書評:「技術書」の読書術
TL, DR
- "「技術書」の読書術"を読んだ。
- 技術書の「選び方」「読み方」「アウトプットの方法」について書かれている。
- 本記事では、印象に残ったところ、自分にとって学びがあったところを紹介する。
- 特に「読み方」の章が印象的で、「合わない本には時間をかけない」など新しい発見があった。
本の紹介
書籍名:「技術書」の読書術
著者:IPUSIRON、増井敏克
内容:技術書を知り尽くした人気作家が、技術書の「選び方」「読み方」「アウトプットの方法」について紹介する。
印象に残ったこと
1章:技術書の選び方
自分に合った難易度の本を選ぶTips
以下のことをしてみて、知らない単語がどのくらいあるかを知る。多すぎるなら、今の自分にとっては難易度が高すぎるかも。
- 「初めに」「最後に」の章を読んでみる
- 目次を眺める
- 索引を眺める
✍️ :コメント
「索引を眺める」ことは自分にとって新鮮だった。内容のミスマッチを避けるために、導入していきたい。
2章:技術書の読み方
合わない本に時間をかけない
- 合わないと感じた方は、「今の自分には合わなかった」と考えて読み流す。
- 本を読むのに使う時間も、時給換算するとコスト
- 今の自分に合わなかっただけで、あとで読み返すとハマるかもしれない。
✍️ :コメント
すべてを読まないとお金がもったいないという「Thanks Cost」の罠にハマりがち。
しんどい思いをして合わない本に時間をかけるなら、合う可能性がある別の本に時間をかける方がトク。
途中で諦める勇気を持っていきたい。
同じ本を3回読む
以下のように3回読むと理解が深まるらしい
- ざっと流し読み。章や説の見出し、図や画像を眺め、全体像を把握する
- 手を動かしながら読む。ソースコードを実行するなど、詳細まで読む
- ノートにまとめながら読む。要点を整理して、書き残す。
3回読むことのメリット
- 繰り返すことで、記憶に定着しやすい
- 1回目の流し読みで、時間をかけず、自分に合いそうな本なのか判断できる。
- メモを残すことで、将来見返す手間が減る。
✍️ :コメント
小説を読む時にはできない方法。
流し読みなら、書店で本を選ぶ時にできそう。
マーキング読書法
本に直接メモしながら読書をする。
マークするとよい箇所
- 「自分が重要だと思ったこと」
- 「著者が重要としている箇所」
- 「本質的な箇所」
- 「個人的に気になった箇所」
- 「理解できなかった箇所」
- 「人に教えたい箇所」
✍️ :コメント
「知識を得るのが目的であり、きれいにコレクションすることや、高く売ることが目的ではない」
それでも、本に直接マークするのは、自分にとってかなり抵抗がある。
「マークするとよい箇所」はあまり気にしたことがなかったが、「自分/著者が重要としている箇所」「人に教えたい箇所」などの点がとても新鮮だった。
3章:情報発信&共有
アウトプットのメリット
- 説明することで、自分の知識の抜けに気付ける
- フィードバックを得ることで、自分の間違いに気付ける
✍️ :コメント
こうして書評を書いていても実感するが、「インプット」だけでは、わかった気になっているだけのことが多くある。
文書に残すのはハードルが高いこともあるので、他人との会話やツイートなど、比較的簡単にできる方法で、アウトプットをしていきたい。
"とりあえずアウトプットする"ループ
アウトプットをするためには、もっとインプットが必要だと感じてしまうことがある。
それだと、インプットするループになってしまう。
インプット後は、とりあえずアウトプットしてみると、自分にたりてない部分がはっきりするため、その後のインプットが効率化する。
アウトプットばかりも良くないので、インプットとのバランスが大事。
まとめ
すぐに実践できることが書かれており、すべての人にお勧めしたい書籍だった。
特に、「読み方」の章は、全体の半分くらいのページ数を占めていて、そのぶん、たくさんの学びや発見があった。
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