スマホでPCを動かそう!TermuxでQEMUを使って仮想環境を作成する方法
こんにちは!
皆さん、スマートフォンでパソコンを動かしてみたいと思ったことはありませんか?
今回は、その夢を叶える方法として、Android向けターミナルアプリ「Termux」を使い、QEMUを利用して仮想マシンを構築する手順をご紹介します。
1. 事前準備
まず、以下のリンクからTermuxをインストールしましょう。
👉 Termux (F-Droid)
インストール後、Termuxを起動して次のコマンドを実行します。
pkg install proot-distro
proot-distro install alpine
proot-distro login alpine
localhost@~
のようなプロンプトが表示されたら、Alpine Linuxの環境に入れています。
2. 必要なツールのインストール
続けて、仮想マシンを作成するために必要なツールをインストールします。
apk add wget qemu-system-x86_64 qemu-img
これで、QEMU関連のツールが揃います。
3. ISOイメージのダウンロード
仮想環境に使うLinuxのISOイメージを用意しましょう。
以下のサイトから、Standard または Virtual セクションの x86_64 用ISOのURLをコピーします。
URLをコピーしたら、次のコマンドでダウンロードします。
wget <コピーしたURL>
<コピーしたURL>
の部分は、実際のURLに置き換えてください。
4. 仮想ディスクの作成
仮想マシンのディスクを作成します。ディスクサイズは、ストレージの余裕に合わせて調整できます。
qemu-img create -f qcow2 disk.qcow2 10G
例えば、余裕があれば 20G
、容量が厳しいなら 5G
にしてもOKです。
5. 仮想マシンの起動とOSインストール
次のコマンドを実行して、仮想マシンを起動します。-cdrom
の部分は、ダウンロードしたISOのパスに置き換えましょう。
qemu-system-x86_64 \
-machine accel=tcg \
-cpu qemu64 \
-m 1024 \
-drive file=disk.qcow2,format=qcow2 \
-cdrom /path/to/linux-amd64.iso \
-boot d \
-netdev user,id=net0 \
-device e1000,netdev=net0 \
-nographic
-
-m 1024
:RAMサイズ(例:4GB端末なら1024、8GBなら2048など)。 -
/path/to/linux-amd64.iso
:ISOファイルのパス。
起動後、login:
が表示されたら、ユーザー名として root
を入力します。
Alpine Linuxの初期画面が表示されたら、以下を実行します。
setup-alpine
画面に従って設定を進め、ディスクへのインストールを完了させます。
6. 仮想マシンの再起動
インストール完了後、仮想マシンをシャットダウンします。
poweroff
localhost@~
のプロンプトに戻ったら、次のコマンドで仮想マシンを通常起動します。
qemu-system-x86_64 \
-machine accel=tcg \
-cpu qemu64 \
-m 1024 \
-drive file=disk.qcow2,format=qcow2 \
-boot c \
-netdev user,id=net0 \
-device e1000,netdev=net0 \
-nographic
login:
が表示されたら、先ほど設定したユーザー名とパスワードを入力すればOK!
まとめ
これで、スマートフォン上で本格的な仮想環境を立ち上げることができました。
確かにQEMUを利用した仮想マシンは、スマホの性能に応じて動作が少し重たく感じるかもしれません。でも、手元でパソコン並みの環境を試せるのは大きな魅力ですよね!
もし興味があれば、いろいろなディストリビューションや設定を試してみてくださいね。
皆さんの仮想マシンライフが充実することを願っています✨
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ご質問などがあれば、気軽にコメントください😊
それでは、楽しい仮想マシンライフを!
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