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AWS CLIでVPCを作成する
AWS CLIを使用してVPCを作成する
はじめに
AWS CLIは、マネジメントコンソール以外からAWSのリソースを操作するためのツールです。この記事では、AWS CLIを使用してVPC(Virtual Private Cloud)を作成する方法を解説します。これにより、コマンドラインからAWSのリソースを構築し、操作する方法を学びます。
構成図
VSCodeのdrawioで作成しました。
パラメータ一覧
VPCの作成に必要なパラメータを以下に一覧します。
パラメータ名 | 説明 | 例 |
---|---|---|
VPC_NAME | 作成するVPCの名前を指定します。 | 'aws-test-vpc' |
CIDR_BLOCK | VPCのIPアドレス範囲を指定します。 | '10.0.0.0/16' |
VPCの作成
まず、作成したいVPCの名前を変数に格納します。ここでは例として aws-test-vpc
という名前を使用します。
VPC_NAME='aws-test-vpc'
次に、AWS CLIの create-vpc
コマンドを使用して新しいVPCを作成します。CIDRブロック(IPアドレス範囲)は 10.0.0.0/16
を指定していますが、これは用途に応じて変更可能です。
VPCにはタグも設定します。タグの名前は上で設定した変数 VPC_NAME
から取得します。
このコマンドの出力(VPCのID)は Vpc.VpcId
というクエリを使用して抽出し、テキスト形式で出力します。
aws ec2 create-vpc \
--cidr-block 10.0.0.0/16 \
--tag-specifications "ResourceType=vpc,Tags=[{Key=Name,Value=$VPC_NAME}]" \
--query 'Vpc.VpcId' \
--output text > vpc-id.txt
生成された vpc-id.txt
ファイルからVPC IDを読み込み、環境変数 VPC_ID
に格納します。
VPC_ID=$(<vpc-id.txt)
最後に、VPCのIDを使って、そのVPCに関連付けられたデフォルトのネットワークACLのIDを取得し、デフォルトのネットワークACLにタグを追加します。
DEFAULT_NACL_ID=$(aws ec2 describe-network-acls --filter "Name=vpc-id,Values=$VPC_ID" "Name=default,Values=true" --query 'NetworkAcls[].NetworkAclId' --output text)
aws ec2 create-tags --resources $DEFAULT_NACL_ID --tags Key=Name,Value=$VPC_NAME-default-nacl
まとめ
この記事では、AWS CLIを使用してVPCを作成する方法を解説しました。CLIを使用することで、マネジメントコンソールを介さずにAWSのリソースを操作できることを学びました。
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