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Windows 11でハイブリッドスリープが電力オプションに表示されない
始めに
Intel CPUのPCにWindows 11をインストールしたら、Windows 10では利用できていたハイブリッドスリープがコントロールパネルの電力オプションに表示されなくなってしまいました。利用もできません。
ハイブリッドスリープを利用する人は少ないのか、ネットの情報を当たっても解決に結びつかなかったので、ティップスとして残します。
検証環境
- Windows 11 Pro 24H2
- ASUS TUF GAMING B660M-PLUS D4
※後日、Intel N100のミニPCでも同様の結果になる事を確認しました。
解決方法
- Windows11を新規インストールする前に、メインボードのBIOSメニューでCPU Configurationの「Intel (VMX) Virtualization Technology」を無効にします。
- Windows11をインストール後は有効に戻して構いません。
- System Agent (SA) Configurationにある「VT-d」の設定は影響しません。
補足
- 既に「Intel (VMX) Virtualization Technology」を有効にしてWindows11をインストールしてしまった時は、再度インストールし直す必要があります。
- 「Intel (VMX) Virtualization Technology」を有効にしてインストールした場合、無効にするとハイブリッドスリープが利用できるようになります。仮想機能を使わないなら回避策になります。
- ASUS TUF GAMING B660M-PLUS D4でインストールしたSSDを、ASUS TUF GAMING B760M-E D4という別のメインボードに移設した(CPUやメモリーはそのまま流用した)ところ、ハイブリッドスリープが表示されない状態に変わってしまいました。
B660M-PLUS D4に戻せば表示されるのかもしれませんが、別の用途で稼働させたため検証していません。 - この問題はレジストリの編集では対処できない模様です。無効にしてインストールしたWindows11からハイブリッドスリープに関するレジストリの箇所をエクスポートして、有効にしてインストールしたWindows11にインポートしてみましたが改善されませんでした。というか内容が同じでした。どこか解りにくい場所で設定されているのかもしれません。
終わりに
Windows 11 は仮想化ベースのセキュリティ機能を取り入れているためハイブリッドスリープに影響を及ぼすという情報はありましたが、B660M-PLUS D4はBIOSメニューのLoad Optimized Defaults(工場出荷時の状態)で「Intel (VMX) Virtualization Technology」が有効になっており、この状態でWindows 10では問題なかっただけに盲点でした。
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