この章では、これからDenoを始めたい方向けに、Denoの入門方法などについて解説します。
そのため、すでにDenoについて知識がある方は、この章はスキップしても問題ありません。
インストール
Denoのトップページにインストール方法が記載されていますので、詳しくはそちらを参照ください。
MacやLinuxであれば、以下のスクリプトを実行するとインストールできます。
$ curl -fsSL https://deno.land/x/install/install.sh | sh
Denoの入門
Denoはアップデートが速いので、公式マニュアルを参照するのが確実です。
Getting Startedページの各章を一通り試してみると、Denoの使い方について大まかに把握できると思います。
また、tokiedokie氏による公式マニュアルの日本語訳も存在します。
それ以外の情報源としては、以下のページにDenoを使ってできることなどがまとめられています。
また、この本にはチートシートも付属しているため、よろしければそちらも活用ください。
IDE/エディタをセットアップしよう
Denoで開発をする際は、自動補完や定義元へのジャンプなどをサポートするIDEやエディタがあると便利です。
特にこだわりがなければ、Visual StudioCodeとvscode-deno拡張を使用することをおすすめします。
vscode-denoのセットアップ
vscode-denoはDenoのコアチームによって開発・メンテナンスされているVisual Studio Codeの拡張です。
ここでは、vscode-denoのセットアップ方法について解説します。
Visual Studio CodeのExtensionsメニューからdenoland.vscode-deno
をインストールしてください。
vscode-denoのインストール後、コマンドパレットを開き、Deno: Initialize Workspace Configuration
コマンドを実行してください。(コマンドパレットはCtrl+Shift+P
で開けるはずです)
そうすると、いくつか質問が聞かれます。基本的にはすべて「Yes」と回答して問題ないです。
回答が終了すると、.vscode
ディレクトリにsettings.json
が作成されます。
このファイルが作成されていれば、セットアップは無事に完了です。
もし、自動補完や定義元へのジャンプなどが動作しないときは、Deno: Initialize Workspace Configuration
が実行されているか確認してみてください。
その他のエディタについて
Visual Studio Codeに限らず、LSPをサポートするエディタであれば、自動補完や定義元へのジャンプなどを活用することができます。
Vim/Neovim
VimまたはNeovimをお使いの方は、以下のいずれかの組み合わせをおすすめします。
Emacs
Emacsに関しては、lsp-modeのドキュメントにセットアップ方法が記載されています。
詳しくはこちらのページを参照ください。
TypeScriptを学ぼう
DenoはTypeScriptだけでなく、通常のJavaScriptもサポートしています。
しかし、TypeScriptを利用することで以下のようなメリットが得られます。
- IDEやエディタなどの支援による生産性の向上
- 静的型付けによるメンテナンス性の向上
そのため、Denoを効果的に使うには、TypeScriptに習熟しておくとよいでしょう。
どうやってTypeScriptを学べばいいの?
教材としては、以下のあたりをおすすめします。
また、Denoはセットアップが比較的簡単なので、DenoでコマンドラインアプリやWebアプリなどを作ることで、TypeScriptに入門してみるのもよいかもしれません。
Denoの最新情報
最新情報
各リリースに関する最新情報については、公式のブログポストを閲覧するとよいです。
最新の開発状況を知りたい場合は、denoやdeno_std、及びdeno_lintなどのリポジトリをウォッチするとよいと思います。
また、Denoの公式DiscordサーバのDEV関連のチャネルでも、日々活発に議論が行われています。
日本語の情報源
おそらく、日本語の情報源としてはdeno-jaのSlackが最も活発だと思われます。
また、手前味噌ではありますが、Deno Weeklyというサイトで毎週日曜日に前週におけるDenoの最新情報を発信していますので、興味がありましたら参照ください。