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Re: フロントエンドのポエム
くもゐにてなほせる花はやまかはにかへりてつねに土にさかえむ
現代語訳
天上で正しく直した花は、(やがて)山と川の中に帰って、普通のこととして土の上で咲き乱れるだろう。
解説
Prettierのフォーマッターの分野での対抗馬となっているBiomeのことを詠んだ歌。同じくPrettierが登場する歌である「くもゐにてなほせる花ぞうるはしき人のたゆらに色を思はく」を背景とした歌であり、初2句をほぼそのまま採り入れている。
「くもゐにてなほせる花」とは、本歌と同じくPrettierによってフォーマットされたコードを指している。「花」が帰る先である「やまかは」はBiomeを指しており、これまでPrettierがフォーマットしていたコードをBiomeがフォーマットするようになるという変遷を表現している。
「つねに」とは普通、当たり前という意味であり、「土にさかえむ」として「花」の隆盛を表現していることから、PrettierからBiomeへの移行をあるべき姿、よいこととして肯定的に読んだ歌と解釈される。
近年、「かへる」は花が色あせる、美しさが衰えるとも解釈できることから、作者はBiomeに対して否定的な意味を込めていたという説が議論されている。
出典: 2024(令和6)年の歌集『禅』巻十七。
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