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書評:「技術書」の読書術

2023/06/18に公開

TL, DR

  • "「技術書」の読書術"を読んだ。
  • 技術書の「選び方」「読み方」「アウトプットの方法」について書かれている。
  • 本記事では、印象に残ったところ、自分にとって学びがあったところを紹介する。
  • 特に「読み方」の章が印象的で、「合わない本には時間をかけない」など新しい発見があった。

本の紹介


書籍名:「技術書」の読書術
著者:IPUSIRON、増井敏克
内容:技術書を知り尽くした人気作家が、技術書の「選び方」「読み方」「アウトプットの方法」について紹介する。

印象に残ったこと

1章:技術書の選び方

自分に合った難易度の本を選ぶTips

以下のことをしてみて、知らない単語がどのくらいあるかを知る。多すぎるなら、今の自分にとっては難易度が高すぎるかも。

  • 「初めに」「最後に」の章を読んでみる
  • 目次を眺める
  • 索引を眺める
✍️ :コメント

「索引を眺める」ことは自分にとって新鮮だった。内容のミスマッチを避けるために、導入していきたい。

2章:技術書の読み方

合わない本に時間をかけない

  • 合わないと感じた方は、「今の自分には合わなかった」と考えて読み流す。
  • 本を読むのに使う時間も、時給換算するとコスト
  • 今の自分に合わなかっただけで、あとで読み返すとハマるかもしれない。
✍️ :コメント

すべてを読まないとお金がもったいないという「Thanks Cost」の罠にハマりがち。
しんどい思いをして合わない本に時間をかけるなら、合う可能性がある別の本に時間をかける方がトク。
途中で諦める勇気を持っていきたい。

同じ本を3回読む

以下のように3回読むと理解が深まるらしい

  1. ざっと流し読み。章や説の見出し、図や画像を眺め、全体像を把握する
  2. 手を動かしながら読む。ソースコードを実行するなど、詳細まで読む
  3. ノートにまとめながら読む。要点を整理して、書き残す。

3回読むことのメリット

  • 繰り返すことで、記憶に定着しやすい
  • 1回目の流し読みで、時間をかけず、自分に合いそうな本なのか判断できる。
  • メモを残すことで、将来見返す手間が減る。
✍️ :コメント

小説を読む時にはできない方法。
流し読みなら、書店で本を選ぶ時にできそう。

マーキング読書法

本に直接メモしながら読書をする。
マークするとよい箇所

  • 「自分が重要だと思ったこと」
  • 「著者が重要としている箇所」
  • 「本質的な箇所」
  • 「個人的に気になった箇所」
  • 「理解できなかった箇所」
  • 「人に教えたい箇所」
✍️ :コメント

「知識を得るのが目的であり、きれいにコレクションすることや、高く売ることが目的ではない」

それでも、本に直接マークするのは、自分にとってかなり抵抗がある。
「マークするとよい箇所」はあまり気にしたことがなかったが、「自分/著者が重要としている箇所」「人に教えたい箇所」などの点がとても新鮮だった。

3章:情報発信&共有

アウトプットのメリット

  • 説明することで、自分の知識の抜けに気付ける
  • フィードバックを得ることで、自分の間違いに気付ける
✍️ :コメント

こうして書評を書いていても実感するが、「インプット」だけでは、わかった気になっているだけのことが多くある。
文書に残すのはハードルが高いこともあるので、他人との会話やツイートなど、比較的簡単にできる方法で、アウトプットをしていきたい。

"とりあえずアウトプットする"ループ

アウトプットをするためには、もっとインプットが必要だと感じてしまうことがある。
それだと、インプットするループになってしまう。
インプット後は、とりあえずアウトプットしてみると、自分にたりてない部分がはっきりするため、その後のインプットが効率化する。
アウトプットばかりも良くないので、インプットとのバランスが大事。

まとめ

すぐに実践できることが書かれており、すべての人にお勧めしたい書籍だった。
特に、「読み方」の章は、全体の半分くらいのページ数を占めていて、そのぶん、たくさんの学びや発見があった。

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