてテスト駆動開発を行うという内容である。しかしJavaに1ミリも触れたことがなかったので、思いのほか開発環境の構築に手間取ってしまった。
『テスト駆動開発』を理解するためだけにJavaの環境を準備しようと考えている後進のために備忘録を残す。
https://amzn.asia/d/3xJCjw9

動作を確認した環境

OS: macOS Sonoma 14.2.1
エディタ: VSCode 1.58.1

環境構築の流れ

1. とりあえず5ページ目までを実装

5ページ目までのMoneyTest.javaとDollar.javaを実装した様子が以下。この時点ではJavaに関連するExtentionsを入れていないので何もエラーが表示されない。

2. Extension Pack for Javaのインストール

左のバーにあるExtentionsタブをクリックする。すると検索窓が現れるので、そこに「Java」と入力する。入力すると、一番上のあたりに「Extension Pack for Java」が表示される。Installボタンクリックして、これをインストールする。

「Extension Pack for Java」をインストールすると、以下のように複数のエラーが出る。

このうち、import文にかかっているエラーはJUnitが不足していることによるエラーなので、JUnitをインストールして解消する。その他のエラーは本を6ページまで進めると自然に解消される。

3. JUnitの導入

「Extension Pack for Java」をインストールすると、左のバーにTestingタブが追加される。これをクリックすると「Enable Java Tests」というボタンが出てくるので、今度はこのボタンをクリックする。

「Enable Java Tests」ボタンをクリックすると、今度はエディタの上部にテスティングツールの候補が出てくるので、この中から「JUnit Jupitar」を選択する。

「JUnit Jupitar」を選択すると、プロジェクトのルートにlibディレクトリが作られて、JUnitの実行に必要なファイルがダウンロードされる。それと同時に、import文にかかっていたエラーは解消される。

4. 実際にテストを実行してみる

まずはコンパイルエラーが起きないように6ページ目までの内容を実装する。
次に左のバーのTestingタブをクリックする。すると実行できるテストが階層ごとに表示される。今回はトップレベル(tdd)の「Run Test」を実行した。

実行結果が以下。「10を期待していたのに0が返ってきた」といった趣旨の文章が表示され、テストが上手く行っていることが分かる。

終わりに

以上で開発環境の構築は終了である。終わってみれば簡単だったが、ネットでJUnitの導入方法を調べるとMavenやらGradleやら聞き慣れない言葉が大量に出てきて混乱してしまった。どうやら、『テスト駆動開発』のためだけに環境構築する程度なら、VSCode内で全てが完結するようである。

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