Synology DS920+にUSB 2.5GbEアダプタを追加する
始めに
2026年時点の情報です。
Synology DS920+のHDDを同時に全部交換したらUSB 2.5GbEアダプタ用のドライバを再インストールする事になったので、備忘録として残します。
なおキャプチャ画面の画像には、一部古いバージョンのものが混じっています。
製品の概要
Synology DiskStation920+
4ベイモデル。CPUはIntel Celeron J4125 クアッドコア2.0GHz。
GbEが2ポート(冗長構成可能)。NVMe用M.2が2スロット(キャッシュとしてのみ利用可能)。
USB3.0ポートが前後に1つずつ。eSTATポートが背面に1つ。
後継機のDS923+と違いネットワーク・アップグレード・スロットがないため、E10G22-T1-Mini(10GbE RJ-45 ネットワーク アップグレード モジュール)は使えません。

Dnkeaur USB Type C to RJ45 2500Mbps イーサネットアダプタ
Realtek RTL8156BGチップセット搭載のアダプタで一番安かった(購入時点で1,599円)ので選びました。
Amazonで出品する中国からの輸入販売にありがちな「メーカー名(またはブランド名)、商品名、型番」が商品タイトルの必須項目であるにも係わらず記載されていないのはさておき、メーカー名が発音できない単語というのはどうかと思います。
導入手順
- USB 2.5GbEアダプタを本体のUSBポートに挿します。
使い勝手を考慮するとUSB 2.5GbEアダプタは背面のUSBポートを使用し、前面のUSBポートは他のUSBデバイスのために開放しておくのが良いでしょう。
- USB 2.5GbEアダプタを挿したら、コントロールパネルの「情報センター」の「全般」の「USBデバイス」に「USB 10/100/1G/2.5G LAN - Realtek Semiconduvtoe Corp.」と表示されている事を確認します。ドライバがインストールされていなくても表示されますので、表示されない場合はUSB 2.5GbEアダプタの不良か故障を疑います。
- コントロールパネルの「情報センター」の「全般」の「CPU」か、SynologyのサイトでDS920+に搭載されているCPUが「INTEL Celeron J4125」である事を確認します。
- インテルのサイトでDS920+に搭載されているCeleron J4125の開発コード名が「Gemini Lake Refresh」である事を確認します。
https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/products/sku/197305/intel-celeron-processor-j4125-4m-cache-up-to-2-70-ghz/specifications.html - コントロールパネルの「情報センター」の「全般」の「DSMバージョン」か、コントロールパネルの「更新と復元」から、DSMのバージョンを確認します。
- Synology用RTL8156BGチップセットドライバを配布して下さっている神様のGitHubにお邪魔して、Latestとして示されている「バージョンの番号」をクリックします。
https://github.com/bb-qq/r8152/releases - ドライバの一覧のページに移動しますので、自分のNASのCPUとDSMのバージョンに合ったファイルをダウンロードします。DS920+のCeleron J4125はGeminiLake世代プロセッサーですので、バージョン2.21.4-1のDSM 7.3.xの場合は「r8152-geminilake-2.21.4-1_7.3.spk」になります。
- DS920+のパッケージセンターの画面の右上にある「手動インストール」のボタンをクリックします。
- パッケージのアップロードの画面が開くので、参照をクリックします。
- 先ほどダウンロードしたファイルを指定して、「次へ」をクリックします。
- 「このファイルは未検証なのでどうなっても知りませんよ」という意のメッセージが表示されるので、「同意する」をクリックします。
- 「パッケージのアップデートを開始します。」というメッセージが表示されるので、「完了」をクリックします。
- すると「パッケージのインストールに失敗しました。」というメッセージが表示されますので、「OK」をクリックします。パッケージセンターのインストール画面はまだ閉じないでください。
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コントロールパネルの「端末とSNMP」の「端末」でsshを有効化した上で、sshでDS920+にログインします。
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以下のスクリプトを実行し、エラーが表示されずに完了する事を確認します。(sshやsudoの説明は割愛します。sshでの初回接続時のみ、図の様にパスワードの入力を求められますので、ログインしたユーザーのパスワードを入力します)
sudo install -m 4755 -o root -D /var/packages/r8152/target/r8152/spk_su /opt/sbin/spk_su

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パッケージセンターのインストール画面に戻って再度「完了」クリックし、今度はエラーメッセージが表示されずインストール画面が閉じる事を確認します。
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パッケージセンターのインストール完了画面に「RTL8152/8153/8156/8157/8159 driver」が追加されている事を確認します。

追加できた事を確認したらsshの画面は閉じます。 -
コントロールパネルのネットーワークのネットワークインターフェースで、追加されたLAN3が表示されている事を確認します。初期状態ではDHCPになっていますので、必要に応じてIPv4固定IPアドレスやIPv6停止の設定をします。

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USB 2.5GbEアダプタを外す際は、パッケージセンターの「RTL8152/8153/8156/8157/8159 driver」を開き、「停止」をクリックします。

LAN3での通信の確認
Windows PCの「ネットワーク」に表示されているDS920+を選択し、既に設定されている共有フォルダーが表示される事を確認します。DS920+の共有フォルダーに読み書きを行い、ファイルの転送がLAN3で行われていれば完了です。
下の図では、前半がDS920+からデスクトップPC(Ryzen7 5800X3D機)のSSDへ、後半はデスクトップPCからSSDへ動画ファイルを転送した時のパフォーマンスです。ファイルサイズが大きいのでDS920+に搭載しているSSDキャッシュはパイパスされます。このDS920+では東芝MN07ACA12Tを4台でRAID5を構成しており、2.5GbEの性能が発揮できています。

終わりに
以上の手順でDS920+でも2.5GbE通信が利用できるようになりました。
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