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rcloneを使ったVPSのGoogle Drive自動バックアップ

2025/03/18に公開
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はじめに

以前、レンタルサーバーからVPSへ移行する手順について こちらの記事 で紹介しました。

サーバー移行後、サイトの表示速度が大幅に改善されたのですが、運用していく中で「もしもの時のためにバックアップを取りたい」という課題が出てきました。

そこで、rclone というツールを使って、VPS上のデータを Google Drive に自動バックアップする仕組みを構築したので、その方法をまとめました。


rcloneとは?

rclone は、クラウドストレージとローカルストレージを同期・バックアップできるオープンソースのツールです。Google Driveだけでなく、Dropbox、Amazon S3、OneDriveなど多数のクラウドサービスと連携できます。

rcloneのインストール

まず、VPSにrcloneをインストールします。

Ubuntuの場合

sudo apt update
sudo apt install -y rclone

macOSの場合

brew install rclone

インストールが完了したら、バージョンを確認しておきます。

rclone version

問題なく表示されればOKです。


Google Driveとの連携設定

  1. rcloneの設定を開始
rclone config
  1. 新しいリモート(remote)を追加

    • n を入力(新規追加)
    • 名前(remote name)を gdrive に設定(任意の名前でOK)
  2. ストレージの種類を選択

    • Google Drive を選択(リストの中にあります)
  3. 認証情報の設定

    • クライアントIDとシークレットは通常空のままでOK(Enter)
    • 認証方法として 1 (Full access) を選択
  4. Google Driveにログインして認証

    • 「auto configを使うか?」と聞かれたら、リモートサーバーなら No を選択
    • https://accounts.google.com/o/oauth2/auth?client_id=... のようなURLが表示されるので、ローカルPCでブラウザを開いて認証を行う
    • 認証コードをコピーして、VPSのターミナルに貼り付け
  5. 設定の確認と保存

    • 設定を保存して終了
    rclone listremotes
    

    gdrive: が表示されれば、Google Driveとの接続が完了です。


バックアップスクリプトの作成

サーバーの特定のディレクトリをGoogle Driveに定期的にアップロードするスクリプトを作成します。

nano /home/ubuntu/backup.sh

以下の内容を記述して保存します。

#!/bin/bash

# バックアップ対象のディレクトリ
BACKUP_DIR="/var/www/html"

# Google Driveの保存先フォルダ(Google Drive上のパス)
GDRIVE_DIR="gdrive:/backup/$(date +"%Y-%m-%d")"

# 圧縮してバックアップ
BACKUP_FILE="/tmp/backup_$(date +"%Y-%m-%d").tar.gz"
tar -czvf $BACKUP_FILE $BACKUP_DIR

# Google Driveにアップロード
rclone copy $BACKUP_FILE $GDRIVE_DIR

# ローカルの一時ファイルを削除
rm $BACKUP_FILE

# ログ出力
echo "Backup completed at $(date)" >> /var/log/backup.log

スクリプトに実行権限を付与します。

chmod +x /home/ubuntu/backup.sh

自動実行の設定(cron)

毎日深夜3時にバックアップを自動実行するように設定します。

crontab -e

以下の行を追加。

0 3 * * * /home/ubuntu/backup.sh

cronを再起動して適用。

sudo systemctl restart cron

バックアップの確認

手動でスクリプトを実行して、正常に動作するか確認します。

/home/ubuntu/backup.sh

エラーが出ずに終了すれば、Google Driveにバックアップが保存されているか確認してみましょう。

rclone ls gdrive:/backup

アップロードされたファイルが表示されれば成功です!


まとめ

この手順を実施することで、VPSのデータをGoogle Driveに自動バックアップできます。

ポイントまとめ

✅ rcloneを使うことで簡単にクラウドバックアップが可能
✅ Google Driveにバックアップを保存して万が一に備える
✅ cronで自動実行して手間を省く
✅ バックアップの削除も考慮して、定期的に古いバックアップを整理する

この仕組みを導入すれば、VPSのデータ消失のリスクを大幅に軽減できます。ぜひ試してみてください!

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Discussion

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